(この記事は,本来22日に投稿すべきものでした.)

20日月曜日に引き続きまして,11/22(水)5限に,安里先生と同じハワイ大学コンピュータ情報科学部図書館情報学科に所属されているウェルトハイマー先生に公開授業を行っていただきました.授業のタイトルは「図書館と偽ニュース」.主な聴講者は,ドキュメンテーション学科の2年生です.ウェルトハイマー先生はかなり日本語もおわかりになりますが,講義は英語で行われました.あらかじめいただいていた原稿にもとづいて,学科教員が日本語での要約を述べる形で授業は進みました.

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講義は,トランプ大統領の「真実」に対する奇妙な考え方が,図書館にどのような脅威をもたらすか,というところから始まりました.そして,市場原理により真実に到達できるという考え方への疑問を,ホロコーストの事例を引きつつ話されました.「図書館・図書館員がホロコーストを阻止することができた,というと楽観的に過ぎようが,それでも私はそのような力があると信じている.」 プロパガンダや世の風潮のようなものへの対応をめぐり,第2次世界大戦後に真剣な検討が行われたドイツと,そうではなかった米国を対比した上で,今後もこの分野における研究の深化が必要であると締めくくられました.

学生も含めた活発な質疑応答に引き続いて,記念館食堂の特別室で,交流会が行われました.参加したのは,講義を終えたばかりのウェルトハイマー先生,安里先生と,授業を受けた学生の希望者,および学科教員数名です.和やかな雰囲気で自由に意見交換をしました.安里先生は,「普段指導している大学院生はおじさん・おばさんばかりなので,若い学部学生と話す機会は貴重です」とおっしゃりながら,1時間中ずっと学生達とさまざまなお話しをされていました.ウェルトハイマー先生も,日本語もまじえつつ学生と会話してくださいました.両先生にあらためて御礼を申し上げたいと思います.