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2024年12月

2024年12月30日 (月)

年の瀬の食い意地【研究室から】

いよいよ今年も大詰め。

皆様にとって良い一年であったことと存じます。

さて、寒くなるとお茶がおいしく、したがってお菓子も欠かせないこの頃。

大福は、新しい餅米の出回る時期が旬なのです。

(今は年中作っていますし、果物を入れた大福もありますが、苦手)

皮の餅も加減が結構難しく、柔らかくきめの細かい仕上げが好まれるようです。

しかし適度な食感と餅本来の素朴な味わいを残すのが良いと思います。

講釈はともかく、まあ御覧ください。Photoなかなかの迫力で、食べ応え十分でした。

ちなみに茶碗は古伊万里、皿は江戸時代前期の黄瀬戸です。

(気取らない大福に合わせ、焙じ茶を淹れました)

では皆様、来年もご贔屓に。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2024年12月15日 (日)

冬空に薫る【研究室から】

さすがに師走、寒くなりました。

12月は花に乏しいものの、しかしロウバイの季節です。

慌ただしく仕事に追われているからと言って、狼狽ではありません。

蝋梅です。

南京梅とか唐梅とか呼ばれることもあり、日本では江戸時代の初めにお目見え。

後水尾天皇(1596~1680)の頃、朝鮮半島経由でやってきたとか。

ですから、平安の歌人も室町五山の詩僧も知らなかった風雅です。

夕暮れ時、散策の途中で見かけました。

Photo柔らかく甘い香りが冬空に広がります。

とは言え、強い匂いのあふれる時代ですので、気付かれないかもしれません。

花に限らず、食べ物もむやみに刺激的な味や香りが流行しているようです。

あっさり淡泊、飽きのこないものの方が良いと思います。

しかしこれは少数意見でしょうね。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2024年12月 1日 (日)

黄葉【研究室から】

紅葉の間違いでは、と仰ってはいけません。

万葉集の表記では、黄葉です。

平安時代になると、紅葉の文字遣いが広まります。

その理由については、和歌の先生にお聞きください。

それはそれとして、研究室から出てみました。

(文字通り「研究室から」です)

こんな風景でした。

2まだ枝には緑色が残っています。

日当たりのせいでしょうか、研究棟あたり気温が特に低いとも思えません。

本山の境内へ下りてみると、眺望は一変。

鮮やかな黄金の滝、と言うところでしょうか。1樹冠の輝きは格別でした。

さて今日から師走。

日が落ちると、さすがに寒い。

皆様、お元気でお過ごしください。

鶴見大学文学部日本文学科研究室