こんにちは。鶴見大学大学院 文学研究科 ドキュメンテーション専攻 教授で、図書館長 book元木です。

当方、点字毎日活字版の定期購読者なのですが、久しぶりに震えました。

京都府立盲学校の岸 博実先生が連載されている「歴史の手ざわり・もっと!」97の【乱歩の「二銭銅貨」点字表記の誤り】(2019年(平成31年)1月31日木曜日第1050号)を拝読致しました。

江戸川乱歩が「二銭銅貨」において、点字のルールに基づき、文章の暗号化を行った訳ですが、その理解が完全ではなかった可能性があります。『ビブリア古書堂の事件手帖』第4巻(三上延、メディアワークス文庫、2013年)で、そのことや訂正の件が指摘されていたのですが、岸先生の凄いところは、「二銭銅貨」が掲載されいる図書を28冊集めて、確認・分類をなさったことです。ここからは本誌をお読みください。

さて、ここからが本題なのですが、この記事を私と一緒に読んでいた大学院生のHYさんも驚嘆しまして、今回のプロジェクト(エイプリルフールネタ?)を思いついて、超絶お役立ちプログラムをHYさんと実装しましたので、ここで説明してみたいと思います。

題して、

南無阿弥陀仏を点字にしちゃうましーん

です。ネーミングセンスですか? そんなもん、放っておいてください。

皆さんは、「二銭銅貨」を読んでいて困ったことはありませんか? 「陀、無弥仏、南無弥仏、・・・」って、あんたなぁ、分からへんわ(ま、暗号やからね)。とか言っている場合ではありません。 そんなあなたに、鶴見大学元木研究室が総力を結集して(あんな原稿や、こんな申請書の締切に目を瞑って)実装した「南無阿弥陀仏を点字にしちゃうましーん」を、お届けします。

先ずは、某所のWebページへアクセスします。そして、ユーザ名とパスワードを入力しますと、そこには!!!(ジャジャーソ!)【段々、面倒くさくなってきた】

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そして、そこにおられるお困りの「二銭銅貨」読者が、入力すれば、あれよあれよと!

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まぁ、なんということでしょう。そこには、みんなが読み慣れた墨点字(凸点)が表示されるのです(棒読み)。【だいぶ、疲れてきた】

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許してください。疲れていたんです・・・OTZ

受験生高校生 pencil の皆さん、明けましておめでとうございます! コンピュータ部 pc と情報バリアフリー推進会の顧問で、ドキュメンテーション学科 book pc 情報学コース教員の元木章博です。 新年、最初の記事ですが、以前の記事(「[PJ-A/情バリ] 日本点字図書館オープンオフィス2016に行って来ました!(その1)」)の続きです。 その際、一緒にレポートしてくれたWさんですが、今回もお付き合いいただきます。

元木先生 「では、Wさん、今回のレポートも、お手伝いをお願いします。 この活動で、視覚障害者等(法律用語)に対する情報保障についての新しい知見が得られることを期待しています。」

Wさん 「前回も、ご一緒させていただきましたドキュメンテーション学科4年、情バリメンバーで元木研ゼミ長Wです。 今回も、宜しくお願い致します happy01

元木先生 「前回の記事では、DAISY図書の出納や発送作業の体験談でしたね。 1年生のBさんが写真に写っていましたが、もちろん他の学生さんたちも体験しましたね。」

Wさん 「はい、もちろん、私も体験しましたhappy01 他にも、白杖や盲導犬体験、iPhone/iPadやパソコン pc でDAISY図書を読んでみたり、点字カレンダーや点字付き名刺の作成など、自分で体験しながら学ぶことができるコーナーが数多くありました。 イベントも盛りだくさんの日本点字図書館オープンオフィス2016の報告が既に記事になってます。 実は、私もちょっとだけ写真に写ってますscissors

元木先生 「じゃぁ、そろそろ、我々が体験したことについて、レポートしていきましょう。」

Wさん 「はい、分かりました。 【サピエ調査隊!~レファレンス係のスタッフになって、本を探してみよう~】のコーナーでは、3年生のHさんYさんがキーワードを頼りに図書の検索をしていました。 図書の種類が幾つかありますので、みつけた!と思っても、点字図書 じゃなくてDAISY図書だった、なんてことがあったみたいです。」

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元木先生 「利用者からのリクエストに応えるためにレファレンス係は頑張っているんですね。 さて、次のレポートは何でしょうか?」

Wさん 「はい、次は白杖体験です。 1年生のHさん視野狭窄のゴーグルを着けて、歩行訓練士の島田さんにご指導いただきながら、日本点字図書館内のフロアや階段、そして館外の歩道で歩行訓練を体験しました。 通称点字ブロックを頼りに頑張って進んでいました。」

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元木先生 「Hさんは、盲導犬体験の時も褒められていました。 素質あるんですね(何の?)。 そういえば、毎年頂戴している点字カレンダーですが、【体験・点字カレンダーをつくって使おう!】コーナーで使っているアルミ板って、どうやって作ってるんですかね?」

Wさん 「そうなんですよね、私も???と思ってました。 それがですね、先生、あったんですよ。 ブレール・シャトルという名前の全自動点字製版機械です。」

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元木先生 「あ! あの【ギョッギョッギョッギョッ】って言いながら、アルミ板に打点していく優れものの機械のことだね。」

Wさん 「先生の言われている擬音語の表現はさておき、1年生のBさんHさんが見とれていましたね。 私も同じでしたけどcoldsweats01 凄いですよね。 パソコン pc に入力したデータを基に、打点していただけるんですものね。」

元木先生 「さて、そろそろ、この記事も終わりに近付いてきました。 Wさん今回の日本点字図書館オープンオフィスは、いかがでしたか?」

Wさん 「先ずは、日本点字図書館の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。 いつも、楽しいオープンオフィスを開催いただき、ありがとうございます。 元NHKの迫田さんのご講演「視覚障害の皆さんから教わったこと」に参加させていただいた時、気が付いたのですが、手話通訳がついていました。 「日点で手話!?」と思うかもしれませんが、実際に会場で手話を使っている方々をおみかけしましたし、様々な場面で情報保障が必要なんだな、と思いました。 私は普段、元木先生情バリのメンバーと手話の勉強をしていますが、ますます頑張ろう!と思いました。 こういったことを通して、初めてこのイベントに参加した学生はもちろん、何度か訪れている学生でも1日楽しむことができました。 でも、毎年思っていますが、1日では廻りきれないですね。 いつも来年が楽しみです!happy01

元木先生 「Wさんは4年生ですので、来年度は在学生として参加することはありませんが、また、ご一緒出来たらいいですね。 日本点字図書館の業務は確かに【図書を貸し出す】ことに原点があることは間違いないと思います。 しかし、現在の視覚障害者を取り巻く環境は多様化していて、ただ単に図書を貸し出すだけではなく、リハビリテーションやサポートのサービスを提供する必要が出ています。 司書は、図書をはじめとする貸し出す物を通して、その先にいる利用者のことを、もっとよく考えることが出来るようになっていただきたいと考えます。 その答えの一つとして、奉仕の心があると思います。」

この活動は、平成28年度鶴見大学(第一期)学長裁量経費による事業の一部です。

2017年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。

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平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

こんにちは。ドキュメンテーション学科情報学コースの元木です。

2014年5月28日(水)、東京都の新宿区立教育センター(コズミックセンター5階)大研修室にて講演してきました。

テーマは【「子どもたちの携帯・スマホ利用、その便利さと危うさ」~いま親にできること~】です。

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新宿区立小学校PTA連合会・中学校PTA協議会合同の研修会で、新宿区教育委員会が主催です。昨年度の招待講演(於・新宿区立花園小学校)の内容を踏まえて、ご依頼を頂戴しました。今回の招待講演のテーマに関して、ご相談があった時、喫緊の話題であったことから、二つ返事で承諾しました。その後、新宿区教育委員会のK先生には、鶴見大学まで二度も足をお運びいただき、何度も何度も打ち合わせして参りました。数々のご指導・ご意見等、本当にありがとうございました。

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新宿区内の各小中学校から約100名のPTAの皆さんが、ご来場されていました。非常に関心が高いテーマであったためでしょうか。

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当日は、現状把握の為、内閣府の統計データや、新宿区立愛日小学校PTAの皆さんの集めたデータを参照しながら、話を進めつつ、実際に、保護者が子どもに対して出来る具体的な方法を提示しました。

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今回の招待講演では、講演の途中に、iOS端末やAndroid端末へのソフトのインストールや機能制限の設定方法をデモンストレーションしたり、参加者の皆さんにワークをしていただきました。

保護者として、子どもたちに一体どんなことをすることが出来るのか、を参加者の皆さんと一緒に考えることが出来た幸運な一日でした。

皆さんも一緒に、情報モラル教育について考えてみませんか?

平成26年度オープンキャンパス

平成26年 6月22日(日)13:00~ (15:30受付終了)

平成26年 7月20日(日)10:00~ (14:30受付終了)

平成26年 8月 3日(日)10:00~ (14:30受付終了)

平成26年 8月23日(土)10:00~ (14:30受付終了)

平成26年 9月14日(日)13:00~ (15:30受付終了)

高校1・2・3年生と、保護者の方を対象としたオープンキャンパスを開催します。ドキュメンテーション学科のまなびの内容を詳しく紹介しますので、関心をお持ちの方はぜひ参加ください。

本学科の内容を詳しくお知りになりたい方は、ドキュメンテーション学科紹介ビデオをご覧ください。

ドキュメンテーション学科ホームページ

こんにちは。コンピュータ同好会顧問の元木です。

今回は、ちょっと技術寄りの話になります。

先日、あるIT系企業にお勤めのドキュメンテーション学科卒業生から、こんな質問を受けました。

■某OG「iOSデバイスの通信ログを取得する方法はありますでしょうか。」

誤解を恐れずに、上記質問を口語?訳してみますと・・・

■超意訳「iPhoneが、どんな風にネットしてるか、知りたいんですよね。」

となりました。さて、図書館司書の方が、この質問を受けた時、どういう回答をされるのか気になるところですが、自分としては、彼女に質問する前に、こんな回答を用意してみました。

■前提

◆iOSデバイスとは、Apple社で開発されている一部のハードウェアを指す。例えば、iPhoneやiPad, iPod touch等のインターネット通信(例えば、TCP/IP通信)が出来るデバイスの総称とする

◆(彼女が言う)通信とは、TCP/IP通信のこととする

◆iOSデバイス【自身】での通信データ取得ではなく、別の機器で取得手続きをすることとする

最後の前提の根拠は、Apple社の開発者ライブラリーのQ&Aに、当該内容に対する記事(QA1176)がありました。その中に、以下の記述があります。

iOS does not support packet tracing directly.

その後ろには、

However, if you connect your iOS device to a Mac via USB, you can use an OS X packet trace program to gather and analyze traces using the remote virtual interface feature. See iOS Packet Tracing for details.

とありますので、iOSデバイスを、MacintoshにUSBケーブルで接続するとパケットキャプチャが出来るようです。

iOS Packet Tracing

接続したMacintoshに当該iOSデバイス用の仮想ネットワークインターフェイスを作成します。それが、Remote Virtual Interfaceという技術です。あとは、当該のMacintoshのTerminal上で、上記URLにあるコマンドを順番に叩いてパケットキャプチャするという流れです。開発者向け情報ですので、Xcodeのインストールが前提の様です。

Terminal上では、tcpdumpコマンドを使うことになりますが、MacOS X版のwiresharkもありますので、GUIで結果を見たい場合、それでもいいですね。

ちなみに、このwiresharkの使い方は、情報学コースの専門選択科目の一つである【ネットワーク各論 I 】という授業で教えています。2年生の後期から受講することが出来ますので、首を長くして、皆さんの到着をお待ちしております。

鶴見大学図書館には、wiresharkに関する図書が3冊入っていまして、自分で復習もできますね。

■Chris Sanders著 ; 岡真由美訳;実践パケット解析 : Wiresharkを使ったトラブルシューティング[第2版] 配架場所:開架 一般 請求記号:547.483/S

■久米原栄, 上田浩著;Wiresharkパケット解析リファレンス : Network Protocol Analyzer 配架場所:開架 一般 請求記号:547.483/K

■竹下恵著;パケットキャプチャ入門 : LANアナライザWireshark活用術 配架場所:開架 一般 請求記号:547.482/T

 

平成25年度オープンキャンパス

平成25年 8月24日(土)10:00~ (14:30受付終了)

平成25年 9月15日(日)13:00~ (15:30受付終了)

高校1・2・3年生と、保護者の方を対象としたオープンキャンパスを開催します。ドキュメンテーション学科のまなびの内容を詳しく紹介しますので、関心をお持ちの方はぜひ参加ください。

本学科の内容を詳しくお知りになりたい方は、ドキュメンテーション学科紹介ビデオをご覧ください。

ドキュメンテーション学科ホームページ