Img_8179現場での活動内容の模様をお報せする前にボランティアセンター(VC)の様子もお伝えします。

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大島社会福祉協議会(社協)の脇の駐車場に設置さてているVCには現場で使う道具類が大量にあります。スコップ類からブラシ、てみ、枝切りばさみから高圧洗浄機などなど。

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猫車のご覧の数、これでもすべての現場に充分に道具が行き渡るというわけではないようです。

初期の活動などでは電動のこぎりも大活躍したであろうし、ユンボら重機を扱える方は引っ張りだこであったのでしょう。

Img_8180VCにはメッセージボードもあります。

ボランティア参加者数は5,000人を超え(11/22)、24日の参加者は411名(VC発表)とのことでした。

なお泥出し等、多数のボランティアを要するニーズはほぼ見通しが経つ状況になったため、明日以降(26日~)、島外からの個人ボランティアの受入は終了とのことです。

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活動前のガイダンスでは大島町長も来られておいででした。

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ボランティア参加者や支援に対するお礼の言葉に続いて、大島の現状も説明されていました。

特に印象深かったのが安否のわからない行方不明者の捜索をあきらめてはいないという言葉でした。

観光案内所の方も行方不明の方の話となると目に涙を浮かべておられました。正月を少しでも明るい気持ちで新年を迎えられればとも。例年にくらべて年末の観光客の宿泊予約数も少ないとのことでしたし、多くの方に大島を訪れていただければと願うばかりです。

Dsc_0331さて今日の現場へと向かいます。

今日の現場は大島元町神達地区。昨日の現場は海を面前としたところでしたが、今度は土砂崩が起きた三原山に程近いところになります。

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元町神達地区は今回の災害でも被害がもっとも大きかった地区でもあります。

ところによっては未だ立ち入りが禁止されているエリアも。

土砂崩れ地滑り検知センサーが作動すれば即座に避難となります。

Dsc_0333川沿いの被害は特に大きいものでした。この川は昨日の現場となった桜田民宿の脇の川の上流となりますがもはや堆積物で水は流れようもありませんでした。

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こちらは昨日の夜に見た建物です。一カ月以上が経過しており瓦礫として撤去された家屋も多いはずなのですが、原形をかろうじてとどめているような家屋がたくさん見られました。

Dsc_0346そしてこちらが今日の現場となるホテル椿園さん。

屋内には土砂が押し寄せ畳を上げ、清掃し再開を目指しておられるところだそうです。

Dsc_0335ホテル椿園入り口が面する三原山側は凄まじいものでした。

Dsc_0338元の姿が想像するのも難しい被害を様々と見せつけます。

Dsc_0336_2ここは多くの住宅があり、多数の方が亡くなられた場所でもあります。

メンバー一同手を合わせ犠牲者のご冥福をお祈りさせていただきました。

Img_8187被害が大きな地区だけあり堆積した泥は30センチから1メートルに及びます。

この現場に入った人数もおそらく100名を超えるのではないでしょうか。

Img_8192どれだけ復旧に時間がかかることでしょうか。

かろうじて被害にあうことのなかった付近の家屋に住む住民の方も不安な気持ちをもっておられると社協の方は話しておられました。

ハード面が落ち着きつつあるとはいえ、ソフト面に支援はこれからが正念場となるのでしょう。

さて活動を終えて昨日活動をさせていただいた桜田民宿にご挨拶にうかがった帰り、

地元のおばあちゃん二人組とお話させていただく機会に恵まれました。

Img_8196風体で島外よりボランティアとわかったのでしょう御苦労さまですと声をかけていただきました。

島村さんと中島さんは生粋の大島の方。お二人とも長年大島で暮らしてこられ、元町地区のつばき小学校の卒業生だそうです。お年を召して買い物に行くのも大変とのことで、いつも車で一緒になって買い物に行くのだそうです。

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今日午後の船で帰るのだと言うとお別れに「大島民謡」を謡ってくださいました。

『乳ヶ崎沖まじゃ 見送りましょが それから先は 神だのみ』

大島から島外の学校へ泣く々子どもたちを送りだす、潮流れがはやく乳ヶ崎沖までしか送れないそんな謡です。

島村さん、中島さんどうかお元気でいてください。

いつかまた大島に来れる日があればと願っております。

Img_8202さて短くも濃い伊豆大島での活動を終えて慌ただしく船に乗り込み帰途へと着きます。

Dsc_0364今回もまた大学関係者、後援者のご支援・ご協力をもって活動することができました。

ブログ上ではありますがあらためて御礼申し上げます。

この経験をまた今回参加できなかったメンバーにフィードバックできればと思う所存です。

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今後とも気仙沼での活動を軸とし、機動性をもった活動を目指してまいります。

伊豆大島の皆様、お世話になりました!

     伊豆大島災害救援ボランティアチーム 了

伊豆大島に到着し、宿泊先にて荷物を置かせていただいたらさっそく伊豆大島災害ボランティアセンター(VC)へと向かいます。

まだ日が上がりきらない伊豆大島・元町地区の役場前の交差点。

なかなか急勾配の坂ですが、眼下に駿河湾をゆく船が見えます。

一見、35名も亡くなられた土砂災害が起きたところと思えませんが被害地区に一歩立ち入るとその様相は一変します。

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伊豆大島社会福祉協議会(社協)が設置したVCは伊豆大島でのボランティア受け入れに際して島内外の窓口となっています。社会福祉協議会は行政との繋がりも深く、区などの行政単位毎に設置されているケースも多いのですが非営利の民間組織です。

発災から72時間の初動期は自衛隊や医療関係者を中心とした人命救助、それ以降はVCがNGO、NPOらと連携しつつ一般ボランティアを現場ごとに振り分け、いかに被災者のニーズに応えていくのかが問題となります。

VCは団体、個人ボランティアを問わず受け入れ、活動を組織する拠点なのです。

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大島VCではその日毎に午前午後ボランティア参加者に登録してもらい各現場へとチーム単位で派遣となります。

本団体が続けてきた宮城県気仙沼での学習支援活動『学びーば』は被災者とボランティアを仲介するVCや駐在NGO、NPOを通した活動ではありません。

被災者側と直接連絡をとりつつ、支援プログラムを企画・実施。現地での宿泊先や車両、食事も自前で確保、現地活動支援者も募りつつ活動をします。

団体の性格としてはNPOやNGOといった組織に近いといえます。

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そういった事情でいままでVCと直接関わることも少なく、VC組織下による活動経験者は今回の派遣メンバーのうち1名だけ。

歯学部5年生の山口さんは宮城県南三陸での瓦礫撤去作業の際VC登録で活動されていますが、他の3名はVC登録での経験は初となりました。

Dsc_02038:15よりVCでの登録の後は当日参加者に向けてのガイダンス。

振り分けられた現場での安全面での注意、被災家屋の方への配慮を大事にすることなどVC運営者側より説明を受け、各現場へとチーム単位で振り分けられます。

Kakoedhcgnfcodbwzptl私達の現場になったのがこちら桜田民宿さん。

弘法浜海水浴場から一番近い宿で元町港より徒歩5分。

土石流は海を面前にしたこちらまで押し寄せました。

Dsc_0241作業の現場となったのがこちらの駐車場。

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堆積した土砂により水はけが悪くなっており、泥かきをして雨水の流れをよくすること。

また景観を元に戻すことが桜田民宿さんの要望です。

Img_8149実際にやってみると堆積した泥は数十センチはあるでしょうか。

もともとは経営されるご家族でやられていたそうですが、かなりの重労働ということもあり体調をくずされてしまったそうです。

Img_8150特に生垣となっている松林のところは重機も入れませんし人力でやるしかない作業となります。

20名程投入された現場となりましたが納得です。

何日もかかる作業ですから無理せず定期的に休憩も交えます。

Dsc_0217以前からこの現場に入られておられた東京災害ボランティアネットワークの方にお話を聞くこともできました。

写真奥が三原山の山肌。ここは海際でありますが、くっきりと土石流が流れた後が見えます。

Dsc_0220欄干もへしゃげ、川沿いのフェンスも倒れています。もちろん川には瓦礫が残り、海まで流出した土砂は堆積し水深は50センチほどになってしまっているとか。もちろん船は出すことができません。大島町長さんのお話では現行の港に堆積した泥を撤去する方式では数年かかるということで、あらたな方式を模索しているとのことでした。

Dsc_0232お昼休み前にVC運営側でコーディネイターされる遠藤さんが現場の見回りにこられ、被害当時の様子を説明してくださいました。

もともと火山噴火により形成されてきた水はけのよい表層の地層が、台風26号による観測史上最多の記録的大雨により表層雪崩を起こしたそうです。斜面崩壊により流出した土砂は木や瓦礫を飲み込み海まで押し寄せたそうです。

作業の現場となった桜田民宿さんの駐車場もすぐ脇に川があり、裏手は三原山。山側の石垣からは川のように土砂が押し寄せたとか。

Dsc_0239遠藤さんは宮城県石巻市で学習支援プロジェクトPikariにも携われておられたので、お昼休みに同じ学習支援に携わる身としてお話もさせていただきました。

同じ課題、悩みを抱え試行錯誤されておられておりましたcoldsweats01

今回の泥だしや瓦礫の撤去というのがハード面での支援とするなら、仮設住宅支援や地域支援そして学習支援はソフト面での支援となります。

被災者と直にふれあい、共に考えていくことに正解はないのでしょう。そして目的も活動がめざす終着点も地域で、そして人で違ってくるのではないかと思います。

Dsc_0236昼食休憩はVC本部隣の駐車場で。

長靴をきれいにするたらいが用意されてあったり・・・

Dsc_0238衛生面も考慮して手洗い場には薬用せっけん、うがいをするための殺菌・消毒薬も用意されていました。作業中に休憩をきちんと取ることもそうですが、VC運営はボランティア側への配慮がしっかりされており参考になることが多かったように思かったです。

Dsc_0240お昼は島内ボランティアの方々、地元の婦人会の皆様による炊き出し&たくさんの差し入れが!

豚汁、天ぷら、おにぎり、あんぱん・・・・豪華ですcrying

他にも支援物資が特に多い日であったようです。

CSRで来られたボランティアの方も多かったのも関係あるのかもしれませんね。

Dsc_0245午後も引き続き桜田民宿さんでの作業。1か所にためた土砂は朝から比べて3倍ほどの山になったでしょうか。流木や溶岩礫らも分別して貯めておき、翌日の作業に備えて現場を整地し終了。

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活動を終えVCに戻る途中の写真。

気仙沼での活動経験が長いメンバーばかりですので、怪我もなくペース配分もうまくやれたようです。

Dsc_0275VCにはボランティアのための情報や被害状況らの情報も掲示されてあります。

Dsc_0284日が落ちる前に少し被害地区を視察することにして活動終了。

明日の現場についてはまた次回ご報告させていただきます。

今回、ご報告させていただくのは2013年10月15日から16日にかけて関東東海上を通過した台風26号による甚大な被害を被った伊豆大島災害救援ボランティアの模様です。

鶴見大学ボランティア推進委員会の後援、本団体支援者の後援を受けての派遣となります。

学期中ということもあり、極々短期間ではりますが本団体メンバー4名が現地活動に参加することとなりました。

伊豆大島へは東京や横浜より夜行船や高速船が就航しておりますが、今回は夜行船にて現地へと向かいます。

Dsc_0041写真は竹芝桟橋に停泊している東京-伊豆大島-神津島を結ぶかめりあ丸。

Dsc_0043参加メンバーはいずれも気仙沼学習支援に参加しているメンバーとなりました。

3日間とはいえ装備は野外活動に対応できるよう調えております。

Dsc_0058週末の伊豆大島へ向かう船だけあって乗船されるお客さんも多いようでした。

釣り客にまじって、ボランティアと思しき乗客もちらほら。

Dsc_0102桟橋を離れ、レインボーブリッジをくぐるととあっという間に東京が遠くなっていきます。

Dsc_0107夜行船は竹芝桟橋より伊豆大島までおよそ6時間。

大島社会福祉協議会が設置した大島社協災害ボランティアセンターがfacebookで発信している情報(https://www.facebook.com/oshima.saigaivc)や現地入りされている東京災害ボランティアネットワークの方から情報をいただいております。

当初は宿泊先の確保や島内住民の方への配慮から島内住民や出身者の方で被災者のニーズに応えておられましたが、災害規模を大きかったこともあり島外ボランティア受け入れに舵をきることとなりました。

このブログでも活動の様子と合わせて被害の実際をお報せできればと思います。

Dsc_0061_2今夜は椅子席にて就寝。

明日は朝6時に大島・岡田港に着岸、朝食の後8時半より活動ですのでしっかりと体を休めるのも仕事のうちでもあります。

Dsc_0178朝焼けに照らされる大島・岡田港。

後でわかったことですが被災した元町地区一帯に程近い元町港は堆積した土砂により船が着岸できないこととなっておりました。

Dsc_0183元町地区へはここから車にて15分程。

Dsc_0185伊豆大島災害救援活動初日がはじまります。

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