2013年12月25日 (水)

鶴見日本文学会賞のお知らせ

四年生のみなさま

卒業論文の執筆、おつかれさまでした。

さて、みなさんが入学時に会員となっている鶴見大学日本文学会には、優秀な卒業論文を褒賞する制度があります。

受賞対象者は毎年六名程度、卒業証書授与式後に賞状及び賞品を授与いたします。

現在、自己推薦のエントリーを受付中ですので、我こそは!という方はぜひご応募ください。

エントリーの方法は、教学課、または日本文学科主任の片山先生から申請用紙を受け取り、卒業論文のコピーを添えて片山先生に提出してくださればOKです。

締め切りは平成二十六年二月十日、お待ちしております。

Dsc_4041

日光東照宮奥宮の鋳抜門の写真です。

奥宮は徳川家康の墓所で、有名な眠り猫の奥、長い石段を上がったところにあります。

Dsc_4071

こちらは二荒山神社。

東照宮が人でいっぱいだったのに対して、二荒山は意外なほど静かでした。

Dsc_4136

華厳の滝です。

麓にいるときには、山の方がこんなに雪とは想像していませんでした。

日光は高度によって気候がだいぶ違います。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年12月 2日 (月)

秋季連続講演会のお知らせ(その三)

12月14日、鶴見大学日本文学科創設五〇周年記念・連続講演会(第三回)を開催いたします。

日時 平成25年12月14日(土) 午後2時開会

会場 鶴見大学会館 地下一階 メインホール

講演 三角洋一氏(大正大学特命教授)「日本語文のさまざまな表記法―和漢混淆文成立の周辺」

    小峯和明氏(立教大学名誉教授)「釈迦の涅槃図を読む」

入場無料・予約不要です。

連続講演会も今回で最終回となります。

みなさまふるってご参加ください。

總持寺三松関の前の紅葉がきれいです。

大梵鐘付近の銀杏はやや淋しくなっていましたので、また来年撮ろうと思います。

Dsc00385

鶴見大学文学部日本文学科

2013年11月25日 (月)

秋季連続講演会のお知らせ(その二)

11月30日、鶴見大学日本文学科創設五〇周年記念・連続講演会の第二回目を開催いたします。

第一回と同じ会場で、今回は江戸時代の文学のご講演です。

日時 平成25年11月30日(土) 午後2時開会

会場 鶴見大学会館 地下一階 メインホール

講演 深沢了子氏(聖心女子大学教授)「俳画の世界―立圃と蕪村―」

    長島弘明氏(東京大学教授)「気質者の信義―『雨月物語』「菊花の約」を読む―」   

入場無料・予約不要です。

一般の方・高校生のみなさんのご参加もお待ちしております。

Dsc_3610

「霜柱(シモバシラ)」という名の植物です。

花の色や形が霜柱なのかなとも思いましたが、別名「雪寄草(ユキヨセソウ)」とも呼ばれ、冬になると茎の根もとに氷の結晶ができるのが名前の由来のようです。

写真は二ヶ月前の開花時に撮影したものです。

冬枯れした茎に吸い上げられた水分が、茎を破って外に出て氷の結晶となるのですが、いろいろ条件があって、いまだ氷の花を咲かせた姿を見る機会に恵まれません。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年11月13日 (水)

大阪府立中之島図書館

先週、関西へ資料調査へ行って参りました。

調査先の一つ、大阪府立中之島図書館。建物の一部が国の重要文化財に指定されています。

少し前、話題になりました。

Dsc_0716

(耐震補強工事中であったため、上の写真は以前撮影したものです。)

明治37年、第15代住友吉左衛門氏の寄付でつくられた非常に格調高い建物で、外観はルネッサンス様式、内部空間はバロック様式を基本としているそうです。

Dsc00193

2階中央ホール。内部の造りも大変美しいです。

府立中之島図書館は、古典籍室にある目録カードをひいて請求すると、その場で原本を閲覧することができる、大変ありがたい図書館でもあります。

大阪方面へおいでの際には、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

淀屋橋からの眺めもなかなかよいです。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年10月17日 (木)

豆も芋もけふ秋津洲の月見かな

10月26日、27日は紫雲祭(学園祭)です。

ぜひ遊びにいらしてください。

今日は十三夜です。

陰暦九月十三日の月を後の月と呼んでこれを賞するもので、古くからの日本の習慣です。

十五夜を芋名月というのに対して、十三夜は豆名月・栗名月とも呼ばれます。

十五夜の習慣は中国にもありますが、十三夜は日本独自の習慣とされ、和歌や俳諧の題材ともなっています。

江戸時代の随筆『守貞謾稿』には次のように記されています。

江戸の俗、今日もし他に行きて酒食を饗さるるか、あるひは宿すことあれば、必ず九月十三日にも再び行きて、今日のごとく宿すか、あるひは酒食を饗さるることとする人あり。

十五夜にご馳走になったり、泊まった家へは、十三夜にも訪れてもてなしを受けるのが習わしであったことがわかります。

なお著者の喜田川守貞は、これをしないのは「片月見」といって忌まれるが、それは「片付身」と通じることを忌むことからきたもので、単なる俗諺であると言っています。

Dsc_3827

江戸の判じ絵です。

「月見」が隠れているのがわかるでしょうか。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年10月 2日 (水)

鶴見大学日本文学科創設五〇周年記念・秋季連続講演会のお知らせ

10月19日、鶴見大学日本文学会秋季大会を開催します。

今年は鶴見大学日本文学科創設五〇周年記念ということで、連続講演会を企画いたしました。

今回はその第一回目となります。

日時 平成25年10月19日(土) 午後2時開会

会場 鶴見大学会館 地下一階 メインホール

講演 阿蘇瑞枝氏(元日本女子大学教授)「私と万葉集」

    内田道雄氏(元鶴見大学教授)「対話する漱石―『行人』を読む」

入場無料・予約不要です。

一般の方・高校生のみなさんも、どうぞお運びくださいませ。

さて、もうすっかり秋ですね。

一週間ほど前に撮った薄(ススキ)です。薄は尾花ともいいます。           

Dsc_3563

「道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ」(万葉集)の歌の通り、尾花の下には思い草(南蛮ギセル)が咲いていました。

Dsc_3568

たしかに煙管(キセル)の形をしています。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年9月19日 (木)

三五夜中新月色

今日は中秋の名月です。

中秋の名月といえば、中国の唐の時代、白居易が遠方の地に左遷された親友の元稹(げんしん)を憶って詠んだ漢詩に、次のような一節があります。

  三五夜中新月の色 

  二千里外故人の心

三五夜は三×五で十五夜のこと、新月とは出たばかりの月、故人は旧友のことで、ここでは元稹を指します。

遠く二千里の彼方にいる君は、自分が見ているのと同じこの月をどんな思いで見ているのだろうか。

この詩句は、古来日本でも非常に有名で、『源氏物語』須磨巻にも光源氏がこの句を朗誦する場面があります。

こうした月のこころは、江戸時代の西鶴の句にも生きています。

  鯛は花は見ぬ里もあり今日の月(『阿蘭陀丸二番船』)

新鮮な鯛、美しい桜のない村里はあるが、今夜のこの名月だけはどこからでも眺めることができる。

今宵は是非お月見を。

Img003

鶴見大学文学部日本文学科

2013年9月 7日 (土)

立石寺

9月15日(日)はオープンキャンパスです。

模擬授業は、高田信敬先生と中川博夫先生による「古典資料とコンピュータ」という、ちょっと珍しいお話です。

ぜひ聴きにいらしてください!

前回の続きになりますが、塩竈神社の翌日は、山形市山寺の立石寺へ行きました。

芭蕉が「おくのほそ道」の旅で「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだお寺です。

麓から撮った写真です。山の中にあるのがわかりますでしょうか。

Dsc_3272

現在は「シッシャクジ」というのが一般的ですが、芭蕉が『おくのほそ道』を執筆したときは「リュウシャクジ」と呼んでいたようです。

登山口近くに芭蕉と、ともに旅をした門人曽良の像がありました。奥が芭蕉で手前が曽良です。

Dsc_3317

杉の間の石段を登ります。

Dsc_3333

Dsc_3371

『おくのほそ道』に「岩に巌を重ねて山とし」というのはこんな風でしょうか。

数年前は入ることのできた場所が、立ち入り禁止になってきつつあるようで、少し残念でした。

Dsc_3385_2

芭蕉が立石寺を訪れたのは元禄二年の陰暦五月二七日、今の暦でいうと七月十三日です。

私が行ったのは八月末でしたが、まだ蝉の声がきこえました。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年8月31日 (土)

塩竈神社

先日、塩竈神社と山寺へ行ってきました。

どちらも芭蕉が「おくのほそ道」の旅で訪れた地です。

今回は塩竈神社のお話を。

塩竈神社は宮城県塩竃市にある陸奥国一の宮で、塩土老翁神(しおつちのおじ)・武甕槌神(かけみかづち)・経津主神(ふつのぬし)を祀っています。

天然記念物の塩竈桜があることでも有名です。

鳥居から本殿までは二〇二段の階段が続いています。

Dsc_3209

言い伝えによると、天孫降臨のとき武甕槌・経津主を案内して葦原の中つ国を平定した塩土老翁が、のちにこの地に留まって人々に塩を焼くことを教えたということです。

下の写真は、芭蕉が『おくのほそ道』に「神前に古き宝燈有」と記した灯籠。

Dsc_3224

ところで塩竈には浦霞という日本酒の蔵元があります。

Dsc_3204

これはその蔵の裏手です。はじめ何の蔵だろうと思って撮影しました。

家紋は丁字(ちょうじ)をモチーフにしたものだそうです。

丁字というのは、スパイスのクローブのことです。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年8月20日 (火)

箱根遠足

8月24日(土)はオープンキャンパスです。

模擬授業では三宅知宏先生による日本語に関する面白いお話が聞けます。

ぜひいらしてください!

さて、昨日ゼミの遠足で箱根に行きました。

午前中に彫刻の森美術館、午後に強羅公園と大涌谷です。

20130819_12_53_22

彫刻の森美術館のカール・ミレス「人とペガサス」。

空がきれいでした。

Dsc_3005

大涌谷へと向かうロープウェイからは、強羅大文字焼の跡が見えました。

Dsc_3024_2

大涌谷での記念撮影。

きれいに晴れていますが、少し視線を外すと、山からは雲が湧き上がっています。

楽しかったですね!

リフレッシュしたところで卒業論文をがんばりましょう。

鶴見大学文学部日本文学科