をのが影追ふ
8月4日(日)はオープンキャンパスです。
模擬授業は、江戸時代中期の俳人で画家としても有名な、与謝蕪村の句と画についての話です。
ぜひ足をお運びください!
水色の美しいオオシオカラトンボです。
蜻蛉(とんぼ)は夏にも多くみられますが、文学においては古来から秋の季題です。
涼しげな姿が爽やかな秋の季節によく合っているからでしょうか。
行く水にをのが影追ふ蜻蛉(とんぼ)かな 千代女(『千代尼句集』)
この写真を撮ったときも、実際にはかなり暑かったのですが、トンボの姿は涼しそうでした。
千代女の句では「とんぼ」ですが、
白壁に蜻蛉過(よ)ぎる日影かな 召波(『春泥句集』)
のように、「とんぼう」と四音で詠まれることも多くあります。
鶴見大学文学部日本文学科