春季活動『学び―ば8 in 鹿折』3日目(3/27)
2014/04/13
学びーば3日目、鹿折は午前中離任式があるため朝から大谷の方と共に車に乗り込み大谷小へ向かいました。
鹿折メンバーも駐在さんに黙祷を捧げます。
その後大谷メンバーと別れて、私達鹿折メンバーは午前中気仙沼市内のお店巡りをすることにしました。
最初に向かったのは御菓子司「いさみや」さん。
創作菓子がとても多く、昨年度実施した横浜での復興支援物品販売でもお世話になったお店です。
来店すると元気にお声をかけていただき、「頑張ってね」と応援して下さいました。その一言がとても身にしみます。
暖かいお出迎えありがとうございました。
そしてまた車移動…その途中大谷海岸へ寄りました。
夏はここで「大谷海岸花火祭り」があり賑わっていたのですが、屋台やら舞台が何もない状態で改めて周りを見ると道の駅の裏手に電車の駅の遺構があったことに気が付きました。
当然のことながら目の前が海岸だったのでこの場所も津波の被害にあっています。
他のメンバーに話を聞いてみるとここはもともとJR気仙沼線の大谷海岸駅であり、日本で一番海水浴場に近い駅として全国的に有名だったそうです。震災以前の景観は松林が砂浜沿いに立ち並び、きれいな砂浜とあいまって海水浴場百選にはいるほどの砂浜でした。
ですが今では防潮堤の役目としての土嚢(どのう)が広がり、その美しい景観は今や見る影もありません。
活動が楽しくても私達はボランティアで来ているのだと改めて強く実感しました。
次に「ギャラリー縁」さんへ。
開店前に訪問したにも関わらず快く私達を迎えて下さいました。
こちらも物品販売でお世話になり、活気ある気仙沼らしいデザインされた帆布、帆前掛け製品が置かれております。
オリジナルキャラクター「ふかひれちゃん」はとっても可愛いです。
そして鹿折小に戻って学びーばの始まりです!
子ども達は「待っていたぞー!」と言わんばかりの元気を見せてくれました。
学びーばも早いことに明日で最終日。
悔いのないよう子どもたちも私たちもよく学び、よく遊んだと思います。
(「学びーば」の下に書いてあるのは「楽しいよ!!!」とのお言葉が…!)
学びーばを終えて、明日の閉校式に備えイベントで完成させたこいのぼりを体育館につるしました。
外にしようか悩んでいましたが、天候やこいのぼりを揚げるポール等の準備が難しかったため、屋内で展示しようということになりました。
明日はこの鯉のぼりたちと一緒に閉校式を迎えようと思います。
いつもと違った場所での閉校式とはなんだか新鮮ですね。
その晩は、いつも非常にお世話になっている菅原さんのご自宅でお食事をいただくことになりました。
菅原さんのお宅ではボランティアハウスも運営されておられ、ボランティアアドバイザーの飯田先生や前代表もお世話になったお宅です。
本場の気仙沼ホルモン、つきたてのお餅が入ったお汁粉など、豪勢な料理をご馳走になり本当に有難いことだと地元の方の温かさにただただ感じ入りました。
菅原さんだけではなく、小野寺さんや一緒にお食事をつくってくださるおばあちゃんたち、大変賑やかな空間となっておりました。
大人数で来訪したというのに心づくしのおもてなしに感謝の気持ちでいっぱいです。
気仙沼で支援活動を続ける人々はこのお料理もさることながら、なによりそのお人柄に惚れ込み、実家に帰ってくるように集まるようです。
皆さんとお話していると私たちにもそのお気持ちがよくわかります。
涙がでるほどに嬉しいおもてなしなのです
人数が人数ですので女性陣は裏でお手伝いでした
その後少しお話をして下さったのですが、チリ地震の出来事や自分の家が流されてしまった事、当時住んでいた家の庭にあった大きな石を今の自宅に移して形として遺してある、などそのご心中を思うと言葉がありません。
しかしそれでもこうして目の前で私達に貴重なお話しをして下さったのは「伝えたい」という思いです。
気仙沼で活動する私たちにとって本当に有難いことで、だからこそこの事実を忘れるわけにはいきません。
ボランティアで支援に来ている私たちのほうが元気を頂いてしまっているように思いました。
過酷な経験をされている中、それを乗り越えてその出来事を人に話せるという心の強さを持っている方とお会いすると、また頑張ろうと気持ちを奮い立たすことができます。
本当にいつもご支援して頂きありがとうございます。
メンバー一同、心からお礼を申し上げます。
井水
日時:2014/04/13 10:122013年度春季活動『学びーば8 in 鹿折』