2017年3月18日 (土)

ゆかり【事務局だより】

と申しましても、梅干しと一緒に漬け込んだシソのことではありません。

雑木林へ出かけ、日だまりに可憐な花を見つけました。

枯れ葉にまじって咲いています。

Photo スミレは源氏物語に登場しませんが、古典和歌の大切な素材です。

「武蔵野や草のゆかりの色ながら人にしられずさくすみれかな」

花は、源氏物語に縁のある色に咲きます。

新年度の講座の前に、歌をたくさん読まれてはいかが。

(勿論「詠まれる」のも結構です)

物語の理解がきっと深まるでしょう。

紫式部学会事務局

2017年3月 5日 (日)

花を待つ【事務局だより】

今年は桜が早いとか。

『桜品』の時代から、品種の多いことはよく知られておりました。

明治の資料に「御衣桜」が出てきます。

花は淡緑、とありますので、現在「御衣香」と言われるものでしょう。

ここで秀抜な花見の絵、これも明治の資料です。

Photo 文政(1818~1830)頃に設定、背景が桜。

山の古社寺に詣で、桜をめでる風情が描かれます。

藍色の傘・桜の薄紅・和服の文様・朱の柱の対比は、冴えた造形感覚。

絵師の名前を柱に書き込む趣向もなかなかのものです。

水野年方(1866~1908)の作、『三十六佳撰』から採りました。

新年度の源氏物語講座、第1回は5月です。

ゆっくり花を楽しまれ、葉桜の頃会場へお越しください。

紫式部学会事務局

2017年2月25日 (土)

陽光【事務局だより】

月耕「源氏五十四帖」の展示は、28日(火)まで。

22日(水)においでくださった会員の方々に御礼申し上げます。

(典拠の解明は、ささやかながら本邦初でしょう)

さて、お隣のご本山ではカンヒザクラが咲き始めました。

春めいた日差しに、濃い色の花。

この頃は、研究室までの道を少し遠回りしています。

Photo 新年度からの聴講要領がお手元に届いているかと存じます。

ご検討ください。

また、会員の皆様にはいつも通り3月の講座案内を差し上げます。

紫式部学会事務局

2017年2月14日 (火)

雪化粧【事務局だより】

連休を利用して、古典籍調査に西へ。

文庫近くの山が見えなくなるほど、雪の舞う日ばかり。

冬らしい景色を撮影するつもりでしたが、うっかりカメラを家に忘れました。

仕方なく、月耕『源氏五十四帖』より1枚。

(開催中の展示に出ております)

Photo匂宮と浮舟、左下はご存じ橘の小島です。

雪には薄く胡粉を乗せ、立体感のある表現となっています。

狭い画面に宇治川の奥行きある自然。

絵師の腕でしょう。

では、お風邪など召しませぬように。

紫式部学会事務局

2017年1月27日 (金)

華麗にお目見え、ですが【事務局だより】

本日より、紫式部学会・武蔵野書院後援の展示が始まりました。

「華麗なる源氏絵―尾形月耕の才筆―」です。

(第145回鶴見大学図書館貴重書展)

しかし図版入りの解題目録は、まだ製作途上。

来週早々には会場にて差し上げられると思います。

会場は、こんな風になっております。

Cimg7788 全55枚の完揃いですが、半分ほどのお披露目です。

もっとも華やかで心浮き立つ1枚は、花宴。

物語にはない場面を、絵師は作り上げたようです。

Photo 横浜方面へお越しの折は、是非どうぞ。

担当理事が毎日1回は会場に(むさくるしい)顔を出します。

ご質問がございましたら、ご遠慮なく。

紫式部学会事務局

2017年1月19日 (木)

歳寒三友【事務局だより】

春になお遠いこのごろ、大学はあわただしい季節を迎えます。

月並みではありますが、めでたく松竹梅を並べてみました。

蒔絵皿に梅と笹の絵、松の図柄の薯蕷饅頭を加えて。

ついでに古伊万里の染付碗もお目に掛けます。

七宝繋ぎの洒落た意匠は、今日でも十分新鮮。

Photo

丸々として、可愛く使いやすい器です。

さて、前回お知らせしました展示は「華麗なる源氏絵ー尾形月耕の才筆ー」。

1月27日(金)より始まります。

詳細は、鶴見大学図書館ホームページを御覧ください。

担当理事が、その準備もしております(いつもの泥縄!)。

紫式部学会事務局

2017年1月11日 (水)

花の香【事務局だより】

遅ればせながら、明けましておめでとう存じます。

大学は、定期試験・卒論口述試問・入試などと校務が目白押し。

事務局のございます鶴見大学では、春の展示を企画しております。

(紫式部学会後援)

華麗な源氏絵をお披露目の予定です。

時節柄初音の巻を、と思いましたが、少し後の梅枝の巻から。

Photo朝顔斎院心づくしの梅の花と薫物が届けられたところでしょう。

色紙形の和歌からもそのように判断されます。

本文は「沈の箱に瑠璃の坏二つすゑて…紺瑠璃には五葉の枝」です。

梅と松を並べたのは、絵師の解釈でしょうか。

展示の細部が決まりましたら、またご案内します。

なお、今月の講座は29日(日)、2月の講座はお休みです。

暖かくしてお過ごしください。

紫式部学会事務局

2016年12月28日 (水)

よいお年を【事務局だより】

静かな、そして穏やかな年の暮れ。

担当理事は古本屋廻り。いろいろ買い込み悦に入っているようです。

古典籍も悪くはありませんが、冬はお茶の美味しい季節です。

生意気にも小学生の頃、雪見の茶を立てたことがあります。

好みの軸を掛け、障子を開け放ち、一服。

その美味しさにびっくりしました。

よって茶碗をひとつご紹介、幕末の名工加藤春岱の織部です。

Cimg7748横から見ますとずいぶん丈が高く、鉄絵で宝珠を描いています。

手のひらに温かさと重みとを感じながら味わう、冬の夜長の楽しみ。

おすこやかに新年をお迎えください。

紫式部学会事務局

2016年12月16日 (金)

歳の余り【事務局だより】

読書に好適の季節です。

冬は歳の余り、夜は日の余り、雨が降れば時の余り。

書物を楽しむのにふさわしい、ゆとりの時間と言うことです。

「読むのであれば古典」とは、国文学者の我田引水でしょうね。

時節柄、源氏物語の師走、冷泉帝の大原野行幸をご紹介します。

Photo_2 光源氏より「雉一枝たてまつらせたまふ」ところ。

以前ご紹介の可愛い豆本から採りました。江戸後期の出版です。

彩色は合羽刷り(ステンシルの一種)、関西の出版に多く見られます。

関心のある方は、『むらさき』最新号を御覧ください。

時代を経た書物は、とてもおもしろい。

担当理事は、年の暮れに古本街を一回りするそうです。

(本屋の借金を増やさねばよいが、と余計な心配)

紫式部学会事務局

2016年12月 4日 (日)

冬の日【事務局だより】

年の瀬恒例の講演会には、多くの皆様が来られました。

岩佐美代子先生お手製の和紙人形、大好評。

これからも紫式部学会の盛況が続きますことを願うばかりです。

開演を待つ間、三四郎池のあたりを歩きました。

P1060001石組みと滝は、学生の頃まだ整備されていなかったものです。

会のあと、理事のお一人からムラサキシキブを頂戴しました。

古三田の染付に生けて、お目に掛けます。

「三田」は「さんだ」と読みください。

江戸時代後期の珍しい丸壺です。

P1060011 三田染付をご存じの方は、少ないでしょう。

12月は、もう1回講座がございます(25日)。

外は、冬の雨。

紫式部学会事務局