2022年6月3日、歯塚供養が行われました。

歯塚は、横浜が近代歯科医療発祥の地であること、また曹洞宗の開祖である道元禅師様(1200-1253)が「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」という本の中で歯磨きの大切さについて記してあることから、神奈川県歯科医師会の創立40周年記念であった1965年に總持寺の境内内に建立されました。

毎年、6月4日から10日の「歯と口の健康週間」の期間に、治療などで抜歯した歯を供養するために、「歯塚供養」を行っています。

これから法要が始まります。

1

神奈川県歯科医師会から抜去歯牙が奉納されました。

2

中根正賢(なかねしょうけん)学長が導師を務められました。3

法要場所に向かっていらっしゃいます。

4

ご法要の様子です。

5

歯科衛生科長の小林一行先生、続いて本学の学生が焼香しました。

6

学長先生がお話をされました。

8

9

このような法要に参加して、改めて歯と健康の大切さ、さらに口の健康が全身の健康にも関係することに思いを馳せることができました。

本学は曹洞宗大本山總持寺によって設立された大学です。

そのため、曹洞宗の教えを学ぶ機会が折に触れてありますが、参禅会はその中でもとても重要なものです。新型コロナウイルス性肺炎防止のために2年間行えなかったのですが、今年は3年ぶりに行われました。

總持寺の大祖堂で行われました。

1

開講式の後、花和老師よりご法話をいただきました。

2

花和老師にご指導いただきながら、坐蒲(ざふ)の上で坐禅を行いました。

3

その後はお寺の中を色々と案内していただきました。

總持寺貫首様が謁見される部屋、賓客の部屋や素敵なお庭などを見て回りました。

4

こちらは總持寺の有名な「百閒廊下」です。相当に長い廊下ですが、能登半島にあったころの火災の教訓として、お寺の建物の間に距離を置くために作られたそうです。

毎日雲水の皆様が水拭きで磨き上げるそうですが、そのため廊下の部分はピカピカに光っています。

5

雲水の皆さんが修行をされる大僧堂の入り口です(左)。

中には入れませんが、生活する場所が1人あたり1畳で、そこで寝食されると伺い、厳しい修行の様子を垣間見られます。また右側は衆寮という建物で、以前は僧堂でしたが、今は坐禅堂として使われているそうです。部屋の中央には、順底に准胝(じゅんてい)観音像が祀られています。

6

こちらは香積台です。「香積(こうしゃく)」とは香気が充満している世界のことですが、禅宗では転じて食事を作るところを意味します。そのため、玄関には巨大な「おしゃもじ」(左)と「すりこぎ」(右)が飾ってあります。

7

また總持寺の売店があり、仏具やお土産おいしいお菓子等が販売されています。

 

お寺の中の見学は少人数のグループに分かれて、雲水の皆さんが引率してくださったのですが、皆さんとても博学でいらっしゃり、さらに親切に色々と教えてくださって、とても勉強になりました。また曹洞宗や總持寺に対しても理解が深まり、とても有意義なものとなりました。

總持寺の方々に深く感謝申し上げます。