第二次先遣隊派遣ではゴールデンウィークの5日間の派遣となりました。

H28.5/1~5/5に本団体の石川達哉が、5/3~5/5に丸尾亮太・今泉直也が熊本県へ行き、地震における熊本県熊本市および近隣地域の被害と避難所の状況の把握、子どもたちを対象とした学習支援ボランティアへのニーズ調査を行ってきたのでご報告させて頂きます。

僭越ながら実際に活動した被災地の状況も伝えさせていただきますので宜しくお願い致します。

今回も活動時の写真が少なく分かり辛いところもあると思うのですが現地の方の気持ちを配慮させて頂いておりますのでご理解いただけると幸いです。

また、5/1.5/2に関しましては石川一人での活動になりますので写真が少ないですが出来る限り分かりやすく伝えればと思いますので宜しくお願い致します。

派遣までの経緯に関しましてはひとつ前のブログを一読頂ければと思います。

本学のボランティア対策委員長の早川先生をはじめとして二次派遣でも本学およびOBOGより物心両面から派遣を後押ししていただいております。

第一次派遣では九州自動車道は植木ICまでしか開通しておらず、熊本市中心部は慢性的な渋滞が国道3号を中心に発生しておりました。これにはインフラ復旧のための車両がが入っており交通量が増えていたことが一因とのことでしたが、市内の交通状態は若干余裕を取り戻しつつあるようでした。それでも博多を朝出発し、市内に入ったのは13時頃となりました。

写真は途中玉名PA内のコンビニです。熊本市内の北西にあるのが玉名市ですがここでも物流は復調しているわけではないようです。

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初日の半日ほどの活動をご報告いたします。

1)熊本県歯科医師会館(災害対策本部)訪問

前回の派遣でご一緒させていただいた九州看護福祉大学の淀川先生にお引き合わせいただき熊本県歯科医師会 浦田健二 会長とお話させていただきました。

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本学学生ボランティアの気仙沼での活動と学習支援ニーズの把握と受け入れ先の調査を目的とした先遣隊の趣旨を説明、本団体の資料をお渡しています。会館は入り口から歯科系のものをはじめ、支援物資が所狭しと置かれておりました。お忙しいところお時間をいただき感謝しております。

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2)熊本市中央区 花畑広場(仮称)ボランティアセンター訪問
熊本市社会福祉協議会 中川菜穂子 事務局長と面談させていただきました。

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こちらでも本学学生ボランティアの気仙沼での活動と先遣隊の目的を説明、資料をお渡しさせていただいております。この際、避難所に子どもが姿が少ない理由お聞きしてみました。子どもをもつ家庭は新築が多く、家屋が無事なケースが多いのではないかとのことです。なるほどと思わされるものがありました。そう考えると子どもたちへの震災の影響はまだ表にでてきていないと考えるべきかもしれません。

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ボランティアセンターの運営の9割は地元の大学生が担っているとのことで、運営に携わる熊本大学、熊本県立大学、崇城大学の学生ボランティアリーダーの3名を紹介していただき、情報・意見交換のための食事会を行うこととなりました。中川様、学生ボランティアリーダーの皆様お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。

徒歩にて市ボランティアセンターのある花畑広場(仮称)へ移動中短時間ながら熊本城を見る機会がありました。

写真は熊本城に隣接する熊本大神宮です。

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第一次派遣は避難所を中心にまわるのみで時間がなく、熊本城も見る機会がありませんでした。そのため被害の認識もTVらを通してのものだったのですが、実際に目にすると想像以上の被害に唖然としました。街のシンボルだけに県民のみなさんのショックは察するに余りあります。

いかにして意味ある支援へとつなげる調査をするかに力を注いできました。本団体が必要とされ、また力を発揮できる場所を探しニーズ調査をする、そのため様々な方々と会いお話を伺ってきました。

だからかTVらの報道から知っていはいたものの、避難所や小学校のように人がいるわけではない熊本城のような場所は意識的に後回しにしてきたところがあります。ですがこうした被害をきちんと見ておくのも支援に携わろうとする者として大事なことかもしれませんと改めて思いました。熊本の方々の気持ちを少しでも理解するためにも。

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今回も宿泊先として蓮華院誕生寺にお泊めいただき、NPOれんげ国際ボランティア会さんにもご協力いただいております。蓮華院誕生寺に帰還し本日は活動終了致しました。

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明日もまた早朝から調査を続行します。

報告者:石川 達哉

まずはじめに熊本地震にあわれた方々に対し、心からお見舞い申し上げます。

本団体はこの度の熊本地震の被害に対し少しでも被災された方の為に何かできないか考えております。

それに際し現地の状況の調査を行うため、H28.4/23.24日に本団体のコーディネーターの石川達哉(鶴見大学歯学部6年)が熊本県へ派遣となりました。気仙沼での活動でもお世話になった公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(略称SVA)に協力をお願いし、現地ですでに避難所支援を行っておられた熊本県玉名市のNPOれんげ国際ボランティア会の皆様、宿泊先として施設をボランティアに開放し炊き出し支援では中心となっておられる蓮華院誕生寺の皆様にご協力を頂きました。

以下、派遣までの経過、活動内容、搬送支援物品をご報告させて頂きます。

活動時の写真が少なく分かり辛いところもあると思うのですが現地の方の気持ちを考え配慮させて頂いておりますのでご理解いただけると幸いです。

・派遣までの経過

2016年4月14日M6.5の前震が熊本県熊本地方を震源とし発生。震源が浅く範囲の狭い局地的な被害と判断し情報収集に傾注とした。4月16日M7.3の本震が同県同地方に発生する。状況が一変し広域の災害になったと判断し情報収集と共に本学学生ボランティアアドバイザー飯田良平先生、OBの植草康浩先生と先遣隊派遣を検討に入る。4月18日現地に気仙沼でも協力関係にあったNGO・シャンティ国際ボランティア会が職員が派遣されており、先遣隊の受け入れを打診したところ宿泊先として蓮華院誕生寺をご紹介される。同日大学当局、ボランティア対策委員会に発災直後の被災地派遣経験がある石川1名を現地に派遣と報告致しました。

・活動内容:

 1)熊本市立長嶺小学校・中学校に設置された避難所

  避難者、教職員への聞き取り、支援物品搬送、周辺状況の視察、物流の状況の確認、小学校教頭に学習支援まなびーば活動内容・活動歴の説明。

校内では子どもたちも支援物資の集配所のお仕事を笑顔で行っているのが印象的でした。

避難所の運営は学校の先生方が中心になっておられるとのことで、困難な状況下で多忙を極めておられたと思いますが、ご連絡の上教頭先生にお会いすることが叶いました。長嶺小学校・中学校の皆様ありがとうございます。

付近のコンビニを視察、店員さんにお話を伺ったところ物流は戻りつつあるものの、いまだに入ってこない物品も多々あるとのことでした。

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2)上益城群 益城町総合体育館に設置された避難所

 避難者への聞き取り、炊き出しに参加、支援物品搬送、周辺状況の視察、施設管理責任者(熊本YMCA)との面談、学習支援まなびーば活動内容・活動歴の説明を致しました。

 ※鶴見区地域ケアプラザに設置されている横浜北YMCAが運営するつるみ未来塾担当者に協力を依頼し、現地熊本YMCAと連絡をとり訪問致しました。その際、現地で必要とされる物品の情報をご提供いただいております。

県内でも被害の大きい益城町の避難者が1,200名以上避難されており、自衛隊、赤十字をはじめ多くの支援団体が入っておられました。被災者の皆様はもちろん大変な状況下であり、熊本YMCAの避難所運営に携わるスタッフの皆様も不眠不休に近い状態で働かれておられました。

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一般のボランティアの方を目にすることは少なく、支援団体中心による避難所支援となっていました。避難所となっている体育館では炊き出しらのお手伝いを呼び掛けるときにボランティアという言葉は使っていないとのことでした。ボランティアというと被災していない、県外からやってきた人というふうに受け取られるからでしょうか。避難所におられる被災者の方や子どもたちも一緒になって運営しておられました。石川もこの日の夕方の炊き出し支援担当されていた九州農政局の皆様と炊き出しのお手伝いをさせていただいております。

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  3)玉名市 蓮華院誕生寺 シャンティ国際ボランティア会拠点

 蓮華院誕生寺 宿泊および拠点候補の視察、5避難所の支援団体とのミーティングに参加。九州看護福祉大学の教職員と学生はNPOれんげ国際ボランティ会、蓮華院誕生時と協同し避難所支援を当初より行っておられました。今まさに必要とされている指定外避難所への炊き出し支援を手掛けておられる方々です。

 

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4)熊本市 熊本学園大学に設置された避難所の調査

 避難者への聞き取り、炊き出しに参加、周辺状況の視察、九州看護福祉大学および熊本学園大学の教職員、ボランティア参加学生と面談、学習支援まなびーば活動内容・活動歴の説明を行いました。

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・搬送支援物品リスト

・SVAおよびれんげ国際ボランティア会による避難所炊き出し支援: 

発砲どんぶり 25杯パック×10点

・益城総合体育館:

ウェットシート20枚×5点、ポリ袋70L 10枚×6点、布テープ×6点、トイレ消臭スプレー 4点、ホワイトボードセット 1点、泡ハンドソープ 5点、ロールマット 3点 

・長嶺小学校・中学校:

軽ブルーシート10枚×2点、おむつ(小児用) 2点、トイレ消臭スプレー 4点、ポリ袋70L 10枚×5点、布テープ×5点、トイレ消臭スプレー 4点、ホワイトボードセット 1点

・所感

県内ではライフラインの復旧に伴い徐々に自宅に戻る方が増え避難者は減少傾向にあるが、住宅損壊は5万棟にのぼる。県は仮設住宅建設とみなし仮設住宅を合わせ4200戸建設することが決定されているが住宅被害の全容把握は難しく更に多くの仮設住宅が必要な可能性がある。避難生活、仮設住宅での生活は年単位の長期化はほぼ間違いなく、子どもたちへの影響もあると考えられる。そのため本団体の中長期の学習支援のニーズは存在すると考えられ、また復興に寄与できるのではないか。また熊本県内には大学も多く連携により学習支援を実施できる可能性もある。今後、本学歯学部同窓生や現地支援団体、現地大学関係者・大学生と連絡をとり、ニーズが存在し受け入れ先となる学校を選定するため継続的に現地入りし調査が必要と考えられる。 

以上でH28熊本地震先遣隊第1陣の報告を終えたいと思います。

報告者:今泉 直也、石川 達哉

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