今夏、熊本県上益城郡益城町にある町立飯野小学校にて『学びーば』が開催されることが決まりました!!
お盆期間を除いた8/1㈪~8/5㈮、8/8㈪~8/10㈬、8/17㈬~8/19㈮の合計10日の開催をご提示いただいております。
4月より二度に渡る先遣隊の活動を受けて、本学のボランティア推進委員会委員長 早川 徹先生、ボランティアアドバイザー飯田 良平先生、大房 航先生が飯野小学校に足を運び、飯野小学校校長の柴田 敏博先生と会談のうえ決まりましたことをご報告させていただきます。
はじめて当団体が飯野小学校を訪れましたのが5月のGWの時でした。
突然来訪したにも関わらず、温かく迎えてくださった柴田校長先生に感激したのが遠い昔のようです。
大きな被害に見舞われた益城町にある飯野小学校ももちろん被災し、一時は校庭に200台以上の車がとまり車中泊されておられ、校舎内にも150人ほどの避難者がおられたそうです。
校長ご自身もほかの先生方とご一緒に夜中に届くことも多い支援物資配送車両の誘導され、避難されておれられ方のお世話、小学校児童の生活に心を配られ、家に帰れば疲れ果てて眠るそんな毎日だったそうです。
そんなところに現われた神奈川県のボランティア団体のお話を聞いてくださり、こうしてその一ヶ月後に学びーば開催に漕ぎ着けられましたのも、受け入れてくださった柴田校長先生の懐の深さによるものだと思います。
飯野小学校の校庭も現在仮設住宅が建設中です。
GWに来訪したときはまだ校庭をならしている段階で、杭打ちもはじまっておりませんでした。
校庭がすべて仮設住宅になっている気仙沼の大谷小学校を思い出さずにはいられませんでした。
この仮設住宅も当初は小学校裏の田んぼに建設が予定されていたそうです。しかし二度の地震により地盤が40~50cmも沈下していることもあって近くを流れる川が氾濫した際には浸水の恐れがありました。そこで校長先生に校庭に仮設住宅を建設することを打診されたそうです。
校長先生は即座に快諾され、代替となる運動場は裏の田んぼで造成中となっています。
夏季学びーば開催にあたり校長先生に校内をご案内いただきました。
体育館は当時は天井より剥落がり支援物資の置き場となっていたそうです。
熊本の夏は暑いと聞きますが、この体育館も活動の際も使用させていただけるそうです。
どこの子どもたちも運動が大好きですから、熱中症対策をしっかりすれば運動できそうです。
早川先生も飯田先生も熱心に校内を見て回り、校長先生のお話に耳を傾けておられます。
今夏ここで『学びーば』が開催されることを想像するとわくわくしてきます。
掲示物を見ながら、子どもたちのことを,姿を思い描くわけです。
わたしたちはそうやって5年間やってきました。
ここでも子どもたちの笑顔をあふれる場所をつくるのがミッションであることに変わりはありません。
校舎二階より北を望むと益城総合体育館の屋根が見えました。
益城町は今も2000人以上が避難生活を送っています。多くの方は住宅再建の見込みがたっておられないそうです。
飯野小学校の子どもたちも2割から3割が自宅が全壊もしくは半壊していると校長先生よりお聞きしました。益城総合体育館で避難生活を送り、飯野小学校に通ってきている子どもたちもおられるそうです。あるいは何時間もかけて避難先から通っている子もいるとか。
二度に渡る震度7の地震の影響は校長先生がご説明してくださったことを聞けば確実に子どもたちにもでていることがわかります。
東日本大震災のときも3月11日に津波が来襲し、その年の夏学びーばがはじまりました。
再び災害救援として、子どもたちの笑顔があふれる場所づくりが熊本ではじまります。
最後になりますが熊本地震支援活動のため多くの方にご協力いただいてきました。
あらためて深く感謝いたします。
そして熊本の子どもたちのため引き続きご支援、ご協力をお願い致します。
鶴見大学学生ボランティア『居場所・学習支援学びーば 熊本支援代表 石川 達哉