今年の春も第12回目となる学習支援活動"学びーば"を行ってきました。
今回は大谷小学校の付近にある大谷公民館にて大谷小学校の子どもたちを対象に活動をしてきました。
今回参加した学生は鶴見大学から7名、創英大学から5名、東京都市大学から5名、OB・OG4名の計21名でした。
それに対し参加した子どもの数は17名と、今回は子ども1人1人に学生が丁寧に対応できる環境での活動となりました。
学びーばの初日は開校式から始まります。
これは5年前の初めての活動から続いています。 今回参加する学生たちの自己紹介を行い、その後大谷小学校の教頭先生からのお話もいただきました。
教頭先生から子どもたちに大谷小学校出身で今回の学びーばに参加している創英大学の菊田真優さんを紹介していただきました。
その後、今回参加する大学の先生方の自己紹介がされ開校式が終わり、春の学びーばが開校されました。
学びーばではもちろん学習の時間があります。
学習は低学年、中学年、高学年に分かれ、子どもたちがもってきた教材の解く手伝いをしました。
持ってきた教材が終わってしまった子どもには、こちらで準備した教材を使ってもらい学習に励みました。
学年の変わり目ということもあって、子どもたちが学習に集中できるか不安でしたが、子どもたちは皆集中して学習に取り組んでおり、良い意味で予想を裏切ってくれました
上の写真は、鶴見大学保育科の低学年リーダー青木笑夏さんによる絵本の読み聞かせの様子です。
初日は学習の時間だけでなく、磁石を題材としたイベントを行いました。
学年別に内容を変え、低学年では「これはくっつく?くっつかない?」、中・高学年では「こなごな磁石の不思議」という題名のものを行いました。 磁石の性質を各学年担当の学生に学年別に伝わりやすい方法で説明してもらいました。
低学年にはN極同士、S極同士は似たもの同士で仲が良くないといったことを劇の形式で説明しました。(下の写真)
低学年の「これはくっつく?くっつかない」は磁石の基本的な性質について理解しながら楽しんでもらおうという内容のイベントでした。
磁石に石やアルミ缶、下敷きなどがくっつくかくっつかないかを予想してもらい、実際に学生が試してみるというものです。 子どもたちはどうなるか予想し、結果に納得したり驚いたりし楽しみながら知識を深めることができていたと思います。
中・高学年の「こなごな磁石の不思議」は授業等で磁石を扱ったことを前提に、磁石の性質をもう一度確認する形で説明をして、磁石の応用的な性質について楽しみながら理解してもらおうという内容のイベントでした。
こなごなにした磁石にクリップはくっつくと思いますか? 答えはくっつきません! 磁石をこなごなにすることで磁力は極端に小さくなってしまうのです。
しかし、このこなごなにした磁石に強い磁力を持った磁石を擦り付けてあげると…。 なんと磁力は戻りクリップがくっつくようになるのです! この一連の流れを子どもたちに実際に行ってもらい、知識を深めてもらいました。
子どもたちの中には解説をする前からパッと答えを出す子もいて、私はとても驚かされました。 磁石というのは身近にありながらとても不思議なものです。
大人でも完璧に理解することは難しいでしょう。
子どもたちがこのイベントをきっかけに磁石に興味を持ってもらえたらと思います。
今回は小学校ではなく公民館での開催という新しい試みだったため分からないことが多く、学生たちも戸惑いがあったかもしれません。
しかし、その気持ちとは反対に初日の学びーばを子どもたちは楽しんでくれていました。
それはどの学生も積極的に行動し、何より自分自身が楽しめて活動できていたからこその結果であると私は思っています。
公民館を貸してくださった公民館の方、小学校外での開催を快く承諾してくれた大谷小学校の先生方、子どもの参加を承諾してくださった保護者の方、その他大勢の方々の協力があって活動を行えた事を改めて実感できました。
活動を行えることを当たり前と思わずに、感謝の気持ちを持ちながら今後も活動していきたいです。
松本 昂大