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7/15~7/16に秋田県で発生した豪雨による浸水被害にたいするボランティア活動を学生有志で行ってまいりました。

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今回は秋田市災害ボランティアセンター(以下秋田市災害VC)に登録しての活動になります。災害ボランティアOBの伝手を頼り秋田県で災害救援復旧支援に携わる宝昌寺(曹洞宗)住職の新川泰道住職にコーディネイト頂きました。

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秋田駅南部の地域でこれだけの浸水被害。浸水家屋は7,000とも言われており9月になってもボランティアニーズはたくさん存在します。県内はもちろん県外からも様々なボランティアさんたちが活動をされておられました。

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ボランティアセンターで新川氏にご紹介いただいた風組関東にみなさんと合流。風組さんたちは被災建物の保全を通じて、生活再建を後押しする非営利団体で被災地各地にて活動をする土木建築系プロボノになります。本学ボランティアがやってきた学習・居場所支援とは専門性の違うボランティアの先達の方々にご指導いただけることになりました。

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現場は秋田市内のKさんのお宅になりました。1.6m浸水し一階はは天井近くまで水に浸かったことになります。付近の住宅も内水氾濫により同様の被害を受けています。Kさん宅は住宅地の奥まったところにあり、重機も幹線道路に面した家屋の解体が終わらねば入れません。そのため業者が入れるのも一年待ちとのことでした。家主のKさんはお一人でもくもくと作業を続けておられましたところ秋田市災害VC経由で風組関東さんが継続的に家屋の解体と修繕作業を続けておられました。
写真は風組関東のリーダーの桑原さんから安全面のレクチャーを受ける学生です。浸水した床板は腐っており不用意にあるくと床板を踏み抜く危険性があります。根太を見分け歩くことで踏み抜き怪我を防ぎます。プロボノの知識の深さを感じます。

Img_6259床下の換気口には泥がべったり。これも除去し、しっかり乾燥させる必要があり換気のための扇風機はフル稼働しておりました。こうした換気のノウハウも我々が知っていた知識は古くなっており新たな知識授けていただきました。

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初心者も多いボランティアチームでしたので刃物は扱うことはありませんでしたが、グラインダーなどを使わせていただき泥落とし、その後の防カビ処理も経験しました。メンバーたちは様々な道具、そしてそれを使いこなす知識に驚いていました。

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浸水し使えない壁板、床板をはがす作業です。一日目ははじめての作業のためおっかなびっくりではありましたが翌日の作業になると要領を得た学生たちはきびきびと作業を進めておりました。

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使えなくなった壁板をはずした後は断熱材を設置していきます。学生の一人は家の構造が少しわかった気がすると言っておりました。この活動に参加しなければ経験できないことだらけですね。

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家主のKさんにも様々なことを教えていただけました。風組のメンバーには東日本大震災の被災者でありその後風組の活動に共感し活動を続けておられる方、高校生の時に東北でのボランティア活動を経験し本業の傍ら風組を手伝っておられる女性も。方々の経験を学生たちは作業の途中話を聞きいっておりました。

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二日に渡る作業でした。まだ完了と言えないまでも浸水した一階の解体の目途はついたようです。自分たちの作業がかたちとなって見えるのはやりがいを感じます。

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時間目いっぱいまで活動し帰路に尽きます。今回の活動を支えてくださった秋田市災害VC、新川氏、風組関東の皆様に感謝いたします。そして学生有志の活動を支えてくださった大学関係者の皆様ありがとうございます。

本活動は10/29㈰のシンポジウムにて報告させていただきます。

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