学びーば8 in 大谷、最終日となる四日目。

春季活動は今日で終了となります、四日間という短い活動でしたがそれでもいろいろなこと起きるものです。

00omenkyuu おめんも完成できた子もいれば途中までしかいけなかった子も。

これはおめんがなかなか乾かないというのが最大の原因でした。

事前のリハーサルでやっていたとおりにいかず次回の反省点としねばなりません。

01omenenpitsu それでも完成したおめんはどれもで大人がつくったものよりクオリティが高いsign03

”独創的”とは子どもたちが誰もがもっているものなんじゃないのか、そう思います。

02omenkansei

この完成までいけなかったおめんは次回のイベントで活用できる方法を考えられればと思っています。

04omenyellowneko でもやっぱり完成できなかったおめんも完成品が見てみたかったweep

04omentachi2 今回の学びーば8 in 大谷では六年生もかなり参加してくれています。

六年生というか卒業生ですね。開催期間中には中学校一日体験もあったようです。

それでもそれが終わると学びーばきてくれます。

彼ら彼女らがこの体育館を使うのもこれが最後になるのかな。

でも”学びーば”卒業生にもまた顔をだしてほしいのです。

05taiikukan2 最終日ということで閉校式を開催。

今回、大谷小学校班長が急遽帰らざるを得ない事情があったため閉校式は前代表が取り仕切りさせていただきました。

会場スペースを確保するためのお掃除や机、椅子の片付けも六年生を中心に子どもたち、スタッフ一緒になって短時間で終わらすことができました。

子どもたちに感謝crying

06heikoushiki 畠山校長にも学びーば閉校式にてお話をいただきました。

畠山校長は第四回学びーば、そのころはまだ大谷小学校のみの開催でありました頃に着任されずっと学びーばを見守ってくださいました。鶴見大学にもお越しいただいたことがございます。

07heikoushikikoucyou 残念なことにこの度、校長先生は大谷小学校を離任されることになりました。

前代表は先生の子どもたちへの思いや教職にあるものとしての心構えをお聞きして勇気づけられたことがあると話しておりました。学生のやることで先生方から見れば不備も多かったやもしれません。それでも学生たちへも温かいまなざしで見守ってくださる校長先生です。

畠山校長先生、本当にお世話になりました。先生のご厚情をメンバー一同忘れることなくがんばってまいりたいと思います。

07kyoutousyuzai そして阿部教頭先生も離任されることになりました。

阿部先生は3.11、東日本大震災被災直後の大谷小学校に着任され、これまで実施された八回の学びーばのすべてを見てこられた先生です。

未曾有の大災害にみまわれた小学校にて前代未聞の”学びーば”という支援プログラムを受け入れてくださいました。

子どもたちのことを第一に考え行動する先生です。

他の先生方もですが子どもたちを”信頼”する先生です。

活動日は毎日手作りのおいしい昼食をご用意くださる心の温かい先生です。

大谷小学校の雰囲気、先生方と子どもたちの姿をみていると”信頼”というものが心に浮かびます。

学びーばは長期休みを利用した普段大谷にいないメンバーによるプログラムですから先生方、子どもたちがつくってきた関係がきっと学びーばの”子どもたちの居場所”づくりの大きな基礎となってきたはずなのです。

前代表も阿部先生の叱咤激励を受け嬉しかったと申します。

先生は子どもたちだけでなく、メンバーにも遺産を残されました。

「学校は地域の光にならねばならない」というお言葉は今も胸に残っています。

先生方への尊敬と感謝を胸に学びーばは続けていきたい、そう思います。

08kurikisyoujyou 閉校式ですので皆勤賞も授与happy02

09itousyoujyou アットホームな雰囲気の中、笑顔の授与式でしたgood

10memberaisatsu2 最後には参加メンバーによる子どもたちへご挨拶、子どもたちにも感謝でいっぱいですbearing

閉校式を終えたらしっかりお掃除です。ここは子どもたちの、大谷の住まわれている皆さんの大切な小学校。ボランティアは”来た時より帰った時のほうがきれいに”というボランティアアドバイザーの飯田先生の言葉を実践します。

12zoukingake2

さてここで最終日の思いがけない、嬉しい出来事を紹介させてくださいconfident

掃除をしている際、教室としてお借りしていた図工室が締め切られました。

13kokuban01 (写真撮影は子どもたち)

図工室は六年生が使っていた教室、高学年担当メンバーも班長(代理)も入れてもらえません。

いったい中で何をしているのやらと思っていると、高学年担当メンバー二人が目をつぶったまま黒板側の反対、教室おくまで手を引かれ連れていかれたそうです。

「目を開けてもいいよ」

二人が目を開けると・・・

16kokuban04黒板にはメッセージが書き込まれてありました。

「大谷小6年 ドングリ&しおり 帰んないでくれー、ありがとう!!」

三年前、三年生から学びーばにきてくれていた卒業生よりのサプライズでしたnote

14kokuban02_2(やっぱり写真撮影は子どもたち)

高学年担当メンバー曰く、「反則だcrying

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やっぱり子どもたちってすごい!

高学年担当メンバーのひとり伊藤さんは今春大学を卒業。まだ支援プログラムがはっきりしていないときから参加してきた人です。

この活動が被災地に、子どもたちに何かを残せてきたのではないか、そう思えた瞬間でしょう。

17last

これにて『学びーば8 in 大谷小学校』は閉幕です。

最後になりましたが子どもたち、先生方、保護者方々、地域の皆様に深く御礼申し上げます。

多くの方に愛され、必要とされる活動となるべく今後とも一同がんばってまいります。

 石川

学びーば8 in 大谷、三日目。

今日は鹿折小学校での学びーばが午前中だけお休みということで、鹿折メンバーも一緒に大谷へ。代表や鶴見大学メンバーは昨年秋季復興支援物品販売イベントでお世話になったお店にご挨拶に向いました。

久々に大谷小学校の先生方にご挨拶できたメンバーもいたでしょう。

001 今日より東京都市大学の六人の初参加メンバーも大谷小学校にきていますnew

まるっきり心配はしていませんでしたがすんなりと大谷・学びーばの雰囲気に馴染めた様子。

午前中は勉強をする子もいれば引き続き工作イベント「おめん作り」をする子もいるので一挙にいろんな対応が迫られることになったでしょうか。

でもだいじょうぶ子どもたちが学びーばのなんたるかを教えてくれますhappy02

002 ちなみに大谷の子どもたちはそろばんをやっている子も多いです。

そろばん教室の宿題もしっかりやるなんて立派だなと感心。

003 シャンティ国際ボランティア会(SVA)のスタッフも全日程ではありませんが応援にきてくださっています。

長年、大谷地区で生活され地元の事情にも精通されるSVAの方々は大きな助けとなってきました。

004 休憩時間にはピアノを子どもたちと一緒に弾くのは横浜創英大学より参加のメンバー。

大谷・学びーばがもう三回目のメンバーもおります。

古参メンバーも頼りにするすでに学びーばの主力good

004piano 体育館での一コマ。

東京都市大のお兄さんは一緒に遊びながらも子どもたち全体を気にかけていました。

005undou 工作イベント「おめん作り」も引き続き進行中

06_2 材料は数種ですがなかなかに難しい、細かい作業です。

じっこりやっていこうねconfident

06asagyou01おめんがきちんと乾けば軽い材質の紙粘土で顔の部品をつくります。

06b_omen01 おめんが下地が乾いていれば紙粘土をおめんにくっつけることができますが、乾き具合にむらがある子は先に紙粘土で顔のパーツだけを作製してもらいます。

06c_omenbuhin お姉さんと一緒に作るのも楽しいのですflair

07omensagyou06 そろそろ色付けもはじまる子たちも、低学年ははじめて作る子が多いのでこだわりの作品がたくさんsign03

08omensagyou07 色もかたちも子どもたちで全然違います

09omensagyou02 動物だったり、空想上の生き物だったり・・・

10omensagyou03 髪の毛までかぎられた材料で再現していたり、大人にはない自由さを感じますflair

11omensagyou04 おめんじゃなくて紙粘土をつかってこんなカワイイものを作る子もsign03

12chickenhiyoko 古参メンバーのひとり、高学年担当のお兄さんはなぞの作品を六年生からプレゼント(きのこ?)されていましたsmile

13itoukouyou_present その日の学びーばが終われば大谷小学校にてミーティング。

今日の気付いた安全面に関する気付きや子どもたちのこと、初参加メンバーには感想も話してもらいその日のうちに共有をはかります。

14meeting01 ひとりがした経験を団体としての財産としていくために、活動集合直後にこうしたミーティングはとても大事。

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今日はとても改善点、反省点が多い一日だったようです。

明日は最終日しかも大谷小学校は午前中に離任式があるため午後だけの開催になります。

最後まで気を抜かないこと、そして何より”笑顔”でhappy02

夕飯は地元支援者のお宅にお呼ばれしております。

その模様は鹿折三日目でご覧下さい。

学びーば3日目、鹿折は午前中離任式があるため朝から大谷の方と共に車に乗り込み大谷小へ向かいました。

鹿折メンバーも駐在さんに黙祷を捧げます。

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その後大谷メンバーと別れて、私達鹿折メンバーは午前中気仙沼市内のお店巡りをすることにしました。

最初に向かったのは御菓子司「いさみや」さん。

創作菓子がとても多く、昨年度実施した横浜での復興支援物品販売でもお世話になったお店です。

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来店すると元気にお声をかけていただき、「頑張ってね」と応援して下さいました。その一言がとても身にしみます。

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暖かいお出迎えありがとうございました。

そしてまた車移動…その途中大谷海岸へ寄りました。

夏はここで「大谷海岸花火祭り」があり賑わっていたのですが、屋台やら舞台が何もない状態で改めて周りを見ると道の駅の裏手に電車の駅の遺構があったことに気が付きました。

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当然のことながら目の前が海岸だったのでこの場所も津波の被害にあっています。

他のメンバーに話を聞いてみるとここはもともとJR気仙沼線の大谷海岸駅であり、日本で一番海水浴場に近い駅として全国的に有名だったそうです。震災以前の景観は松林が砂浜沿いに立ち並び、きれいな砂浜とあいまって海水浴場百選にはいるほどの砂浜でした。

ですが今では防潮堤の役目としての土嚢(どのう)が広がり、その美しい景観は今や見る影もありません。

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活動が楽しくても私達はボランティアで来ているのだと改めて強く実感しました。

 

次に「ギャラリー縁」さんへ。

開店前に訪問したにも関わらず快く私達を迎えて下さいました。

こちらも物品販売でお世話になり、活気ある気仙沼らしいデザインされた帆布、帆前掛け製品が置かれております。

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オリジナルキャラクター「ふかひれちゃん」はとっても可愛いです。

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そして鹿折小に戻って学びーばの始まりです!

子ども達は「待っていたぞー!」と言わんばかりの元気を見せてくれました。

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学びーばも早いことに明日で最終日。

悔いのないよう子どもたちも私たちもよく学び、よく遊んだと思います。

P1020076(「学びーば」の下に書いてあるのは「楽しいよ!!!」とのお言葉が…!)

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学びーばを終えて、明日の閉校式に備えイベントで完成させたこいのぼりを体育館につるしました。

外にしようか悩んでいましたが、天候やこいのぼりを揚げるポール等の準備が難しかったため、屋内で展示しようということになりました。

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明日はこの鯉のぼりたちと一緒に閉校式を迎えようと思います。

いつもと違った場所での閉校式とはなんだか新鮮ですね。

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その晩は、いつも非常にお世話になっている菅原さんのご自宅でお食事をいただくことになりました。

菅原さんのお宅ではボランティアハウスも運営されておられ、ボランティアアドバイザーの飯田先生や前代表もお世話になったお宅です。

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本場の気仙沼ホルモン、つきたてのお餅が入ったお汁粉など、豪勢な料理をご馳走になり本当に有難いことだと地元の方の温かさにただただ感じ入りました。

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菅原さんだけではなく、小野寺さんや一緒にお食事をつくってくださるおばあちゃんたち、大変賑やかな空間となっておりました。

大人数で来訪したというのに心づくしのおもてなしに感謝の気持ちでいっぱいです。

気仙沼で支援活動を続ける人々はこのお料理もさることながら、なによりそのお人柄に惚れ込み、実家に帰ってくるように集まるようです。

皆さんとお話していると私たちにもそのお気持ちがよくわかります。

涙がでるほどに嬉しいおもてなしなのですweep

人数が人数ですので女性陣は裏でお手伝いでしたsmile

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その後少しお話をして下さったのですが、チリ地震の出来事や自分の家が流されてしまった事、当時住んでいた家の庭にあった大きな石を今の自宅に移して形として遺してある、などそのご心中を思うと言葉がありません。

しかしそれでもこうして目の前で私達に貴重なお話しをして下さったのは「伝えたい」という思いです。

気仙沼で活動する私たちにとって本当に有難いことで、だからこそこの事実を忘れるわけにはいきません。

ボランティアで支援に来ている私たちのほうが元気を頂いてしまっているように思いました。

過酷な経験をされている中、それを乗り越えてその出来事を人に話せるという心の強さを持っている方とお会いすると、また頑張ろうと気持ちを奮い立たすことができます。

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本当にいつもご支援して頂きありがとうございます。

メンバー一同、心からお礼を申し上げます。

井水 

学びーば8 in 大谷、二日目。

古参メンバーで卒業生の小林君と震災当時二年生だった現五年生たち。

時の流れを感じさせる一枚の写真です。

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今日も基本的には工作イベント&体育館での運動がメインの日です。

01 今回学びーば初参加のメンバーも二日目は受付を自然とこなしてしまいます。

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これは子どもたちのほうが受付や名札に慣れてくれているおかげでもあります。

通算八回目、三年目をむかえた学びーばで歴代メンバーがつみあげてきた歴史を感じるところです。

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中学年教室の朝

「起立、礼! おはようございます!!」

こちらでも初参加メンバーが号令をかけて、学びーばのお約束をみんなで唱和happy01

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一時間目は学習とおめんの時間。

低学年の教室では横浜創英大学のお姉さんとの穏やかな時間が流れます。

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彼女は今回中学年のリーダーを務めています。

物腰柔らかな雰囲気に、芯の強さも感じさせるそんな人です。

子どもたちからの信頼も厚いリーダーっぷりでありました。

春休みだから宿題はないけれどもしっかり勉強したい子もいます。

お姉さんもわかりやすく教えられるようがんばるよhappy02

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中学年、高学年教室ではみんな机にむかっていました。

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絵を書いていたり、おしゃべりしたり・・・誰にとっても居心地の良い空間になっていれば。

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もちろんおめん作りも引き続きやっています。

実は今回、低中高学年で製作進度にかなりの差が。

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もちろん完成させなければいけないというわけではないですし、別におめんを作らなければいけないといわけでもない。

学びーばが提案する工作イベントはそんなものです。

子どもたちが満足するところまでやれればそれで良いのです。

午後はお姉さんたちと一緒に体育館へ。

もちろん救急箱も持ってね。

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子どもたちは運動に夢中!

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ちなみに今回も初日より大谷小学校の阿部教頭先生にお昼をご馳走になっておりますnote

おこわや三陸産のわかめの味噌汁shine

実は食べるのに夢中で写真を撮っていませんのでお見せできないのが残念。

いつもご馳走様です。

鹿折メンバーにもお土産をいただいてしまったり、先生方のお心遣いにはいつも感謝しておりますcrying

大谷小学校での活動を終え、宿舎としてお借りしてもおります鹿折小学校に戻りますとお客様が。

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いつも活動の度に差し入れをくださる地元支援者の及川さんでしたconfident

今回も被災地に来るのがはじめてのメンバーがおりますし、東日本大震災の起きた2011年のお話から現在の気仙沼のことまでお話いただきました。

経験豊富なメンバーもおりますが、三年経過してはじめて被災地の土を踏むメンバーいますその意識と知識には差が確かにあります。

そしてどうしても震災の記憶は風化していくものです。

気仙沼で活動していく私たちにとってこうして被災当時のお話、現在の気仙沼のお話を伺い、考えていくことは必要なことなのです。

及川さん、学びーばへのご支援そして貴重なお話をありがとうございます。

13 及川さんと現代表・森 春奈。

鹿折小学校落成式際に贈られたマグカップも頂きました、ありがとうございますconfident

幸せなことに今も学びーばは先生方、保護者の方々、地元の方々そして子どもたちに支えられております。

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