2012年5月14日 (月)

杜若のころ【高校生・受験生のみなさんへ】

さわやかな季節です。

水辺にも初夏の花、あやめや杜若が咲き始めます。

(杜若は燕子花とも書きます。読みはカキツバタ)

ちなみに、菖蒲とあやめ・カキツバタは、別の科。

古典文学では勿論『伊勢物語』の東下り、三河の八つ橋が有名です。

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『伊勢物語男百首』から、八つ橋の場面を採りました。

右側は「から衣/きつゝなれにし/つましあれば」です。

とても珍しい本、現存10部以内でしょうか。

こんな古い書籍も、5月20日(日)オープンキャンパスで見られます。

緑の鶴見へ。

2012年5月 6日 (日)

日本文学会のこと【お知らせ】

会場確保が難しかったり、講演者の都合が悪かったりで、春季大会は少し遅れます。

7月14日(土)午後の予定です。

細部が決まりましたらまたお知らせしますので、大いにご宣伝ください。

片山倫太郎教授の講演と、佐久間兼人君(大学院博士前期課程)の研究発表。

川端康成が題材の、師弟競演となるでしょう。

(そういえば、川端の小説『禽獣』に「女流舞踊家の競演」と言う用例がありました)

会員のご家族や友人も、どうぞ。

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雨があがって、昨日は上々の晴天。たっぷり潤った新緑を、大学脇で撮影しました。

梢の若葉が翻ると、風も輝いて見える季節です。

明日から、また研鑽の積み重ねが始まります。

2012年4月24日 (火)

ご相談に、どうぞ【在学生のみなさんへ】

今年も黄金週間が近づきました。

とても珍しい本のなかから、絵をひとつ。

端午の節句にちなみ、鎧武者と粽(ちまき)です。

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説明が付いています。

「よろゐ(鎧)をきた人が、ちまきをかわごと」

さて、この続きはなんでしょう。

気になったら、学習アドバイザーにお尋ねください。

わからないことはなんでも質問、これが勉強の早道。

日本文学科は木曜(15時~19時)、大学院生の山崎君が担当します。

見かけと大違い(?)、とてもやさしく親切です。

2012年4月14日 (土)

続々 お気に入り【高校生・受験生のみなさんへ】

「少し古風に」と言うことは、「少し格調高く」にも通じます。

花吹雪を見ながら、さわやかな色合いの文房具を出してみました。

中国は明末、300年以上昔の青花磁硯です。

(青花を、日本の伝統では染付と呼びます)

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貫禄十分の、机上の主役。ただし、書の腕前が追いつかず・・・

いい気分になれるだけでも効果あり、と言うところでしょうか。

5月20日(日)のオープンキャンパスは新緑の季節。

さわやかな風に吹かれて、鶴見へどうぞ。

2012年4月 4日 (水)

これはこれはとばかり【研究室から】

もちろん「花の吉野山」が続きます。

(詳しく知りたい人は、新任の牧先生にお聞きください)

図書館脇も、薄紅の雲。

ことしはまだ梅が楽しめますので、両手に花、とはこのことでしょうか。

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1世紀以上昔の吉野山です。

折り目が付いているほかは、極上の保存状態。

吉野で企画・刊行されたところが、珍しい。

春の研究棟へ、是非どうぞ。

このような桜の資料を前にしてお話しできる、かもしれません。

2012年3月21日 (水)

豊かさ、複雑さ【在学生のみなさんへ】

春らしい陽気は心浮き立つものですが、花粉のせいで、くしゃみや涙目。

世の中、単純ではありません。

暖かな日差しに誘われ、鼻水にもめげず、ちょっと遠出をしました。

そこで見かけたのが、「善寧児先生」を讃える碑。

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「善寧児」をすぐに「ジェンナー」と読めた人は、偉い。

勿論、天然痘予防に大功績のあった、イギリス人E.ジェンナーです。

種痘によって病を逃れた人々が建立しました。

すぐ近くに、天然理心流第2代近藤三助の碑もあります。

(天然理心流第4代は、言わずと知れた近藤勇!)

新撰組につながる剣客と英国の医者が、仲よく隣同士です。

歴史の多様性・豊穣さは、かくの如し。

図式や流行の言葉で割り切ることの浅はかさを、実感。

2012年3月12日 (月)

第2回鶴見日本文学会賞のこと【お知らせ】

去年にもまして応募数が多く、審査委員会にて慎重に検討をいたしました。

皆さんの熱意がそれぞれの論文から伝わってきます。

6名の方を受賞者といたしましたので、お名前・論文名は『学報』でご覧ください。

授賞式は、卒業式後に行います。

賞状と副賞(図書カード)、それにおまけが一つ付く予定です。

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郊外へ、梅探索。

曇り空のせいか、ひっそりとした山の斜面に紅梅と白梅が香っていました。

今年は、開花がちょっと遅いようです。

風は冷たくとも、巣立ってゆかれる方々に幸あれ。

2012年3月 1日 (木)

続 お気に入り【高校生・受験生のみなさんへ】

珍しい大雪でした。

お元気でしょうか。

寒いと部屋の中でくすぶることが多くなります。

そんなときに欠かせないのが、机辺の愛嬌者。

吹き出したくなるほどとぼけた獅子の水滴です。

鼻の穴から水を垂らすように出来ていて、花粉症ではないか、と思ったり。

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御深井の古いもの、江戸初期くらいではないでしょうか。

(「御深井」をすんなり「おふけ」と読めた方は、偉い)

古典文学の中にも、愛嬌と笑いの作品があります。

3月25日(日)、春の学校見学フェアでは、そんなお話もする予定です。

2012年2月14日 (火)

寒牡丹【在学生のみなさんへ】

みなさんは定期試験が終わり、成績発表を待つばかり。

こちらは、入試やら会議やらに忙殺されるこの頃です。

すこし時間を作って、東海の城下町に出かけました。

勿論、典籍調査のためです。

文庫の前に、寒牡丹が咲いていました。

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土壌管理・寒さよけの覆い・剪定など、丹誠のほどがしのばれます。

私たちの講義も、目に見えない所での準備がとても大切です。

学会発表の水準で授業を行い、わかりやすく伝えること。

訪書旅行は、花を咲かせるための下地造りのひとつです。

2012年2月 1日 (水)

ゆかり【研究室から】

と言っても、梅干しに使った紫蘇の加工品ではありません。

一昔前、ある先生のお手伝いをしましたら、「お礼に」と、くださったものです。

作られてから、もう半世紀近くたつでしょうか。

よく使い込んだ、銀の英国製筆記具です。

柔らかい光沢と流麗な彫刻、そして品格の髙さ。

優れた研究者であるのみならず、文章のうまさは群を抜いていらっしゃいました。

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鋭い観察眼、皮肉の効いた言い回し、柔軟な表現、どれをとっても一流です。

惜しくも、先年なくなられました。

「ゆかり」のペンとシャープペンシルで先生の名文にあやかりたいと思うこと、切。

(なお、シャープペンシルは和製英語、米国ではメカニカルペンシル。さて英国では?)