図書館 bookbuilding 好きの皆さん、こんにちは。 コンピュータ部 pc と情報バリアフリー推進会顧問で、ドキュメンテーション学科 book pc 情報学コースの元木章博です。 と、ここまでは、いつもの滑り出しなのですが、今回と次回(その2)の記事は、ドキュメンテーション学科4年で、情バリ 所属 かつ 元木研ゼミ長Wさん happy01 とともにお伝えします。 どうぞ宜しくお願い致します。

元木先生 「では、Wさん。 早速ですが、今回、我々が行った日本点字図書館までの道のりを簡単に説明してくれますか?」

Wさん 「はい、分かりました。 ドキュメンテーション学科4年で、元木研ゼミ長のWと申します。 宜しくお願いします。 今回、元木先生や他の学生の皆さんと一緒に、2016年11月中旬に開催された日本点字図書館オープンオフィス2016へ行って参りました。 日本点字図書館は東京都新宿区の高田馬場駅から徒歩5分くらいの場所にありました。 いくら近いとはいえ、駅の改札口から、日本点字図書館までの歩道や横断歩道には、視覚障害者誘導用ブロック(通称:点字ブロック)や、エスコートゾーンまで、ばっちり敷設されていたのは、驚きでしたよね sign03

元木先生 「点字ブロックに気が付く人は多いけど、エスコートゾーンを話題に出してくるのは、さすがですね。 エスコートゾーンは、視覚障害者誘導用道路横断帯とも呼ばれていて、その名の通りですね。 今まで、各都道府県の警察の方々が工夫をして設置してくれていましたが、『エスコートゾーンの設置に関する指針の制定について(通達)』(警察庁庁規発第42号 平成19年5月25日)で統一基準が示されたことで、これから更に設置が進むと期待されています。 図書館へ向かう道へ点字ブロックの敷設が望まれることを、日本図書館協会が指摘していますが、エスコートゾーンについても同様ですね。 例えば、こんな写真でしょうか。」

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元木先生 「これは、東京の四ツ谷駅から社会福祉法人日本盲人職能開発センターへ向かう途中にある点字ブロックエスコートゾーンが敷設されている道路の写真です。 さすが、視覚障害者の皆さんが常時、使われている歩道と道路だけあって、歩道の点字ブロックは当然として、その点字ブロックエスコートゾーンが完全に接続しているのが、見てとれますね。 さて、・・・」

Wさん 「(小声で・・・) 先生、先生・・・お話が、ちょっと長い気が・・・」

元木先生 「(はっ、ありがとう) ところで、Wさん。 今回の見どころは、どこだったんでしょうか?」

Wさん 「では、簡単にご説明致します。 日本点字図書館オープンオフィス2016は、館内の見学ができるのはもちろん、普段は絶対に入ることが出来ないところにまで入ることが出来たり、さまざまな楽しくて貴重な体験をすることができました。 今回は、その一部を、お伝えします。 ですが、その前に集合写真を、どうぞ!」

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Wさん 「上の写真ですが、開場前に到着した我々に気が付いた中村さん川崎市視覚障害者情報文化センター(旧・川崎市盲人図書館)の歩行訓練士】が、わざわざ館内から出ていらして、我々の写真を撮影して下さいました。 中村さん、ありがとうございました。 中村さんは、今年の紫雲祭にご来場いただき、視覚障害者に対する接し方に関するお話を頂戴したり、誘導体験のご指導を頂戴しました。 その節は、大変お世話になりました。 そのブログ記事【[PJ-A/情バリ]「視覚障害を理解する!」講演会+視覚障害疑似体験@紫雲祭2016】は、こちらです。」

元木先生 「集合写真の件、ありがとう。」

Wさん 「いえいえ。 では、私たちが体験した、とても楽しかった、そして珍しかったことを、ご説明します。 日本点字図書館の業務の1つである本の貸し出し業務を体験しました。 点字が印字されている紙を受け取り、点字の一覧表を頼りに書名を読み取ります。 正直に言いますと、本のタイトルが点字で記されているので、みんな、読むのに苦戦していました。 そして、今回は日本点字図書館が貸し出しているDAISY図書の書庫へ向かいます。 写真は、ドキュメンテーション学科1年生のBさんです。 Bさん、該当するDAISY図書を閉架書庫の書架から見つけた様です・・・

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Wさん 「その後は、出納したDAISY図書貸出先の方と紐付けるために、バーコードリーダーで手続きをします(ぴっ!

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Wさん 「あとは、発送を待つばかりですね。 これらは、2トントラックで郵便局へ運ばれていきます。 凄い貸出量ですよね。」

元木先生 「そうですよね。 それでも、最近は、点字図書よりもDAISY図書の貸出量の方が多いそうです。 平成25年10月に実施された点字利用と読書に関するアンケート調査には、以下のようにまとめられています。 その一部を引用します。」

-- ここから --

点字図書、録音図書をどのように使い分けているかを様々な場面について聞いたところ、次のような回答であった。
録音図書はニュースのような速報性のあるもの、雑誌のような雑学的、娯楽的な情報へのニーズが高い。これらは、広く浅い情報であり、情報量も多い。じっくり座って聞いてばかりはいられないので、通勤中や家事をしながらでも聞くことができ、しかも早聞きができる録音図書を好む人が多い。一方、学習や調べ物ものなどの、正確性を求められるもの、しっかり覚えたいものは回答者の8~9割の人が点字を利用している。ニュース性のあるものでも、人名や固有名詞を正確に把握したい場合なども点字を選択する。また、「調べもの」の際に約9割の人が「辞書」を挙げている。

-- ここまで --

元木先生 「日本点字図書館の利用者の中でも、色々と使い分けが行われているんですね。 そろそろ、このブログ記事(その1)を終わろうと思います。」

Wさん 「体験したことは、まだまだ、たくさんあります。 続きを、お楽しみに~ scissors happy01

この活動は、平成28年度鶴見大学(第一期)学長裁量経費による事業の一部です。

来年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。

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平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

高校生・受験生の皆さん、こんにちは。 情報バリアフリー推進会(情バリ)およびコンピュータ部 pc 顧問で、ドキュメンテーション学科 pc book 情報学コースの元木章博です。   新1年生全員にノートパソコン pc を貸与するべく準備をしています。 新入生 new の皆さんは、どんなノートパソコン pc が自分の手元に来るのか、楽しみにしてて下さいね happy02

--【2016/12/22追記 ここから】--

今回の支援活動を、フェリス女学院大学 バリアフリー推進室発行のバリフリ通信No.16で、ご紹介いただきました!happy01 scissors コーディネーターのAさん、ご連絡、ありがとうございました。 情バリメンバー宛に、クリスマスカードも頂戴して、大感謝 mail xmas crying

--【2016/12/22追記 ここまで】--

以前のブログ記事(「[情バリ] ガイドによる視覚障害者移動支援活動@サイトワールド2016」)で、情バリのみんなが東京・錦糸町駅付近で、視覚障害者の移動支援活動に従事したことを報告しました。 こういった機会を与えてくれた日本点字図書館をはじめとする運営側の皆さん、ありがとうございました。

さて、今回の支援活動は・・・フェリス女学院大学学園祭「Ferris Festival 2016」での車いすwheelchair、ベビーカー、視覚障害など移動にサポートが必要な方に対する支援活動です。 フェリスのバリアフリー推進室からの応援要請をいただいて、鶴大の情報バリアフリー推進会からメンバー3名が出動しました!run run run

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という訳で、今日ばかりは、鶴大の情バリではなく、フェリスのバリフリメンバーとして頑張るのでした happy02 good

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今日は、フェリス生!?として頑張ります!rock(ぐっ

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と言う訳で、バリフリスタッフとして、Ferris Fesitival 2016の様々な来場者の移動を支援して来ました。

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バリフリの皆さん!? 少し、誰かが混ざっているような・・・ とっても寒かった sad けど、頑張りました!happy01 scissors

来年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。 その時にも、この力を発揮できると思います!good

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平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

高校生・受験生の皆さん、こんにちは。 ドキュメンテーション学科 pc book 情報学コース元木章博です。 私は、図書館 bookbuilding に、ICT(Information and Communication Technology)を、どんな風に活かしていくことが出来るのかを、ずーーーーーっと考えています gawk 受験生の皆さんも、高校生の皆さんも、私や少しだけ先輩の大学生たちと一緒 gemini に、パソコン pc やコンピュータ pc と図書館 bookbuilding のことを考えてみませんか? happy01 いつもよりは、ちょっと真面目!?に考えてみました。

日本図書館協会図書館政策特別委員会による「公立図書館の任務と目標」における、第2章「市(区)町村立図書館」2「図書館サービス」にある以下の記述に注目しました。 一部、引用します。

-- 引用(ここから)--

18.高齢者の人口比や社会的役割が増大しているいま,高齢者へのサービスについては,その要望や必要に応じた資料,施設,設備,機材の整備充実に努める。さらに図書館利用の介助等,きめこまかなサービスの提供に努める。
19.障害者をはじめとして図書館の利用を疎外されてきた人びとに対して,種々の方途を講じて図書館を利用する権利を保障することは,図書館の当然の任務である。

-- 引用(ここまで)--

こういった、高齢者・障害者の方々へ、図書をはじめとする資料へのアクセスを保障することは、もちろん非常に重要なことです。 ただし、ここでは、高齢者の介助等の必要性については述べられています。 しかし、それよりも手前の図書館自身へのアクセスを保障することも重要です。 それについては、日本図書館協会(製作責任、障害者サービス委員会)が公開されている「図書館における障害を理由とする差別の解消の推進に関するガイドライン」における5「基礎的環境整備」(3)施設設備の整備には、以下の記述があります。

-- 引用(ここから)--

障害者・高齢者が円滑に図書館を利用できるよう、施設・設備の改善と整備に勤める。

①図書館までのアクセス: 最寄り駅からの視覚障害者誘導用ブロック、障害者用交通信号付加装置(音響式信号機等)等

-- 引用(ここまで)--

(3)施設設備の整備において、図書館の施設や土地の外側に対する言及が行われているのは、視覚障害者による図書館への交通アクセスという観点において、素晴らしいことであると特筆するべき内容だと思います。 委員会の皆さんのご努力が伺えます。

もちろん、こういったハードウェア面での基礎的環境整備が必要であることは言わずもがなと思います。 そして、この次に整備を行いたいのは、ソフトウェア面での取り組みです。 多くの視覚障害者の皆さんは、活字からの情報取得が難しかったり、出来なかったりします。 しかし、それとは別に、他の問題もある場合があります。 彼らは、移動困難者でもあります。 もちろん、晴眼者でも怪我をしたりすれば、同様に移動困難者になります。 国立民族学博物館・准教授で、日本宗教史や触文化論がご専門の広瀬浩二郎先生は、ご著書「身体でみる異文化 目に見えないアメリカを描く」のp.75-76で、以下のように述べられています。

-- 引用(ここから)--

出張二日目の昼食をとるため、ホテルのフロントで「近くにあるレストランを教えてください」と尋ねた。僕が自力で行って帰ってくるためには、なるべく近距離で、直線移動できるレストランが望ましい。目と鼻の先にあるはずのレストランに、なかなかたどり着けない。こんなことはしばしばある。鼻と耳を頼りに、僕は寒いボストンの町中をふらふら歩く。・・・(中略)・・・さらに歓迎すべきことに、レストランの店長が僕をホテルまで送ってくれるという

-- 引用(ここまで)--

広瀬浩二郎先生のご著書は、鶴見大学図書館でも借りることが出来ます。

身体でみる異文化 : 目に見えないアメリカを描く / 広瀬浩二郎著 配架場所は「開架 一般」で、請求記号は「369.275/H」です。

こういった手引きは、移動困難者である視覚障害者にとって、とても良いサービスであることは間違いありません。 司書をはじめとする図書館スタッフによる、こういった移動支援の実施が望まれると思います。

さて、長くなりましたが、情報バリアフリー推進会では、こういった考え方に基づいて、加えて、日本点字図書館からの応援要請もあり、視覚障害者向け総合イベントであるサイトワールド2016に、学生6名(3年生:3名、2年生:3名)が視覚障害者移動支援活動のお手伝いに行きました。

晴眼者の方も来場しますので、こういった看板での誘導も行います。

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それから、エレベータの前では、誘導に加えて、フロアのご案内も声を出して実施します。

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そして、視覚障害者の移動支援も、もちろん実施します。 駅の改札口前で待機していて、来場者と思しき白杖を持っている方々へお声掛けします。 そして、以前のブログ記事(「[PJ-A/情バリ]「視覚障害を理解する!」講演会+視覚障害疑似体験@紫雲祭2016」)でご紹介しましたが、紫雲祭の時に学んだ誘導を実践します。

来年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。 その時にも、力を発揮できると思います!good

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来年、サイトワールド2017が、2017/11/01-03で開催予定です。 また、情報バリアフリー推進会が、お手伝い出来るように頑張っていきたいものです。 日本点字図書館さん、我々へのお声掛け、ありがとうとざいました!happy01

平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

受験生高校生の皆さん、こんにちは。 ドキュメンテーション学科 pc book 情報学コースの教員で、ICT(Information and Communication Technology)を図書館に活かすには、どうしたらいいんだろう?と考え続けている元木章博と申しますthink それは、ドキュメンテーション学科で、学生全員に貸与されるノートパソコンの活用についても同じように考えています。

それは、鶴見大学の課外活動で、コンピュータ部 pc や情報バリアフリー推進会での取り組みにおいても、学生さんたちと一緒に、ずっと考えていることでもあります。 受験生、高校生の皆さん、是非、在学生や私と一緒に、考えながら、活動しませんか!?

と言いつつ、今回の記事は、それらの活動が始まるほんのちょっと前、朝のキャンパス風景のお話です。

我々の大学である鶴見大学は、総持学園と言うグループの一員です。 キャンパス自身は、曹洞宗大本山總持寺の境内の一部にあります。 とても広い敷地で、その緑溢れる禅苑の片隅で、学生と教職員が一緒に学び合っています。

總持寺の参道は、お山から見て大まかに東を向いており、朝、出勤する時には、こんなに素敵な日の出 sun に出合うことが出来ます。 何だか、とても有り難く感じてしまい、ご来光と書きたくなってしまいそうです。

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そして、總持寺の参道を振り返って、見上げた空には・・・空を埋め尽くすうろこ雲 cloud

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maple ですねぇ・・・

ところで、【鶴見大学入試課公式】受験生応援ブログ記事「『冬のキャンパス見学会』を開催します!」でも、ご紹介していますが、12月17日(土)「13:30~」と「14:00~」、鶴見大学冬のキャンパス見学会を実施します。 キャンパスツアーのあと、入試相談コーナーもありますので、どうぞいらして下さいね。 お待ちしてます。