歯科治療では、歯型を採得して、それを元に、治療計画を立てたり、補綴物を作製したりするのですが、基本となる上下顎の印象採得の前の口腔内洗浄の実習をご紹介します。

 

まず準備をします。

左手に持っているのは基本セットですが、その中に滅菌された印象用のトレーを入れます。滅菌器材の操作が難しく、最初のうちはかなり緊張します。

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次にユニットの準備をします。

手に持っているのは、「スリーウェイシリンジ」で、ここから水・空気・その混合の3種類を出すことが出来ます。

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スリーウェイシリンジをつけているところです。ちょっとコツがいるので、最初は中々難しいです。

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バキュームとエジェクターを付けます。口の中にたまった水や唾液を吸うことが出来ます。

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ペアになって、クラスメイトの口の中を、スリーウェイシリンジを使って洗浄します。

両手を同時に使うので、利き手ではない左手の操作が難しく、先生に直していただいています。

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左手にもったバキュームで、頬の粘膜を吸ってしまったりしながらも、だんだんと慣れていきます。一通り洗浄した次は、印象採得を行います。

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印象採得は、またの機会にご紹介しますね。

歯科診療補助論の実習で行われる「歯科用ユニットの取り扱い方」の実習をご紹介します。

 

説明書を見ながら、歯科用ユニットについている沢山のスイッチを操作して、動かし方を覚えていきます。スイッチがたくさんあって混乱しそうになると、見回っている先生がすぐに教えてくれます。

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ヘッドレストの位置も重要なので、調整の仕方も学びます。

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ユニットの動かし方を学んだあとは、後片付けの方法を学びます。

清拭用のシートを順番に持っていきます。

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ライトを拭いたり、

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ブラケットテーブルを拭いたり、

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タービンやエンジンを拭いたりします。

6業務の効率化を図るために清拭の順番が決まっているので、その通りにします。

実習助手の先生に後片付けのワンポイントを教わっています。

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実習室にあるモニターには、赤い矢印のカメラを使って、リアルタイム配信しています。

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モニターを見ながら実習している最中に、先生が見回ってくださり、わからないところはすぐに教えていただけるようになっています。モニター配信を導入してから時間の効率化ができたので、その分たくさん練習できるようになりました。

今回は、2年生前期に履修する「ステップアップセミナー」という科目で行われる「メイクアップセミナー」についてご紹介いたします。

2年生の後期から臨床の現場に出て医療人の一員として実習を受けるので、医療人として適切な身だしなみとしてのメイクを習います。医療系のメイクアップの講習会をなさっている先生が教えてくださいます。

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こちらが実際に使うコスメです。学生のお小遣いやバイト代で無理なく買える中からオススメのものを選んでいただきました。

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医療の現場にふさわしいメイクの方法を教わりました。

先生の手によって、クラスメイトが少し大人っぽく感じのよい雰囲気になるのを見て、実習にも気合が入ります。

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一番の難所の眉毛についても、分かりやすくコツを教えてくださいました。また夫々に自分の悩んでいるところのアドバイスを頂いて、大変有意義な実習でした。

平成31年に本学を卒業した臼井麻衣さんが勤務する「上大岡にしだ歯科クリニック」を訪ねてきました。

臼井さんは本学を卒業した後に別の大学の専攻科を修了し、こちらのクリニックに勤務しています。虫歯や歯周病などの、いわゆる一般的な歯科治療だけではなく、歯科矯正を行うクリニックで、歯科医師・歯科衛生士ともに、拡大鏡やマイクロスコープを使って、患者さんの治療や処置を行っているそうです。

拡大鏡やマイクロスコープを使うのは、慣れるまでに少し時間がかかりますが、肉眼とは比べ物にならないレベルで見える世界が変わり、歯ぐきの下についた歯石がくっきり見える上に、肉眼では見逃してしまうような歯石の取り残しに気付くこともできるそう!

 

拡大鏡を使って、患者さんの歯石の除去(スケーリング)を行っているところです。

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こちらは、マイクロスコープで動画の撮影をしながら歯石の除去(スケーリング)を行っているところです。終了したら撮影した動画を患者さんにお見せすると、歯磨きのモチベーションアップに繋がるとのことです。2

臼井さんは、こんな感じで、担当の患者さんのお口のケアなどを日々行っているそうです。

 

これからも卒業生をご紹介していきますので、楽しみにしてくださいね。

歯科衛生士の3大業務のうちの「歯科診療補助論」の実習でも様々ことを学びますが、今回はラバーダム防湿法の実習についてご紹介します。

根管治療(歯の神経を取ったあとの治療)などの治療をする歯を口の中の唾液や細菌から遮断するためにゴムのシートで覆う処置です。またこの処置によって、治療に使用する器具の誤飲を防ぐことも可能になります。

 

処置に使用する器材です。

歯科衛生科に入学して初めて見た器具ばかりです。

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実習書をチラ見せ。

本学オリジナルの実習書です。

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実習室のあちこちにあるモニターを見ながら、ステップごとに実習を進めていきます。

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まずラバーダムシートにクランプを付けて、クランプフォーセップスでつかんで、歯に付けます。模型の歯が真っ赤なのでびっくりするかと思いますが、この時期は、同じ模型を歯科予防処置論の歯石除去の実習でも使うため、歯に赤いマニキュアを塗っているのです。

こちらの実習についても、そのうちご紹介しますね。

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先生が見回ってくれるので、途中で遅れそうになると、すぐに指導してくださいます。

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この写真は、歯にラバーダムを付けた後、フレームにラバーダムシートを付けているところです。引っ張りながら付けていくのですが、引っ張りすぎるとシートが破れるので慎重に行います。最初のうちは、この力加減が難しいです。

ラバーダムシートを付け終わった後は、クランプ周囲の処理をします(下の写真)。

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実習には実技試験があるので、気合を入れて練習しています。