高校生の皆さん、こんにちは。ドキュメンテーション学科 教授で、図書館長 book元木です。

皆さんの中で、司書資格を取りたいと思っている方がいると思いますが、本 book に関わることをしてみたいと思っている人もいると思います。

元木研究室情報バリアフリー推進会が、シナリオと朗読、作画を担当したマルチメディアDAISY図書『ねこじた』(神奈川県〔標準語テキスト版〕 (日本昔話の旅シリーズ))が、2019年5月に公開され、伊藤忠記念財団「わいわい文庫」として、全国の1,201団体へCDが配布されました。全国の学校図書室や公共図書館、大学図書館等に配られています。

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もちろん、我々の大学図書館にも到着しています!lovely

折しも、衆参両院それぞれで、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(通称、読書バリアフリー法)」が可決し、視覚障害や肢体不自由、識字障害がある人たちの読書環境を整備することが推進されることになるはずです。

我々が作ったマルチメディアDAISY図書である『ねこじた』が、全国の子どもたちを中心に、読書の機会を増やすきっかけになってくれればと願っています。

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上の図は、マルチメディアDAISY図書の再生ソフトウェアの一つである AMIS で、『ねこじた』を再生した画面例です。

あなたも、我々と一緒に、マルチメディアDAISY図書を作ってみませんか?

こんにちは。コンピュータ部 pc と情報バリアフリー推進会顧問で、ドキュメンテーション学科 pc book 情報学コースの元木です。

amazon社電子書籍リーダーにKindleというシリーズがあります。こういったモバイル端末でも画面のスナップショットを撮りたくなることがありませんか? で、「そういえば、やり方、知らない」ということで調べまして、実行できました。

きっと私と同じようにお困りの方もいると思いますので、その方法をご紹介します。

画面(スクリーン)の角を2箇所(例えば、左上と右下の角)を同時にタップ(タッチ)します!

※上記動作のみでOKです。タップした際、画面がほんの一瞬ですが点滅します。それで、スナップショットが実施されたことが分かります。

スナップショットされたファイルは、Kindle本体のメモリのルートディレクトリに、pngファイルとして保存されています。取り出すには、Kindleをパソコン等とUSBケーブルで接続して下さい。WindowsOSであれば、USBメモリを接続した時と同じように、一つのドライブとして参照することが出来ます。

以下は、取り出したスナップショット(画像)ファイルです。

※リサイズしてあります。

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KindleにWebブラウザが入っていましたので、鶴見大学のWebページを参照してみました。

2017年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。

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平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

受験生高校生 pencil の皆さん、明けましておめでとうございます! コンピュータ部 pc と情報バリアフリー推進会の顧問で、ドキュメンテーション学科 book pc 情報学コース教員の元木章博です。 新年、最初の記事ですが、以前の記事(「[PJ-A/情バリ] 日本点字図書館オープンオフィス2016に行って来ました!(その1)」)の続きです。 その際、一緒にレポートしてくれたWさんですが、今回もお付き合いいただきます。

元木先生 「では、Wさん、今回のレポートも、お手伝いをお願いします。 この活動で、視覚障害者等(法律用語)に対する情報保障についての新しい知見が得られることを期待しています。」

Wさん 「前回も、ご一緒させていただきましたドキュメンテーション学科4年、情バリメンバーで元木研ゼミ長Wです。 今回も、宜しくお願い致します happy01

元木先生 「前回の記事では、DAISY図書の出納や発送作業の体験談でしたね。 1年生のBさんが写真に写っていましたが、もちろん他の学生さんたちも体験しましたね。」

Wさん 「はい、もちろん、私も体験しましたhappy01 他にも、白杖や盲導犬体験、iPhone/iPadやパソコン pc でDAISY図書を読んでみたり、点字カレンダーや点字付き名刺の作成など、自分で体験しながら学ぶことができるコーナーが数多くありました。 イベントも盛りだくさんの日本点字図書館オープンオフィス2016の報告が既に記事になってます。 実は、私もちょっとだけ写真に写ってますscissors

元木先生 「じゃぁ、そろそろ、我々が体験したことについて、レポートしていきましょう。」

Wさん 「はい、分かりました。 【サピエ調査隊!~レファレンス係のスタッフになって、本を探してみよう~】のコーナーでは、3年生のHさんYさんがキーワードを頼りに図書の検索をしていました。 図書の種類が幾つかありますので、みつけた!と思っても、点字図書 じゃなくてDAISY図書だった、なんてことがあったみたいです。」

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元木先生 「利用者からのリクエストに応えるためにレファレンス係は頑張っているんですね。 さて、次のレポートは何でしょうか?」

Wさん 「はい、次は白杖体験です。 1年生のHさん視野狭窄のゴーグルを着けて、歩行訓練士の島田さんにご指導いただきながら、日本点字図書館内のフロアや階段、そして館外の歩道で歩行訓練を体験しました。 通称点字ブロックを頼りに頑張って進んでいました。」

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元木先生 「Hさんは、盲導犬体験の時も褒められていました。 素質あるんですね(何の?)。 そういえば、毎年頂戴している点字カレンダーですが、【体験・点字カレンダーをつくって使おう!】コーナーで使っているアルミ板って、どうやって作ってるんですかね?」

Wさん 「そうなんですよね、私も???と思ってました。 それがですね、先生、あったんですよ。 ブレール・シャトルという名前の全自動点字製版機械です。」

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元木先生 「あ! あの【ギョッギョッギョッギョッ】って言いながら、アルミ板に打点していく優れものの機械のことだね。」

Wさん 「先生の言われている擬音語の表現はさておき、1年生のBさんHさんが見とれていましたね。 私も同じでしたけどcoldsweats01 凄いですよね。 パソコン pc に入力したデータを基に、打点していただけるんですものね。」

元木先生 「さて、そろそろ、この記事も終わりに近付いてきました。 Wさん今回の日本点字図書館オープンオフィスは、いかがでしたか?」

Wさん 「先ずは、日本点字図書館の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。 いつも、楽しいオープンオフィスを開催いただき、ありがとうございます。 元NHKの迫田さんのご講演「視覚障害の皆さんから教わったこと」に参加させていただいた時、気が付いたのですが、手話通訳がついていました。 「日点で手話!?」と思うかもしれませんが、実際に会場で手話を使っている方々をおみかけしましたし、様々な場面で情報保障が必要なんだな、と思いました。 私は普段、元木先生情バリのメンバーと手話の勉強をしていますが、ますます頑張ろう!と思いました。 こういったことを通して、初めてこのイベントに参加した学生はもちろん、何度か訪れている学生でも1日楽しむことができました。 でも、毎年思っていますが、1日では廻りきれないですね。 いつも来年が楽しみです!happy01

元木先生 「Wさんは4年生ですので、来年度は在学生として参加することはありませんが、また、ご一緒出来たらいいですね。 日本点字図書館の業務は確かに【図書を貸し出す】ことに原点があることは間違いないと思います。 しかし、現在の視覚障害者を取り巻く環境は多様化していて、ただ単に図書を貸し出すだけではなく、リハビリテーションやサポートのサービスを提供する必要が出ています。 司書は、図書をはじめとする貸し出す物を通して、その先にいる利用者のことを、もっとよく考えることが出来るようになっていただきたいと考えます。 その答えの一つとして、奉仕の心があると思います。」

この活動は、平成28年度鶴見大学(第一期)学長裁量経費による事業の一部です。

2017年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。

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平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

図書館 bookbuilding 好きの皆さん、こんにちは。 コンピュータ部 pc と情報バリアフリー推進会顧問で、ドキュメンテーション学科 book pc 情報学コースの元木章博です。 と、ここまでは、いつもの滑り出しなのですが、今回と次回(その2)の記事は、ドキュメンテーション学科4年で、情バリ 所属 かつ 元木研ゼミ長Wさん happy01 とともにお伝えします。 どうぞ宜しくお願い致します。

元木先生 「では、Wさん。 早速ですが、今回、我々が行った日本点字図書館までの道のりを簡単に説明してくれますか?」

Wさん 「はい、分かりました。 ドキュメンテーション学科4年で、元木研ゼミ長のWと申します。 宜しくお願いします。 今回、元木先生や他の学生の皆さんと一緒に、2016年11月中旬に開催された日本点字図書館オープンオフィス2016へ行って参りました。 日本点字図書館は東京都新宿区の高田馬場駅から徒歩5分くらいの場所にありました。 いくら近いとはいえ、駅の改札口から、日本点字図書館までの歩道や横断歩道には、視覚障害者誘導用ブロック(通称:点字ブロック)や、エスコートゾーンまで、ばっちり敷設されていたのは、驚きでしたよね sign03

元木先生 「点字ブロックに気が付く人は多いけど、エスコートゾーンを話題に出してくるのは、さすがですね。 エスコートゾーンは、視覚障害者誘導用道路横断帯とも呼ばれていて、その名の通りですね。 今まで、各都道府県の警察の方々が工夫をして設置してくれていましたが、『エスコートゾーンの設置に関する指針の制定について(通達)』(警察庁庁規発第42号 平成19年5月25日)で統一基準が示されたことで、これから更に設置が進むと期待されています。 図書館へ向かう道へ点字ブロックの敷設が望まれることを、日本図書館協会が指摘していますが、エスコートゾーンについても同様ですね。 例えば、こんな写真でしょうか。」

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元木先生 「これは、東京の四ツ谷駅から社会福祉法人日本盲人職能開発センターへ向かう途中にある点字ブロックエスコートゾーンが敷設されている道路の写真です。 さすが、視覚障害者の皆さんが常時、使われている歩道と道路だけあって、歩道の点字ブロックは当然として、その点字ブロックエスコートゾーンが完全に接続しているのが、見てとれますね。 さて、・・・」

Wさん 「(小声で・・・) 先生、先生・・・お話が、ちょっと長い気が・・・」

元木先生 「(はっ、ありがとう) ところで、Wさん。 今回の見どころは、どこだったんでしょうか?」

Wさん 「では、簡単にご説明致します。 日本点字図書館オープンオフィス2016は、館内の見学ができるのはもちろん、普段は絶対に入ることが出来ないところにまで入ることが出来たり、さまざまな楽しくて貴重な体験をすることができました。 今回は、その一部を、お伝えします。 ですが、その前に集合写真を、どうぞ!」

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Wさん 「上の写真ですが、開場前に到着した我々に気が付いた中村さん川崎市視覚障害者情報文化センター(旧・川崎市盲人図書館)の歩行訓練士】が、わざわざ館内から出ていらして、我々の写真を撮影して下さいました。 中村さん、ありがとうございました。 中村さんは、今年の紫雲祭にご来場いただき、視覚障害者に対する接し方に関するお話を頂戴したり、誘導体験のご指導を頂戴しました。 その節は、大変お世話になりました。 そのブログ記事【[PJ-A/情バリ]「視覚障害を理解する!」講演会+視覚障害疑似体験@紫雲祭2016】は、こちらです。」

元木先生 「集合写真の件、ありがとう。」

Wさん 「いえいえ。 では、私たちが体験した、とても楽しかった、そして珍しかったことを、ご説明します。 日本点字図書館の業務の1つである本の貸し出し業務を体験しました。 点字が印字されている紙を受け取り、点字の一覧表を頼りに書名を読み取ります。 正直に言いますと、本のタイトルが点字で記されているので、みんな、読むのに苦戦していました。 そして、今回は日本点字図書館が貸し出しているDAISY図書の書庫へ向かいます。 写真は、ドキュメンテーション学科1年生のBさんです。 Bさん、該当するDAISY図書を閉架書庫の書架から見つけた様です・・・

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Wさん 「その後は、出納したDAISY図書貸出先の方と紐付けるために、バーコードリーダーで手続きをします(ぴっ!

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Wさん 「あとは、発送を待つばかりですね。 これらは、2トントラックで郵便局へ運ばれていきます。 凄い貸出量ですよね。」

元木先生 「そうですよね。 それでも、最近は、点字図書よりもDAISY図書の貸出量の方が多いそうです。 平成25年10月に実施された点字利用と読書に関するアンケート調査には、以下のようにまとめられています。 その一部を引用します。」

-- ここから --

点字図書、録音図書をどのように使い分けているかを様々な場面について聞いたところ、次のような回答であった。
録音図書はニュースのような速報性のあるもの、雑誌のような雑学的、娯楽的な情報へのニーズが高い。これらは、広く浅い情報であり、情報量も多い。じっくり座って聞いてばかりはいられないので、通勤中や家事をしながらでも聞くことができ、しかも早聞きができる録音図書を好む人が多い。一方、学習や調べ物ものなどの、正確性を求められるもの、しっかり覚えたいものは回答者の8~9割の人が点字を利用している。ニュース性のあるものでも、人名や固有名詞を正確に把握したい場合なども点字を選択する。また、「調べもの」の際に約9割の人が「辞書」を挙げている。

-- ここまで --

元木先生 「日本点字図書館の利用者の中でも、色々と使い分けが行われているんですね。 そろそろ、このブログ記事(その1)を終わろうと思います。」

Wさん 「体験したことは、まだまだ、たくさんあります。 続きを、お楽しみに~ scissors happy01

この活動は、平成28年度鶴見大学(第一期)学長裁量経費による事業の一部です。

来年6月には、鶴見大学で、視覚障害リハビリテーション協会第26回研究発表大会が開催される予定です。

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平成29年の鶴見大学春のオープンキャンパスですが、もうすぐ詳しい情報が出ますので、楽しみにしてて下さいね。 受験生・高校生の皆さんに、お会いできることを、楽しみにしています。 では、また。happy01

こんにちは。元木です。

この本は、図書館員として14年間奉職された著者が出合った本たちを、「図書館はショールーム」であるという考えを元に、徒然なるままに!?紹介されている本(ショールーム)です。

著者は「本書の構成」で、【本著は、読書論ではなく、本を紹介するものでもない。】と述べてらっしゃいますが、私は本著で、いくつかの本に出合い、読みたくなり、地元の公共図書館に存在することをOPACで確認し、インターネット予約に至りました。

いつも行く館であれば、直接、書架の海を回遊している時に出合えたかもしれませんが、同じ新宿区内の普段、行かない館に所蔵されていることがOPACで分かったため、最寄りの館で受け取る予約をネット越しに行った、ということです。

内野先生は、本を紹介されてらっしゃらないのかもしれませんが、私は本との出合いを頂戴することが出来ました。あとは、当該の本が最寄りの館に届くのを待つだけです。

司書を目指す皆さんは、どんな人とどんな本の出合いを作ることが出来そうでしょうか? そして、あなたもこの本に出合ってみませんか。もちろん、鶴見大学図書館の蔵書として登録されています。

■内野康彦著;図書館はラビリンス(だから図書館めぐりはやめられない ; part2) 配架場所:開架 一般 請求記号:914.6/U/2

本学科の内容を詳しくお知りになりたい方は、ドキュメンテーション学科紹介ビデオをご覧ください。

ドキュメンテーション学科ホームページ

渡部先生が言われている「よいかげんな知」は、曖昧(複雑)な物を、曖昧(複雑)なまま捉える事の大切さを唱えています。

戦後、三大白物家電が多くの家庭に導入され、テクノロジーにワクワクした頃、正しい情報を「きちんとした知」として記録することが良しとされてきました。しかし、その後、未だもってアトムは生まれていません。

 

渡部信一著、超デジタル時代の「学び」 よいかげんな知の復権をめざして、新曜社、2012年発行

鶴見大学図書館の請求記号は、375.199/Wです。開架一般の書架にあります。
 
 
自分の周辺にある全ての情報を全て認知し、識別することは意味が無いことが多いと思います。ならば、我々はどのようにその情報を処理しているのか。それが「よいかげんな知」へのアプローチなのだと思います。
 
教員は、キチッとした知識を、能率良く伝える事に重きを置き、評価のポイントをそこに置きがちですが、それだけでいいのでしょうか。学習評価をするポイントは、指導案を書く際、KSAに代表されます。
 
◆知識(K / Knowledge)
◆技術・技能・スキル(S / Skill)
◆態度(A / Attitude)
 
教育情報学という観点で、学習支援システムを作っている立場として、正解・不正解の判定をする必要がありますが、「よいかげんな知」を目指すなら、違った観点も入れていく必要があるということを学びました。 

平成25年度第一回オープンキャンパス

5月26日(日) 13:00~16:00 ※15:30受付終了
高校1・2・3年生と、保護者の方を対象としたオープンキャンパスを開催します。ドキュメンテーション学科のまなびの内容を詳しく紹介しますので、関心をお持ちの方はぜひ参加ください。

ドキュメンテーション学科ホームページ

6点点字を考案したのは、フランス人のルイ・ブライユですね。

この方のお名前が、点字の英単語【 Braille 】の元になっています。
 
そして、この6点点字を日本語でも使えるように改良を重ね、日本訓盲点字を作られたのが、石川倉次です。
 
そして、日本盲人図書館(現在の日本点字図書館)を作られたのが、今回、読んだ本の著者である、本間一夫です。
 
本間一夫著、指と耳で読む -日本点字図書館と私-、岩波新書(黄版) 138、1980年発行
 
鶴見大学図書館の請求記号は、016.58/Hです。新書の書架にあります。
 
子どもの頃に中途失明した彼は、13歳まで生家で引きこもっていましたが、その後、函館盲啞院で同じ境遇の子どもたちと正規の学校教育を受けるようになります。
 
そこで彼が出合ったのが【点字】だったのです。
 
それまで、周りの人たちに読んでもらわない限り出来なかった読書が、自分一人で出来るようになった彼は、たくさんの本を読破しました。ただ、その点字本の少なさは残念で仕方が無かったようです。
 
中等部での学業を終えた後のことを同窓生と話しているうちに出会った好本督(よしもとただす)先生の著書にあったイギリスの文化の記述に「ロンドンには、世界一大きな点字図書館があって・・・」があり、日本には点字図書館が無いので、作ったらどうか!?と思ったそうです。
 
この後の話は、彼が関西学院大学に進学したり、日本盲人図書館を立ち上げ、その後の波乱万丈な人生についてつづられています。
 
以前、日本点字図書館に見学に行きましたが、この読書を通じて、【そこに在る】日本点字図書館の過去を思い返してみると、感慨深いものがありました。
 
図書館好きの受験生の皆さん、図書館には様々な種類があります。
是非、色々な図書館を訪れてみて下さい。
 
 

平成25年度第一回オープンキャンパス

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