堀川貴司です。9月から始まった後期の科目である伝記資料演習について紹介します。この授業では、江戸時代・明治時代に書かれた和歌の短冊を解読して、作者の伝記を調べるという作業をしています。ここに例として載せたのは、足代弘訓(あじろ・ひろのり)という国学者の書いた短冊です。読めますか?

Ajirohironoritanzaku

「いにしへの庭のいさこにしきかへて/いつきの宮にちる木葉かな 弘訓」(むかし斎宮の庭だったここに、砂に代えて敷きつめたように、木の葉が散っているよ)
 作者は伊勢神宮の神官の家に生まれた人、この歌は神宮の近くにある「斎宮(さいくう、いつきのみや)」を詠んだものです。
 短冊には上に青、下に紫の模様があり、これを雲紙(くもがみ)と呼びます。また、横に7本、黒い帯状のものがあるのは、もともと銀だったのですが、酸化のため変色しています。

ドキュメンテーション学科ホームページ

日時:2009/10/06 23:02授業

このページのトップへ

S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
RSSを配信しておりますRSS