諸堂拝観の後は、三松閣の地下で点心(てんじん;お昼ごはん)を頂きました。

禅宗のお寺で頂くお食事なので、肉食(にくじき)は禁止されています。右上のお皿は鶏肉の唐揚げのように見えますし、お味も食感も唐揚げそのものでしたが、実は大豆が原料だそうです。

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こちらはお箸が入っている箸袋の表と裏です。

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曹洞宗では、食事も修行の1つと考えられており、五観の偈(ごかんのげ)が記されてあります。元々、唐代の南山律宗の僧、道宣が著した『四分律行事鈔』中の観文を、宋代に黄庭堅が僧俗のため訳したもので、それを道元禅師様が著作『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』に記されました。

一には功の多少を計(はか)り、彼(か)の来処(らいしよ)を量(はか)る。

二には 己(おの)が徳行(とくぎよう)の、全缺(ぜんけつ)を忖(はか)って供(く)に応ず。

三には心を防ぎ過(とが)を離るることは、貪等(とんとう)を宗(しゆう)とす。

四には将に良薬(りようやく)を事とするは、形枯(ぎようこ)を療(りよう)ぜんが為(ため)なり。

五には成道(じようどう)のための故(ゆえ)に、今この食(じき)を受く。

 

お食事の前には、みんなで唱和してからいただきました。修行なので「黙食(もくしょく)」が原則ですが、お食事がおいしくて、ついつい隣の人と話をしてしまいたくなりました。

 

ご本山の様子を伺ったり、修行僧の雲水の皆様とお話したりする機会を得て、曹洞宗や禅の考え方に触れる貴重な経験が出来ました。またお箸と箸袋はお土産として頂き、参禅会の素敵な記念になりました。

今回のご本山をはじめ、参禅会の実施に当たってご尽力いただいたスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。

日時:2023/06/09 18:46学科の紹介宗教時事問題歯科衛生科の実習歯科衛生科の講義

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