【研究室から】

2017年9月 8日 (金)

深くなりゆく【研究室から】

日の落ちるのが早くなりました。

研究棟のまわりでも木々が色づき始め、急いで散る葉もあります。

道の辺にも秋の風情。

原稿を放り出し、野の花を活けてみたところです。

(仕事に追われると、時間もないのについ脇道)

Cimg7858 イヌタデと褐釉の水滴を取り合わせました。

籠にとぼけた表情の魚、中国のかなり古い焼物です。

旧暦の9月は、秋の終わり。

「日をへつつ深くなりゆくもみぢばの色にぞ秋のほどはしりぬる」

いい歌でしょう。

さて10日(土)には、オープンキャンパスが催されます。

学生さん達が中心となる「体験コーナー」へ是非どうぞ。

葉書大の百人一首カードを差し上げます。

たとえば、こんな絵柄。

Photo200年以上前のカルタを拡大複製しました。

教員も時折顔をだしますので、声を掛けてみてください。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年8月16日 (水)

残暑お見舞い【研究室から】

夏休みも半ば、このページの担当者は思ったほど仕事が進まず、嘆息。

(いつものことではあります)

気を取り直して、少し変わった本を広げました。

Thomas Gray(1716~1771)の詩集です。

日本で言えば、賀茂真淵や平賀源内とほぼ同時代。

Grayの生前に出版され、用紙も印刷も古雅な味わいを持っています。

手になじむ革の装丁が好もしい。Cimg7856 漱石の作品にもGrayは登場します。調べてみてください。

ついでにご紹介、銀の筆記具は半世紀以上前の倫敦生れです。

古典籍を見るときには、万年筆・ボールペンを使わないように。

なお8月26日(土)は、オープンキャンパス。

ご来場をお待ちしております。

では受験生のみなさん、万全の体調管理で新学期をお迎えください。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年7月27日 (木)

あと一歩【研究室から】

夏休み目前、その前に定期試験の関門が・・・

あと一歩、もう一歩の努力で、気分よく休暇をお迎えください。

息抜きには、なんと言ってもお茶とお菓子。

冷水で淹れたお茶と麩まんじゅうを、古伊万里にて楽しみます。

Cimg7853 若葉模様の洒落た感覚、曲面に市松の斬新さ。

いずれも江戸時代中期の作でしょう。

使い勝手も上々。

なお、麩まんじゅうには青海苔をあしらうものも多いのですが、

麩の生地と漉し餡だけのあっさりした仕立てを、お勧めします。

息抜きの後は、

さあ、次の一歩。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年6月 8日 (木)

梅雨入り【研究室から】

本格的な降りにはなっていませんが、今年も梅雨となりました。

夏休み前には定期試験がありますので、油断なく。

何かわからないことがありましたら、すぐ図書館へ。

学習アドバイザーが待機しております。

日本文学関連は、毎週火曜日午後3時から。

レポート作成・参考文献・古典文法・近代文学・演習の準備・・・

何でも担当の大学院生(岩渕さん)にご相談ください。

(難問には教員が代わってお答えします)

それはそれとして、遅咲きのツツジを机辺に飾りました。

可愛い器は高麗の象眼青磁、12世紀でしょうか。

Photo さて、7月15日(土)は日本文学会春季大会。

ただ今ポスター作成中です。

研究発表(大学院生)と講演(教員)の豪華?2本立て。

では、時節がら十二分のご自愛を。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年5月23日 (火)

初音【研究室から】

しばらくすると、ホトトギスの季節。

夜空を移動しながら、よく響く声で鳴きます。

少し雑踏を離れれば、高く名乗る夏の鳥に出会えるでしょう。

Photo 卯の花ーおからではありませんーと月に取り合わせたホトトギスです。

塩川文麟(1808~1877)は四条派の名手。

「五月山卯の花月夜ほととぎす聞けどもあかずまた鳴かぬかも」

和歌をそのまま絵にしたように見えませんか。

(出典は各自お調べください)

さて、お待ちかねの日本文学会春季大会は、7月15日(土)の予定です。

細部が決まりましたら、このページでご案内いたします。

(誰も待ちかねていやしない、などと仰せられては困ります)

勿論、ポスターやチラシでも。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年5月 5日 (金)

春のなごりを尋ねる【研究室から】

題を見て、源氏物語を思い浮かべられた方はいらっしゃいますか。

いらっしゃれば、さすが日本文学科の学生さん、と褒めてもらえるでしょう。

「わがやどの藤の色こきたそがれに尋ねやはこぬ春のなごりを」

(源氏物語 藤裏葉)

新緑の中を散策しておりましたら、見事な藤に出会いました。

Photo紫の花房が20メートル以上揺れて続きます。

近代文学では、泉鏡花や室生犀星に多彩な花が登場。

季節が変わる前に、一つ二つ読まれることを期待します。

(教師の期待を裏切るのが、学生さんの常であることは重々承知)

花のあと、馴染みの和菓子屋に立ち寄ったことは勿論です。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年4月17日 (月)

落花繽紛【研究室から】

あわただしく、しかし豪奢に、桜が散っております。

新学期のすべりだしは、いかがでしょう。

わからないこと、困ったこと、問題があれば、研究室へどうぞ。

引っ込んでしまうのは、たいていの場合よくありません。

それはそれとして、春を惜しみ花吹雪の図。

Photo誰の作であるかおわかりの方は、ご一報ください。

(賞品をさしあげます)

さて落花の候、またお一人、研究室の先達を失いました。

「いにしへは散るをや人のをしみけむ花こそ今はむかし恋ふらし」

坂本育雄先生、享年八十八歳。

一本気で、文学が大好きで、鋭く論の矛盾を突く先生でした。

漱石や広津和郎についての著述もたくさんありますが、

チェーホフ・シュトルム・ツルゲーネフなどもお好きでした。

またモーツアルトをこよなく愛されました。

担当者は、シュトルムの『静かなる音楽家』を思い浮かべます。

Photo_2 すっきりとした文章を書かれました。

先生の『年月のあしあと』を10部用意、ご希望の方に差し上げます。

市販されておらず、珍しい小冊子です。

次の要領で、お申し込みください。

*文学に関心のある方でしたら、どなたでもどうぞ。

*葉書にて、下記まで。

230-8501

神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3

鶴見大学文学部日本文学研究室「あしあと」係

*5月10日(水)必着。

ご希望の方が多数の場合、抽選。小冊子の発送をもって発表にかえます。

別れは人の世のならい、とは申せ、寂しい限りです。

鶴見大学文学部日本文学研究室

2017年4月 5日 (水)

爽やかに【研究室から】

入学式は上々の晴天(これも普段の心がけ)、桜が咲き誇っています。

会場裏手に回ってみますと、急斜面にもしっかり根をおろしていました。

静かに学生さんたちを見守ってくれているようです。

Photo 新入生の皆さんとの顔合わせのために、教室へ。

窓からの桜が、これまた見事でした。

青空を背景に、ご本山の大屋根と楠の緑と、そして霞の如き薄紅。

Photo_2 大学のあちこちには、見応えのある桜が植えられています。

図書館脇は特にお勧めです。

爽やかな春の日、いいスタートを切ってください。

では花吹雪の頃に、また。

鶴見大学文学部日本文学科

2017年3月23日 (木)

花待ち頃【研究室から】

先日、卒業生のみなさんをお送りしました。

大学の桜が豪奢な姿を見せるのは、もうしばらく後。

新入生を迎える頃でしょうか。

今日は、とりあえず『桜品』にご登場願います。

(困ったときの松岡怡顔斎頼み)

Photo 版木が少しくたびれておりますが、ご勘弁ください。

清楚な山桜です。

この絵は『鶴見日本文学会報』最新号にも乗せました。

さて4月から、より高度な、そしてより厳しい勉強が始まります。

大いに、とは申しません。少し頑張ってみましょう。

学問(特に国文学)は面白いのですから。

ちなみに『桜品』の彩色は、初刷り時にはなかったもの。

と言うことがわかるのも、学問の功徳です。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年2月26日 (日)

輝く明日【研究室から】

なんだか安物のドラマのタイトルみたいで、恐縮です。

自転車を走らせておりまして、まぶしいばかりの風景に出会ったお話。

まあ御覧ください。

Photo 交通安全祈願を専らとするらしいことのそれはそれとして、

定期試験も卒業論文口述試問も終わり、成績発表を待つばかりかと存じます。

一つ上の学年に進まれる方にも、めでたく学窓を巣立たれる方にも、

そして、不本意な結果となった方にも、

黄金の日々が開けていくことを願っています、

と申し上げたくて、この画像としました。

(「黄金の日々」は、毎日ざくざく儲かる、と言うことではありません)

鶴見大学文学部日本文学科