2013年6月11日 (火)

はじまりの形【高校生・受験生のみなさんへ】

傘が手放せない季節となりました。

雨の日は、ゆっくり本と向き合うのにふさわしい。

さて、よくご存じの小説や詩がどのような形で生まれてきたか、ご存じでしょうか。

絢爛豪華な装丁・個性横溢の筆跡・時の流れを感じさせる原稿用紙・・・

Photo_3

北原白秋『邪宗門』初版本、の複製です。

6月23日(日)オープンキャンパスでは、近代文学のお話と小さな展示を予定。

別会場で、著名作家の原稿や手紙も大公開します。

(6/18~7/11、図書館エントランスホール)

では、雨ニモ負ケズ、もうひとがんばり。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年6月 4日 (火)

日本文学会春季大会【お知らせ】

諸般の事情により少々遅れておりますが、春季大会を以下のように開催します。

日時 平成25年6月29日(土) 午後2時開会

会場 鶴見大学記念館第1講堂(2階)

講演 片山 倫太郎(本学教授)

    鶴見大学図書館所蔵 川端康成・未発表作「勤王の神」

    田中 智幸(本学教授)

    荘子の世界

Img330

図書館エントランスホールにて、川端康成はじめとする自筆資料を展示します。

芥川龍之介・菊池寛・谷崎潤一郎・三島由紀夫など、著名な小説家の筆跡を公開!

入場無料/予約不要です。

春季大会・展示とも来場大歓迎。

一般の方・高校生のみなさん、どうぞお越しください。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年5月24日 (金)

柿若葉【高校生・受験生のみなさんへ】

ケヤキや銀杏の緑、月並みですが「滴るばかり」と形容したくなる美しさ。

ご存じでしょうか、柿もまた見事です。

柔らかく大ぶりの葉が陽の光を透かし風に揺れる風情は、なんと言ったものか。

Photo

勉強も快調に進むさわやかな季節です。

明後日(26日)は、オープンキャンパス

緑の丘の上でお待ちしております。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年5月16日 (木)

学習アドバイザーのご案内【在学生のみなさんへ】

日ごとに緑が深くなります。

卒業論文の題目をどうするか・日々の課題・授業でよく理解できないこと・気になる本・レポートのまとめ方・・・

小さな疑問も放っておくと手に負えなくなります。

教員への質問は勿論大歓迎ですが、学習アドバイザーに相談してみては。

みなさんの先輩が親身に助言してくれるはずです。

Photo

染付に2色の餅をあしらいました。

皿は、伊万里ではなく波佐見(長崎県)焼です。

当代屈指の歴史学者黒板伸夫先生は、ご先祖をたどると波佐見皿山奉行。

(奥様は、これまた高名な歴史小説家永井路子先生)

と言うことを、教えてもらえるかもしれません。

今年は大学院生の山崎兼人君が担当します。

毎週木曜、午後3時から7時まで。

図書館メインカウンター脇へ、どうぞ。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年5月 6日 (月)

赤煉瓦の橋【研究室から】

上々の晴天に誘われ、自転車で郊外の丘陵地へ。

緑の中に美しいアーチが見えます。

大正2年(1913)に竣工ですので、100歳の現役!

驚くばかりの堅固さと秀麗な魅力は、次の世紀にも健在でしょう。

現代風の橋の方が、早く風化し撤去されるのでは。

Photo

もともと四谷見附にあったものを、平成3年(1991)に移築しました。

実際に橋として十分機能し、表情豊かな風景を創出する建造物です。

これほどの作品を作り上げた先人の努力と才能に脱帽。

翻って私たち自身はどうでしょう。

未来の人々に感心してもらえるものを、どれほど残せますか。

身の回りにある道具も建物も、文学も学問も。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年4月25日 (木)

困ったら、図書館へ【お知らせ】

そろそろ連休、今年の滑り出しはいかがでしたか。

不思議な専門用語、どの本で調べたらよいのか、辞書の引き方・・・

困ったら、まず図書館へ。

気軽に学習アドバイザーをたずねてみましょう。

みなさんの先輩が懇切丁寧に教えてくれる、はずです。

さて、野山は桜から藤。

百数十年前、素人画家の白藤をお目に掛けます。

専門家ではないものの、なかなかに好もしい趣味かと。

Photo_7

これから一泊参禅・卒業論文題目調査・日本文学会春季大会と諸行事が続きます。

掲示や案内を見落とさないように。

鶴見大学文学部日本文学科


2013年4月15日 (月)

風、薫る【在学生のみなさんへ】

「甍の波と雲の波」の季節が近づきました。

唱歌を耳にする機会が減りましたので、なんのことやら、と思われる方もいらっしゃるのでは。

唱歌は、文語文の入門としても、古典文法の基礎作りにも、とても有効なものです。

傍迷惑とならない程度に、歌ってみてはいかがでしょう。

ここで、季節をちょっと先取りして柏餅。

Photo

古伊万里唐草の6寸皿と取り合わせました。

文様を拡大しますと・・・

Photo_2

少しぼやけて見えるのは、釉薬の下に絵が描かれているため。

涼しげで上品、使いやすい器です。

薫風に向かって、気持ちのよいスタートを切ってください。

時間と知的好奇心がある方は、研究室へどうぞ。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年4月 6日 (土)

春の日【高校生・受験生のみなさんへ】

花吹雪のあとに、新緑とさわやかな風の季節が続きます。

(桜吹雪は、別の話)

多少手荒な空模様の日もあるでしょうが、快適に新学期を乗り切ってください。

さて、桜が美しくあればあるほど、散るを惜しむのは、世のならい。

平安時代の有名な歌をひとつ。

Photo

中央に「紀のとも則」、その左に「ひさかたの/ひかりのどけき」と続きます。

『百人一首』でおなじみの紀友則の歌。

それほど悩まなくても、と言いたくなるほどの顔つきではありませんか。

こんな文字をすらすら読めるようになりたい、と思うあなたにぴったりの学科です。

本物の古典資料を使ってお教えします。

5月26日(日)、風薫るオープンキャンパスへ、どうぞ。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年3月26日 (火)

花の季節【在学生のみなさんへ】

桜の話は世の中にあふれていますので、趣向を変えてカタクリ。

(桜が嫌い、と言うわけではありません)

研究室の近くに、ことしも咲きました。

万葉の昔には「かたかご(堅香子)」。

ひととき華麗な花を凜と咲かせ、すぐに葉も花も姿を消します。

地面の下でじっと力を蓄え、翌春を待つ植物です。

Photo

今年不本意な成績で終わった人、困ることが多かった人、あきらめずもう一歩。

得意の人も、怠りなく(「得意」は「失意」の反意語です、念のため)。

Dum spiro,spero.

(息をしているかぎりは、望みを持つ)

鶴見大学文学部日本文学科

2013年3月15日 (金)

春の旅立ち【研究室から】

ご卒業おめでとうございます。

「もう、勉強しなくてもいい!」と思ってはいませんか。

これからが大変なのですよ、決してやさしく教えてはもらえませんし。

厳しい現実にぶつかった時、鶴見の教員(多分そのほとんど)は慈愛と寛容と思いやりに満ちていた、と実感するでしょう(自画自賛)。

なつかしくなったら研究室へ、どうぞ。

Cimg0860

郊外で見かけた、天神様の祠。

小さくとも、紅梅白梅に囲まれた学問の神様は、実に豊かな風情をお持ちです。

みなさん、陽気の具合または出来心で勉強したくなることもあるでしょう。

今度は大学院にてお待ちいたしております。

鶴見大学文学部日本文学科