2年生後期と3年生前期は、いわゆる「臨床実習」を行います。1年半かけて講義や基礎実習を受けて、それを実際の臨床に生かすことを目的としています。その中でも、臨床実習IIIは歯科診療所に行って、その診療の現場において実習を受けることによって、将来歯科衛生士として働く際のトレーニングを行います。今回は、川崎駅から徒歩2分のところにある歯科医院での診療所実習の様子をご紹介します。こちらのクリニックでも、本学の卒業生達が勤務しています。

 

診療前の準備をしている様子です。

スリーウェイシリンジ(ここから水や空気が出てきます)の先をつけたり(左)、口腔内カメラのセッティングをしたり(右)します。さらに歯科医師の先生に指示されて、診療途中で新たに器材を出したりもします。_202205252

歯科衛生士の3大業務の一つに歯科診療補助がありますが、このように実際の診療や処置の際のアシスタントを行います。左上は歯科医師の治療の補助として、口腔内バキュームを使って水を吸っているところ、左下はインプラント埋入術後の抜糸を行っているところです。適切な位置にバキュームを置けるように、また、抜いた縫合糸をタイミングよく取れるように、指導担当歯科衛生士が色々と教えてくれます。

右上は歯科衛生士の超音波スケーラーを使った処置のアシスタントについて、口腔内バキュームを使って水を吸っているところです。手の使い方、超音波スケーラーの動かし方など上手な人の技術を見て覚えながら、アシスタントの方法も覚えます。

またインプラント埋入に使用する器材の使い方などを見せていただいたりしました(右下)。

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診療が終わったら後片付けをします。

歯科用ユニットを専用の消毒薬で清拭したり(上)、使用した器材を分別して(左下)、滅菌処理をする前に一回洗います(右下)。

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空き時間が出来たら、印象材の練和の練習もします。

印象材を入れて(左上)、冷却水を入れ(右上)、練和します(左下)。その後、印象トレーの上に盛り付けます(右下)。

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練和に使うのは、ラバーボールとスパチュラという道具ですが、学校の基礎実習で使用したものと違うと少々戸惑ってしまいます。指導担当歯科衛生士は学校の先輩でもあり、後輩のために熱心に優しく教えてくださるので、すぐに様々なタイプの道具に慣れて上手になります。

 

サンライズ歯科の皆様には本学の実習のために非常にご尽力いただいています。

この場を借りて深く感謝申し上げます。

2023年度以降に受験する学生と保護者の皆さんを対象に、9月25日(日曜日)に、来場型でオープンキャンパスが開催されました。感染防御の観点から、密を避けて着席していただくと同時に、多くの人が来学できるように、午前と午後の両方で行いました。

 

短期大学部長の天野珠路先生からご挨拶がありました。1

歯科衛生科長の小林一行先生が学科紹介をいたしました。2

学校からの刊行物や、本学の卒業生が鶴見区とのコラボレーションで作製した絵本「わっくんの歯磨きするよ!」などのご紹介をいたしました。3

本学の3年生の学生2名が「学生による学科説明」を行いました。4

花谷重守先生が入学試験についてご説明いたしました。5

入試形式はいくつかありますから、自分の力を一番発揮できる方法で受験してみてくださいね。

 

最後に玉木裕子先生が「唾液について知ろう!」というタイトルで模擬授業を行いました。6

今回の来場型オープンキャンパスでは、午前は受験生15名・付添者11名の合計26名、午後は受験生11名・付添者8名の合計19名、午前午後併せて45名の方にいらしていただきました。

 

どうもありがとうございました。

前回に引き続き、今回は「9―⑦ 移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立にむけた介護」の実習をご紹介しますね。

今回は、主に車椅子での移動方法を学びました。

 

まず校舎内の比較的緩やかな傾斜で練習しました。

先生が見守ってくださっているので、安心です。1_2

外に出たら、校舎の前にある車椅子用の傾斜道で練習をします。

先生が色々と説明してくださいました。4_2

坂道を降りるときには、このように後ろ向きで降ります。3_2

慎重に慎重に降りて行っています。2_3

踊り場まで来るとちょっと安心します。

駐車場まであともう少しですが、下でも先生が待ってくださっています。

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少し時間が空いてしまいましたが、2022年1月31日から3月11日まで、介護職員初任者研修事業の実習が行われました。

今回は「9―⑨ 入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護」の科目の実習をご紹介しますね。

まず清拭(せいしき)の練習です。

タオルを固く絞って優しく拭くのですが、意外と力加減が難しく、力が強いと痛いですし、弱いとくすぐったいです。学生同士でペアを組んで行います。

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このようにベッドサイドにお盆をおいて、その中でタオルを絞ります。2

身体の移動の補助の練習も行いました。

介護を受ける役の学生は両腕を胸の前でくみ、補助を受けやすくします。また身体の下にビニールシートを引いて、移動させやすいようにします。3

力が入りすぎて腰を痛めるといけないので、先生がつきっきりで手技とコツを教えてくださいます。

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片麻痺の患者さん役として、ベッドから起き上がる練習もします。

このようにベッドの柵に、健常な方の腕でつかまりながら、身体を起こします。

かなり力が必要なことが分かります。5

先生や、友人たちに見守られながら練習するのは少々気恥しいものですが、お互いフィードバックをしあって、手技や技術を学んでいます。6