2011年の夏、1人の大学生の声から始まった被災地学習支援「まなびーば」。

早くも5年を迎え、過去12回に渡り気仙沼で活動を継続してきました。今回の活動は2日間という短い期間でした。

昨年度の春は大谷公民館をお借りして開催することができましたが、大谷小学校では1年ぶりの開催となりました。

大谷小学校のまなびーばは先ず、多目的室にて参加者全員が集まった開校式により始まります。

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先ずはじめに、ボランティアアドバイザーの飯田先生よりお話をいただきました。

第1回目のまなびーばで1年生だった子どもは6年生になっており、ずっと参加してくれる子どもがいることに嬉しさを感じました。

開校式の最後には大谷小学校教頭の先生からまなびーばのお約束を、1年生にもわかりやすいように説明と共に読んでいただきました。

開校式が終わった後は、イベントがなかったので学習と運動です!

今回のまなびーばでは、子どもたちに楽しくかつ集中して勉強をしてもらえるように「まなびーばの冒険」を復活させました。これは、国語を攻撃、算数を防御、迷路などで楽しんでもらうわくわく教材を回避、まなびーばへの参加を体力、それ以外の教科やイベント等でのお手伝いをしてくれたらコインを貯めて、ホヤぼーやを救うという「すごろくゲーム」のようなものです。

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最初は戸惑っていた子どもたちでしたが、ルールがわかると例年以上に集中して勉強をしている姿を見ることができました。

わたしは去年に引き続き、高学年を担当させていただきましたが、2時間目と3時間目の間の休み時間にも勉強している子どもを見るのは今回が初めてだったので、まなびーばの冒険の効果に驚かされました! 笑

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3時間目は運動でした。運動は、2時間目を低学年、3時間目を高学年、4時間目を中学年が体育館を使って体を動かしました。

6年生の女の子たちが一輪車をすいすい乗りこなす姿に、一輪車を乗ったことのないわたしは驚きしかありませんでした。この日は気温が高かったので、子どもたちには持参している水筒を体育館に持っていってもらったり、用意した冷たいお茶を飲んでもらうようにこまめに声掛けをしながら体を動かしてもらったために、熱中症になる子どもはいませんでした!

午後には、プールに行く子どもがいて午前中よりも少ない人数で始まりました。去年はお昼ご飯を食べた後や気温が高かったために、なかなか勉強に集中できていなかった高学年の子どもたちが、「早くまなびーばの冒険をクリアしたい!」ということで黙々と宿題に取り組んでいました!途中、高学年リーダーから「10分間一言も喋らずに勉強できたら、コインを1枚あげる!」という提案があった時の子どもたちの集中力はその日1番凄かったです。

こうして無事に1日目を終えることができました。明日は早くも最終日で、イベントもあります。そこでも、子どもに怪我がないように注意しながら楽しい活動にしたいです!

鈴木汀子

大谷小学校 学びーば13 3日目

本日はお昼前から気仙沼の復興状況等を知るため、震災学習に向かいました。

宿泊場所を出て始めに向かったのは「奇跡の一本松」や「希望の松」と呼ばれている松の木のモニュメントがある陸前高田です。かつては、350年にも渡って植林されてきた約7万本の松の木が茂り、陸中海岸国立公園や日本百景にも指定されていましたが、東日本大震災の津波によりほとんどの松の木が流されてしまいました。そんな中、一本の松の木が立ったままの状態で残ったことから、この木は震災からの復興への希望を象徴する木として捉えられ、このように呼ばれているそうです。実際にその一本松を目の前にすると、想像してたよりもスラーっと高く空に向かって伸びていて、まさに復興への希望を物語っている感じがしました。

 

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次に臣釜半造に行きました。臣釜には、高さ16メートル、幅3メートルの大理石の石柱「折石」があります。駐車場から海に向かって遊歩道を歩くと、約180度に広がる海と折石が姿を現しました。近くにある岩をよく観察すると塩がこびりついたように白い部分があり、潮風が吹き付けてできた自然の塩だと思いきや全く違い、折石だけでなく周りの岩もすべて大理石だということが分かりました。崖には「塔の上のラプンツェル」に出てくる花に似たユリが咲いていてとても綺麗でした。

 

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その後、いさりびパークという場所でお昼ごはんをお腹いっぱい頂き、次の目的地であるビジターセンターへ向かい、地震・津波体験をしてきました。動く椅子に座り、震度3の地震を映像による津波と共に感じたり、何メートルもある津波が目の前に押し寄せてくる映像を見たりしました。その後もビジターセンターにある資料を見たり、地震の仕組みについて学んだりもしました。

ビジターセンターを出たら魚の市へ行き、それぞれお土産を見たり、欲しいものを買ったりして過ごしました。

最後に、物品販売でお世話になっているギャラリー「縁」に寄りました。私は以前学びーばで気仙沼を訪れた際に「縁」で鞄を買っていたため、その鞄を肩にかけてうかがいました。生地がとても丈夫なため、購入してから3年経った今でも綺麗な状態で使うことができています。

 

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その後、夕飯の買い出しをして宿に戻り、担当のメンバーが作ってくれた親子丼を美味しく頂きました。そして、今日が最終日ということだったので外へ出てみんなで花火をして盛り上がりました。

 

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あっという間の3日間で、個人個人の反省点や改善点もあるとは思いますが、メンバーのみんなを含め大谷小学校の子ども達が大きな怪我なく過ごせたことがなによりも良かったです。そして今回の反省点を活かし、1週間後の鹿折小学校の支援に向けて精一杯準備を進めていきたいと思います。

福田智咲

活動最終日は、1時間目と4時間目に学習、2.3時間目にイベント、5時間目に閉校式が行われました。

 

1時間目の学習の時間は、前日まで頑張って取り組んでいた学びーばの冒険(スゴロク形式のゲーム)を進めるために、この日も一生懸命さまざまな教科を勉強していました。

今回、再導入した学びーばの冒険は、子ども達の好奇心を掻き立て、学習を進めるためにはとても良いものになったと思います。

 

2.3時間目のイベントでは、「傘袋ロケット」を作成し飛ばす遊びをしました。

まず、子ども達は傘袋に思い思いに絵を描きました。低学年から高学年までカラフルなものが出来上がっていました。

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途中、傘袋をふくらます作業の時、空気が抜けてしまうというハプニングが起きたにもかかわらず、子ども達はどうすれば空気が抜けないか、上手に飛ばせるか、自ら考えに工夫を凝らしていました。大人の私達でも思いつかないアイディアが多く出て、予想以上に盛り上がりました!

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閉校式では、皆勤賞の授与や教頭先生のお話をいただきました。2日間の短い活動でしたが、今年も多くの子ども達が参加してくれました。

 

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たくさんの元気をもらうことができ、学びーばを開催することができて良かったと感じた2日間でした。

菊田真優

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