診療補助実習―暫間被覆冠の形成―のご紹介
2023/11/10
今回は、暫間被覆冠(ざんかんひふくかん)の形成の実習についてご紹介しますね。
虫歯の治療で金属や陶材の被せモノをするために歯を削ったあと(支台歯形成といいます)、型を採って被せモノを作る間、削った歯を変形や破折せずに食事を出来るように、一時的に仮歯をかぶせるのですが、それを「暫間被覆冠」といいます。臨床の現場では、「テック(tek)」と呼ぶことが多いです。
今回は既成冠を使って作製したので、その様子をご紹介しますね。
使う器材はこちらです。
自分が使う分を準備します。
こちらが使用したレジン(ユニファースト)です。
※写真はGC社のホームページよりお借りしました。
既製冠の中にレジンを盛ります。
支台歯形成の模型の歯に圧接します。
はみ出たレジンは、探針(たんしん)を使って取り除きます。
固まったら外して、マージン(歯の部分と被せモノの部分の境界のこと)部分に印をつけます。
マージン部分を削りだします。
削るとレジンの粉末が飛び散るので、バキュームを使ってなるべく吸い込むようにしています。
実習はこのように2人1組で行うことが多いので、お互いに協力しあうことも学んでいきます。