大成高等学校での出張講義
2018/03/06
こんにちは.情報学コース教員の田辺です.
先週金曜日(3月2日),東京・三鷹市にある私立大成高等学校で「人工知能のしくみ」というタイトルで出張講義を行ってきました.同校の「進路の日」というイベントで,大学などから教員が派遣されてたくさんの講義がおこなわれ,生徒さんは興味があるものを選んで聴講する,というしくみです.
私は初めてですが,このイベントには,ここ数年,ドキュメンテーション学科の教員は何度も伺わせていただいています.張り切って準備して講義をしてきました (が,写真を撮るのを忘れてしまいました...).1年生の18人の生徒さんが参加してくれました.講義資料がここにありますので,興味のある方はご覧ください.
いま,人工知能はひとつの流行のようになっています (第3次人工知能ブームと言われています).
今回の流行をもたらした,深層学習 (ディープラーニング) という技術に焦点をあてて,授業を行いました.もちろん,技術の詳細を理解するためにはさまざまな勉強をしなくてはいけません (私の研究室の学生さんには勉強させています).けれども,この授業では,深層学習の基本的なアイディアを,中学校程度の数学だけでカバーしよう,としています.授業後のアンケートで,「だいたいわかった」と答えてくれた生徒さんが多いので,まあうまくいったのかな,と思っています.
コンピュータルームをご用意いただいたので,後半は生徒のみなさん各自でPCを操作して,実習をすることができました.写真の中に犬が写っているのかうさぎが写っているのか判別する,深層学習技術に基づいた「画像判別器」を作成してもらいました.といっても,IBM Watson のデモサイトを使うので,作業自体は簡単です.ちょっと時間がたりなくて簡略バージョンになってしまいましたけれど.
90分という,高校としてはちょっと長い授業でしたけれど,生徒のみなさんは,最後まで熱心に聴講・実習をしてくれました.参加してくれた生徒の皆さん,どうもありがとうございました.また,授業の機会を与えてくださいました大成高校の先生方に,お礼申し上げます.
ドキュメンテーション学科をはじめとする鶴見大学文学部では,この他にもたくさんのメニューを揃えて出張講義を行っています.授業時間・日程など,高校の事情に合わせてご相談に応じますので,お問い合わせください.(高校生の方は,先生に頼んでみてくださいね.)