2017年1月19日 (木)

歳寒三友【事務局だより】

春になお遠いこのごろ、大学はあわただしい季節を迎えます。

月並みではありますが、めでたく松竹梅を並べてみました。

蒔絵皿に梅と笹の絵、松の図柄の薯蕷饅頭を加えて。

ついでに古伊万里の染付碗もお目に掛けます。

七宝繋ぎの洒落た意匠は、今日でも十分新鮮。

Photo

丸々として、可愛く使いやすい器です。

さて、前回お知らせしました展示は「華麗なる源氏絵ー尾形月耕の才筆ー」。

1月27日(金)より始まります。

詳細は、鶴見大学図書館ホームページを御覧ください。

担当理事が、その準備もしております(いつもの泥縄!)。

紫式部学会事務局

2017年1月11日 (水)

花の香【事務局だより】

遅ればせながら、明けましておめでとう存じます。

大学は、定期試験・卒論口述試問・入試などと校務が目白押し。

事務局のございます鶴見大学では、春の展示を企画しております。

(紫式部学会後援)

華麗な源氏絵をお披露目の予定です。

時節柄初音の巻を、と思いましたが、少し後の梅枝の巻から。

Photo朝顔斎院心づくしの梅の花と薫物が届けられたところでしょう。

色紙形の和歌からもそのように判断されます。

本文は「沈の箱に瑠璃の坏二つすゑて…紺瑠璃には五葉の枝」です。

梅と松を並べたのは、絵師の解釈でしょうか。

展示の細部が決まりましたら、またご案内します。

なお、今月の講座は29日(日)、2月の講座はお休みです。

暖かくしてお過ごしください。

紫式部学会事務局

2016年12月28日 (水)

よいお年を【事務局だより】

静かな、そして穏やかな年の暮れ。

担当理事は古本屋廻り。いろいろ買い込み悦に入っているようです。

古典籍も悪くはありませんが、冬はお茶の美味しい季節です。

生意気にも小学生の頃、雪見の茶を立てたことがあります。

好みの軸を掛け、障子を開け放ち、一服。

その美味しさにびっくりしました。

よって茶碗をひとつご紹介、幕末の名工加藤春岱の織部です。

Cimg7748横から見ますとずいぶん丈が高く、鉄絵で宝珠を描いています。

手のひらに温かさと重みとを感じながら味わう、冬の夜長の楽しみ。

おすこやかに新年をお迎えください。

紫式部学会事務局

2016年12月16日 (金)

歳の余り【事務局だより】

読書に好適の季節です。

冬は歳の余り、夜は日の余り、雨が降れば時の余り。

書物を楽しむのにふさわしい、ゆとりの時間と言うことです。

「読むのであれば古典」とは、国文学者の我田引水でしょうね。

時節柄、源氏物語の師走、冷泉帝の大原野行幸をご紹介します。

Photo_2 光源氏より「雉一枝たてまつらせたまふ」ところ。

以前ご紹介の可愛い豆本から採りました。江戸後期の出版です。

彩色は合羽刷り(ステンシルの一種)、関西の出版に多く見られます。

関心のある方は、『むらさき』最新号を御覧ください。

時代を経た書物は、とてもおもしろい。

担当理事は、年の暮れに古本街を一回りするそうです。

(本屋の借金を増やさねばよいが、と余計な心配)

紫式部学会事務局

2016年12月 4日 (日)

冬の日【事務局だより】

年の瀬恒例の講演会には、多くの皆様が来られました。

岩佐美代子先生お手製の和紙人形、大好評。

これからも紫式部学会の盛況が続きますことを願うばかりです。

開演を待つ間、三四郎池のあたりを歩きました。

P1060001石組みと滝は、学生の頃まだ整備されていなかったものです。

会のあと、理事のお一人からムラサキシキブを頂戴しました。

古三田の染付に生けて、お目に掛けます。

「三田」は「さんだ」と読みください。

江戸時代後期の珍しい丸壺です。

P1060011 三田染付をご存じの方は、少ないでしょう。

12月は、もう1回講座がございます(25日)。

外は、冬の雨。

紫式部学会事務局

2016年11月24日 (木)

落葉と雪【事務局だより】

思いがけない晩秋の雪となりました。

研究棟の脇では、雪化粧した銀杏の道。

Cimg7727 お風邪など召しませぬように。

さて、来月3日には年の瀬恒例の講演会がございます。

東京大学法文1号館25番大教室、1時30分開演です。

詳しくは、【講演会】を御覧ください。

なお、岩佐美代子博士お手製の和紙人形を10名の方にさしあげます。

事前のお申し込みではなく、直接会場にお出かけ願います。

先着順です。

受付開始は、12時30分となります。

受付に人形ご希望の旨を仰って、お受け取りください。

岩佐先生は国文学界の至宝、今年も論文を書かれました。

Cimg7729 鶴見の事務局がお世話する最後の講演会です。

多くのご来場をお待ちしております。

紫式部学会事務局

2016年11月14日 (月)

水の綾に【事務局だより】

12日(土)の「小さな講座」はまずまず成功でした。

ご来場の皆様、ご協力くださった先生方、ありがとうございます。

展示では、田中親美翁の装飾料紙が好評でした。

片付けを終わった夕べの空に、十三夜の月。

講座に関するご意見・ご希望など、お聞かせください。

その翌日、古刹へ出かけました。

鎌倉時代創建のお寺ですが、人影はほとんどありません。

いつも静かです。

清冽な流れに紅葉が浮き沈みしていました。

Photo 水を撮影するのは、とても難しい。

気分だけ、どうぞ。

「水の綾に紅葉の錦かさねつつ川瀬に波のたたぬ日ぞなき」

(拾遺和歌集巻3秋)

来月3日(土)には、好例の公開講演会です。

会員の皆様には詳しいご案内をさしあげます。

お誘いあわせておこしください。

紫式部学会事務局

2016年11月 5日 (土)

時雨【事務局だより】

旧暦ですと、10月(神無月)が時雨の季節です。

佐佐木信綱博士の随筆を読んでおりましたら、おもしろい話続出。

父弘綱翁の代わりに歌の指導に出かけ、時雨を土産に貰ったとか、

上京して、穂積家の珍しい乳母車を見たとか。

(穂積家は、岩佐美代子先生のご実家)

土産の時雨は、浅蜊を生姜と醤油で煮込んだものです。

時雨蛤ではなく、佐佐木博士は浅蜊と書かれています。

もう一つ、季節の和菓子。

店主は、苔の上に降る時雨と言っていますが、どう思われますか。

Cimg7714取り合わせは高麗青磁の皿です。蓮弁が丁寧に型押しされています。

さて、来週土曜は「源氏物語の小さな講座」。

準備に追われるはずの担当理事は、学生と将棋を指していました。

忙中閑と申しますか、ふてぶてしいと申しますか。

ともあれ寒くなりました。十二分のご自愛を。

紫式部学会事務局

2016年10月26日 (水)

林間ニ酒ヲ煖メテ【事務局だより】

紅葉ヲ焼ク、と続きます。

和漢朗詠集に採られ、広く流布した白楽天の詩句です。

高倉天皇の雅量を語る説話は、さらにこれを有名にしました。

(さて、どんな作品に書かれているでしょうか)

歴史画に優れた菊池容斎の一枚をご紹介。

Photo_3秋は何でも美味しい季節、紅葉で暖めた酒の肴は何だったのでしょう。

(担当理事は、下戸です)

11月12日(土)「源氏物語の小さな講座」、目下準備中。

ご招待の皆様には、会場でお目にかかります。

秋冷の候、十二分のご自愛を。

紫式部学会事務局

2016年10月16日 (日)

風土【事務局だより】

「小さな講座」聴講のご応募、ありがたく存じます。

ご招待の方々には明日以降ご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。

(ただ一人の事務局です、ご勘弁願います)

岩佐先生のご好意により、手鞠を少し多く用意出来ました。

いつもながらのご配慮に感謝いたします。

ところで先日、北陸のお菓子を頂戴しました。

和紙一重の簡素な包みは、意匠と保存性に対する自信でしょう。

早速、根来の椿皿に載せて、見参。

Cimg7710 根来は、室町末期だと思います。

雪の早い北国の風土を感じさせる和菓子です。

半透明の三味胴が粋で好ましい。

さて、お茶でもいれましょうか。

秋冷の候、お健やかにおすごしください。

紫式部学会事務局