貴重書展

2019年2月21日 (木)

講演会と展示の記事が掲載されました

本日2/21(木)刊行のタウンニュース(鶴見区版)に展示を担当した渡辺講師の記事が掲載されました。

取材風景がこちらcameraeyeeardown

Img_6875今回の展示は、普段は書庫の中で保護紙に包まれて見る事の出来ない、美しい装丁をご覧になれます。

英国式製本の美しさをお楽しみください。

タウンニュース(鶴見区版)

講演会 2/26(火)14:00~15:00
テーマ:19世紀英国のブックデザイナー
講 師:渡辺一美(本学文学部講師)
会 場:鶴見大学図書館 地下ホール
予約不要・入場無料 ご来場お待ちしておりますhappy01

第151回鶴見大学図書館貴重書展

『19世紀英国のブックデザイン―版元製本の美』

展示期間:2019年1月31日(木)~3月1日(金)
展示場所:鶴見大学図書館1F エントランス

閉館日:日曜・祝日

開館時間は当館HPでご確認ください。図書館開館カレンダー

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 アクセスtraintraintraindash

駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用くださいconfident
JR鶴見駅西口下車徒歩5分
京急鶴見駅下車徒歩7分

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2019年1月31日 (木)

貴重書展を開催しています

第151回鶴見大学図書館貴重書展
『19世紀英国のブックデザイン―版元製本の美』

展示期間:2019年1月31日(木)~3月1日(金) 
展示場所:鶴見大学図書館1F エントランス
 ※日曜・祝日は閉館

美しい装丁の本を展示しております。ぜひ足をお運びくださいshinebookshineeye
    

講演会
テーマ:「19世紀英国のブックデザイナー」
講師:渡辺一美(本学文学部講師)
日時:2/26 14:00~15:00
会場:鶴見大学図書館 地下ホール
予約不要・入場無料

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【ごあいさつ】

 今回の貴重書展では、鶴見大学図書館が所蔵する資料から、19世紀英国の特徴的な装丁がほどこされた本を展示いたします。
 今回の展示のきっかけとなった資料が、エドモンド・キング『ヴィクトリア朝の装飾版元製本 1830年~1880年』(Edmund M. B. King, Victorian Decorated Trade Bindings 1830-1880: A Descriptive Bibliography、以下キング) です。この本は大英図書館に勤めていた著者が、装丁家が特定できる版元製本 (edition binding, publisher's bookbindingなどと呼ばれる)の図書を目録化したものです。この目録が対象としているのは、英国の出版が大きく変化した時代です。印刷法、製本技術の発展、鉄道網と流通の拡大、識字率の向上、など様々な原因の結果、本の市場が大きく拡がりました。読書、あるいは本を買うという行為は一部の裕福な層にだけ許された特権ではなくなり、新たな読者を獲得するために出版社が競いました。そこで重要になったのが、本のデザインです。出版社は装丁のデザインを専門とする芸術家を雇い、趣向を凝らした装丁の本を出版しました。そのような本が、一部は美しい写真とともに、キングで紹介されています。
 昨年度ある授業準備のため、キングに収録されている本が、本学図書館の貴重書に含まれていないか調べました。版元製本通りでなく、革装に装丁し直されているものもありましたが、いくつかの資料についてはキングの写真の通りに残っていることを確認できました。また、この時にわかったのは、19世紀英国の出版の特徴の変化を示すことができる重要な資料が、本学図書館には収められているということです。これは、長年にわたって、コレクションの充実に努めてこられた、先生方や図書館職員のおかげと思います。
 しかし、資料には残念なことがひとつありました。美しいクロース装の本の多くは、保護用の半透明のパラフィン紙で覆われており、直接装丁を見ることができません。であれば、貴重書展で展示して見えるようにしよう、というのも今回の貴重書展のきっかけです。この機会に一緒にご覧いただきたいと思います。
 今回は装丁をテーマとしましたが、すべての読者がこのような美しい装丁の本で読んでいたわけではありません。これらの本の発行部数は多くて千部台だったでしょう。より多くの読者は、毎月の分冊出版でディケンズの小説を読んだり(最後まで買うと完結する週刊○○コレクションのように)、廉価版の恐怖、犯罪小説を読んだり(いわゆるコンビニコミックのように)、あるいはミューディーズなどの貸本屋に会費を払って本を借りたり(現在のサブスクリプションサービスのように)、あるいは文字が読めないので、人に読んでもらって聞いていたのです。展示された資料は、19世紀英国の読書文化のほんの一部であることを、あらかじめお断りしておきます。
 また、展示タイトルを「19世紀」としていますが、19世紀末の本は今回の展示から外したこともお断りしておきます。例えば、オーブリー・ビアズリーの装丁が美しい、アレグザンダー・ポウプの『髪盗人』(1896) が本学図書館に所蔵されておりますが、私家版を含めた19世紀末以降の資料は、また別の機会にお目にかけることができればと思います。

文学部英語英米文学科

渡辺 一美 

【展観リスト】

1. ヘンリー・ロウ 『韻文寓話集』 (ロンドン: J・J・ストックデイル、1810年)
Rowe, Henry.  Fables, in Verse.  London: J.J. Stockdale, 1810.

2. 『チョーサーのカンタベリー物語』 5巻本(ロンドン: W・ピカリング、1822年)
The Canterbury Tales of Chaucer: With an Essay upon his Language and Versification, an Introductory Discourse, Notes, and a Glossary by T. Tyrwhitt.  5 vols.  London: W. Pickering, 1822.

3. フレデリック・マンセル・レイノルズ編 『ザ・キープセイク 1829年』 (ロンドン:ハースト・チャンス、1828年)
Reynolds, Frederic Mansel, ed.  The Keepsake for 1829.  London: Hurst, Chance, 1828.

4. ミス・パワー編 『ザ・キープセイク 1854年』 (ロンドン:デイヴィッド・ボウグ、1854年)
Power, (Miss), ed.  The Keepsake 1854. Edited by Miss Power. With Beautifully Finished Engravings, from Drawings by the First Artists, Engraved under the Superintendence of Frederick A. Heath.  London: David Bogue, 1854.

5. アルフレッド・テニスン 『粉屋の娘』 (ロンドン:W・ケント、1857年)
Tennyson, Alfred.  The Miller's Daughter. Illustrated by A. L. Bond, by Permission of the Author.  London, W. Kent, 1857.

6. アルフレッド・テニスン 『テニスン詩選』 (ロンドン:エドワード・モクソン、1865年)
Tennyson, Alfred.  A Selection from the Works.  London: Edward Moxon, 1865.

7. トム・フッド 『トム・タッカーと小さなボウピープのさまざまな愛情』 (ロンドン:グリフィス・アンド・ファラン、1863年)
Hood, Thomas.  The Loves of Tom Tucker and Little Bo-Peep. A Rhyming Rigmarole. Written and Illustrated by Thomas Hood.  London: Griffith and Farran, 1863.

8. イソップ 『アーネスト・グリセットの挿絵入りイソップ寓話』 (ロンドン:カッセル・ペター・アンド・ギャルピン、1869年)
Aesop.  Asop's Fables. Illustrated by Ernest Griset. With Text Based Chiefly upon Croxall, La Fontaine, and L'Estrange. Revised and Re-written by J.B. Rundell.  London: Cassell, Petter and Galpin, 1869.

9. チャールズ・マッケイ編 『詩人たちによって描かれた家庭の愛情』 (ロンドン:ジョージ・ラウトリッジ、1866年)
MacKay, Charles, ed.  The Home Affections Pourtrayed by the Poets. Selected and Edited by Charles MacKay. Illustrated with One Hundred Engravings, Drawn by Eminent Artists, and Engraved by the Brothers Dalziel.  London: George Routledge, 1866.

10. ウィリアム・ワーズワース 『ワーズワース詩集』 (ロンドン:ジョージ・ラウトリッジ、1866年)
Wordsworth, William.  Poems of William Wordsworth. Selected and Edited by Robert Aris Willmott. Illustrated with One Hundred Designs by Birket Foster, J. Wolf, and John Gilbert, Engraved by the Brothers Dalziel.  London: George Routledge, 1866.

11. 『詩編』 (ロンドン:出版社不明、1861年)
The Psalms of David. Illuminated by Owen Jones.  London: n pub, 1861.

12. ヘンリー・ノエル・ハンフリーズ 『書体の起源と発達』 (ロンドン:デイ・アンド・サン、1855年)
Humphreys, Henry Noel.  The Origin and Progress of the Art of Writing. A Connected Narrative of the Development of the Art, in its Primeval Phases in Egypt, China, and Mexico, its Middle State in the Cuneatic Systems of Nineveh and Persepolis, its Introduction to Europe through the Medium of the Hebrew, Phoenician, and Greek Systems, and its Subsequent Progress to the Present Day.  London: Day and Son, 1855.

13. クリスティーナ・ロセッティ 『ゴブリン・マーケットとその他の詩』 (ロンドン:マクミラン、1862年)
Rossetti, Christina.  Goblin Market and Other Poems.  London: Macmillan, 1862.

14. クリスティーナ・ロセッティ 『シング・ソング童謡集』 (ロンドン:ジョージ・ラウトリッジ、1872年)
Rossetti, Christina.  Sing-Song: a Nursery Rhyme Book by Christina G. Rossetti. With One Hundred and Twenty Illustrations by Arthur Hughes, Engraved by the Brothers Dalziel.  London: George Routledge, 1872).

15. トマス・ヒューズ 『白馬探し、あるいは、あるロンドン事務員の長期休暇の漫歩』 (ケンブリッジ:マクミラン、1859年)
Hughes, Thomas.  The Scouring of the White Horse; or, the Long Vacation Ramble of a London Clerk. By the author of ‘Tom Brown’s School Days.’ Illustrated by Richard Doyle.  Cambridge: Macmillan, 1859.

16. ルイス・キャロル 『スナーク狩り 8章の苦悶』 (ロンドン:マクミラン、1876年)
Carroll, Lewis.  The Hunting of the Snark, an Agony in Eight Fits by Lewis Carroll, with Nine Illustrations by Henry Holiday.  London: Macmillan, 1876.

17. ウィリアム・ワーズワース 『こどものためのワーズワース詩集』 (ロンドン:アレグザンダー・ストレイハン、1866年)
Wordsworth, William.  Wordsworth’s Poems for the Young. With Fifty Illustrations by John MaCwhirter and John Pettie, and a Vignette by J. E. Millais. Engraved by Dalziel Brothers.  London: Alexander Strahan, 1866.

18.  エイリクル・マグヌソン、ウィリアム・モリス訳 『ヴォルスング族とニーブルング族の物語』 (ロンドン:F・S・エリス、1870年)
The Story of the Volsungs and Niblungs. With Certain Songs from the Elder Edda. Translated from the Icelandic by Eirikr Magnusson and William Morris.  London: F. S. Ellis, 1870.


アクセス traintraintraindash

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 駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用くださいconfident
JR鶴見駅西口下車徒歩5分
京急鶴見駅下車徒歩7分

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2018年10月16日 (火)

貴重書展はじまりました

第150回鶴見大学貴重書展
小池ゼミ・うるし研究部会共同企画


「源氏物語写本をおさめる本学所蔵二つの蒔絵箪笥」

展示期間:2018年10月13日(土)~11月21日(水)
展示場所:鶴見大学図書館 1Fエントランス

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今年の学祭の貴重書展は文化財学科による「漆箱」の展示です。

当館には書物を納める漆箱が3つあり、そのうちの2つは文化財学科で修復いたしました。

今回は、3つの漆箱すべてを一同に展示いたします。

その中に納められていた、それぞれの源氏物語も同時に展示しておりますのでぜひご覧ください。また、下記日程で講演会とギャラリートークを行います。こちらも入場無料・予約不要ですので、ぜひご来館ください。お待ちしております。

Photo_6 ≪講演会≫

日時:2018年10月26日(金) 13:00~

場所:図書館地下1階 ホール

演題:「修復完成記念-本学所蔵二つの源氏書物箪笥の保存修復と分析―」

演者:小池富雄 (本学文学部教授)

≪ギャラリートーク≫

日時:2018年10月26日(金) 15:00~ 

場所:展示ケース前

演題:「桜燕蒔絵源氏物語書物箪笥の保存修復」

演者:野口明日香(文学研究科文化財学専攻 博士後期課程)

アクセス

https://www.tsurumi-u.ac.jp/site/about/accessmap-index.html

JR京浜東北線 鶴見駅徒歩10分

京急本線 京急鶴見駅徒歩15分

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2018年7月13日 (金)

貴重書展開催中

現在、図書館では古地図を展示しています。

『つながる世界-古地図の中の日本-』と題して、西洋及び日本の古地図から、日本の姿を描いた15点を展示しています。これらの地図は、昨年「ヨコハマトリエンナーレ」で横浜美術館美術情報センターと共同展示をした際に展示されたものの一部です。色鮮やかな不思議な形をした日本の地図をぜひご覧ください。

会場:鶴見大学図書館 1F エントランス

期間:2018年7月12日(木)~8月25日(土)

開館時間

日曜・祝日 8月の土曜日および8月11日(土)~8月19日(日)閉館

7月・平日:8時50分~21時00分 土曜日:8時50分~18時00分

8月・平日:8時50分~18時00分 

※但し、8月25日(土)はオープンキャンバスのため展示のみ催行(10時00分-16時00分)

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アクセス

https://www.tsurumi-u.ac.jp/site/about/accessmap-index.html

JR京浜東北線 鶴見駅徒歩10分

京急本線 京急鶴見駅徒歩15分

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2018年3月 8日 (木)

卒業記念展示のお知らせ

3月14日(水)の卒業式・修了式にあわせて

記念展示をおこないますcherryblossom

「源氏物語扇面貼交屏風」

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9時~16時、エントランスにて

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文化元[1804]年制作 

解説(PDF)

年に1日だけの限定展示ですgood

記念撮影にぜひおいでくださいcameranote

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当日、図書館は閉館のため

閲覧やパソコンの利用などはできませんが

本の返却は受け付けていますので、

卒業生の方で、借りた本を返していない方は

カウンターまでお持ちくださいねhappy01

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2018年2月27日 (火)

講演会「席の示し方―源氏物語円座異解―」

2月24日(土)に、現在開催中の貴重書展「源氏物語の小道具」の講演会「席の示し方-源氏物語円座異解-」が行われました。

高田信敬先生(文学部日本文学科教授)は来月でご定年を迎えられ、今回が本学図書館においての最終講演会となりました。

講演会には、高田先生の最終講演を惜しむ大勢の方たちが来てくださいました。

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高田先生の源氏物語関係展示の解題     今回の講演会資料

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大山学長からのご挨拶

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講演中の高田先生

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高田先生へ今野鈴代先生から花束の贈呈

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講演後、展示の解説をなさる高田先生

高田先生には、1984年に本学にご着任以来、図書館にも数えきれないほどのご支援ご貢献をしていただき、大変お世話になりました。

長い間、本当にありがとうございました。

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2018年1月30日 (火)

貴重書展「源氏物語の小道具」開催中です

第148回貴重書展源氏物語の小道具」

開催しています。

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解題はこちら(2月8日版)

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2月24日(土)14:00より

高田先生による講演会

「席の示し方―源氏物語円座異解」を開催しますhappy02

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13:00受付開始です。

会場が小規模なため、

席をつめていただく場合がございますspa

展示・講演会とも、申込不要・入場無料です。

ぜひご来場ください。

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2018年1月11日 (木)

貴重書展「源氏物語の小道具」と講演会のお知らせ

日本文学科 高田信敬先生の担当する

初春恒例展示のお知らせですhappy01

第148回鶴見大学図書館貴重書展

「源氏物語の小道具」

【会期】平成30年1月30日(火)~2月28日(水)

講演会「席の示し方―源氏物語円座異解―」

【日時】2月24日(土)14:00~15:00※予定

会場は図書館です

【開館時間】

平日 8:50~20:00

※1月30日(火)、31日(水)は21:00まで開館

土曜 8:50~18:00

日曜・祝日 閉館

【展示書目(予定)】

I 贅沢な調度品―几帳・座具・火桶・香壺―
1.源氏物語絵 野の宮を訪れる源氏 江戸時代初期制作
2.源氏物語絵 宇治山荘と州崎の鷺
(参考)絵入源氏物語 浮舟 慶安3年(1650)跋
3.河海抄 巻1欠 江戸時代初期写
4.源氏物語 初音 江戸時代前期写
5.花鳥余情 巻1・11欠 江戸時代後期写
 
II 糸竹の遊び―演奏・贈り物―
6.源氏物語 桐壺 江戸時代初期写
7.絵入源氏物語 帚木 慶安3年(1650)跋
8.奈良絵本源氏物語 明石 江戸時代前期写
(参考)源氏五十四帖 松風 尾形月耕画 明治25年(1892)刊
9.源氏物語 橋姫・椎本・総角・早蕨
10.源氏物語 若菜下抜書 中院通茂筆 江戸時代中期写
11.源氏物語 横笛抜書 伝本阿弥光悦筆 江戸時代前期写
(参考)源氏物語歌留多 塗箱入 江戸時代後期制作

III 顔つくり―化粧具の箱・鏡・櫛―
12.源氏物語抄 桐壺 古活字版 寛永(1624-1644)中刊
13.源氏物語湖月抄 和田維四郎旧蔵 薄様刷 延宝元年(1673)刊
14.源氏物語 須磨 伝冷泉為相筆 鎌倉時代後期写
15.源氏物語 夕霧 江戸時代前期写
16.奈良絵本源氏物語 絵合 江戸時代前期写
17.源氏物語 手習 江戸時代前期写

IV 貴族と武具―弓・太刀―
18.源氏物語 紅葉賀 越前松平家旧蔵 江戸時代前期写
19.源氏物語 松風 慶長19年(1614)里村玄仲筆
(参考)源氏五十四帖 薄雲 尾形月耕画 明治25年(1892)刊
20.源氏物語 玉鬘 久保田淳博士寄贈 江戸時代中期写
(参考)紀念祭参考図集 明治28年(1895)写

【ごあいさつ】

身近の品々に趣向を凝らす

 あけましておめでとう存じます。初春恒例の展示は、源氏物語を主題としております。昨今日本の伝統文化や古典に世間の関心が集まる中、特に源氏物語の人気は高まる一方と申してよろしいでしょう。それは勿論結構な話ではありますけれど、底の浅い流行現象に終わらないためには、世間の風潮からひとまず離れて、心静かに、そして楽しく書物と語らうことこそ望ましいのではないでしょうか。

 さて源氏物語研究所は、源氏物語とその享受資料や関連文献を収集し、書物に即した基礎的調査を行い、また広く学内外に公開することを、大きな仕事の柱としております。犀利を装った言説や高級そうな議論は、しばし人目を驚かすことがあっても、すぐに新手と交替していきます。研究所が古典籍収集に努力いたしますのは、確実に学問を支え、研究を進めるための基盤が、何より書物に求められるからです。

 今回は、登場人物の周りを飾り日常生活の彩りとなった小道具に光を当てました。いつもは脇役端役として扱われておりますが、それらの一つ一つを取り上げてみますと、なかなかの個性です。展示では、『源氏物語』を細部においてしっかりと支えた几帳・火桶の類から武具まで選んでみました。これら以外に、被り物・食器・文房四宝など、重要な小道具は多く数えられますが、施設の制約もあり割愛せざるを得ません。それは担当者の言い訳として、皆様にはとにかく展示を楽しんでいただきたく存じます。『源氏物語』は申すまでもなく、書物もまた理屈抜きに素晴らしいのですから。

 平成戊戌青陽下浣日
 源氏物語研究所 高田信敬

鶴見大学図書館・源氏物語研究所

後援:紫式部学会・武蔵野書院

アクセス

http://www.tsurumi-u.ac.jp/about/accessmap/

JR京浜東北線 鶴見駅徒歩10分

京急本線 京急鶴見駅徒歩15分

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2017年10月19日 (木)

貴重書展「シンデレラ・コレクション」開催中です

第147回鶴見大学図書館貴重書展

「シンデレラ・コレクション」

開催していますsign03

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展示期間

平成29年10月17日(火)~10月31日(火)

開館時間

平日 8時50分~20時00分

土曜 8時50分~18時00分

日曜 休館

※紫雲祭開催中の22日(日)は展示のみ催行

(10時00分~16時30分)

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シンデレラといえば、

ガラスの靴boutiqueshine

どんな靴を思い浮かべるでしょうか?

昔の本に描かれている靴は、

いまのイメージとは違うかもしれませんwink

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今週末の土日(21、22日)は紫雲祭ですnote

図書館の貴重書展にも

ぜひお立ち寄りくださいfoot

入場無料ですyenfree

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アクセス

http://www.tsurumi-u.ac.jp/about/accessmap/

駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用くださいtrain

JR京浜東北線 鶴見駅から徒歩10分

京急本線 京急鶴見駅から徒歩15分

展示資料一覧はこちら(全69点)

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2017年9月27日 (水)

貴重書展「シンデレラ・コレクション」開催のお知らせ

貴重書展開催のお知らせですsign01

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第147回鶴見大学図書館貴重書展

「シンデレラ・コレクション」

平成29年10月17日(火)~10月31日(火)

『シンデレラ』は、シャルル・ペローというフランス人が出版した物語がもとになっています。

300年程前に英語に翻訳され、さらに高価な書物の形ではなく「チャップブック」という小さな簡易本の形で一般市民に伝わったことが人気を得る第一歩となりました。

それがのちに絵本に発展することになります。

本学図書館所蔵の『シンデレラ』のチャップブックは世界に誇れるコレクションです。

今では手に入らない貴重な作品ばかりですから、この機会に是非ともご覧いただきたいと思います。

(歯学部学内教授 木村利夫)

【開館時間】

平日:8時50分~20時00分

土曜:8時50分~18時00分

日曜:休館 

 ※紫雲祭開催日の22日(日)は展示催行(10時00分~16時30分)

アクセス

10月21日(土)、22日(日)は「紫雲祭carouselpony(学園祭)」です!

あわせて、ぜひご来場くださいnote

第53回紫雲祭のホームページはこちら

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