貴重書展

2025年1月22日 (水)

貴重書展「紫式部―史実と伝説―」

貴重書展を開催中です。

162第162回 鶴見大学図書館/源氏物語研究所 貴重書展

「紫式部―史実と伝説―」

【会期】2025年1月21日(火)~2月20日

【会場】鶴見大学図書館エントランスホール

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ごあいさつ

あけましておめでとうございます。新春の貴重書展は源氏物語研究所が担当しています。今回は「紫式部―史実と伝説―」と題しました。昨今、ドラマの影響もあり、紫式部への関心が高まっています。果たして実際の紫式部はどのような存在で、どのような人生を歩んだのでしょうか。

もっとも、1000年以上も前に生きていた人の生涯など、現代の我々には知る由もありません。その手がかりとなるのが書物です。紫式部は『紫式部日記』や『紫式部集』を遺し、さらに『栄花物語』などの後代の文献にもその名が見えます。しかし、いずれも作者自筆本は現存せず、これらの作品は長らく手書きで写され伝わってきました。そのため、書写のたびに書き間違いなどが生じたほか、何らかの意図によって内容が書き換えられる場合もありました。つまり、現代の我々が目にできる『紫式部日記』なり『紫式部集』なりは、そうした大小の錯誤や改変を含んでいるはずなのです。したがって、紫式部について文献から知るためには、前段階として、現存する書物に幅広く目を通し、それぞれの特徴や信頼性などを調査する必要があります。源氏物語研究所が『源氏物語』とそれに関連する古典籍の蒐集に尽力しているのも、そのためです。

今回展示できたのはさまざまな文献に記された紫式部の情報の一部に過ぎませんが、ひとつひとつ意匠を凝らした書物の素晴らしさとともにお楽しみください。

2025年1月 源氏物語研究所

【展示資料】

  • 1、古事談 源顕兼編 袋綴6巻6冊 嘉永6年(1853)刊 *丹鶴叢書 *勝海舟旧蔵
  • 2、俊頼口伝 源俊頼 袋綴上下2冊 〔江戸中期〕写 *寿永2年顕昭奥書本 *岸本由豆流旧蔵
  • 3、紫式部集 紫式部 袋綴1巻1冊 〔江戸後期〕写 *「家集」10冊のうち
  • 4、紫式部日記傍註 壺井義知 袋綴1巻2冊 〔明治前期〕刊 *文政4年(1821)刊の後印
  • 参考1、源氏物語 綴葉装46巻・目録1巻47帖 〔江戸前期〕写
  • 5、紫式部日記釈 清水宣昭 袋綴1巻4冊 明治23年(1890)刊 *天保5年(1834)刊の後印
  • 参考2、新勅撰和歌集 藤原定家撰 綴葉装20巻1帖 永正7 年(1510)写 *近衛尚通筆
  • 6、栄花物語 袋綴40巻・目録系図1巻9冊 〔江戸中期〕刊 *絵入抄出本
  • 7、新訳栄華物語 与謝野晶子 洋装3冊 金尾文淵堂 大正3~4年(1914~5)刊
  • 8、校正栄花物語系図 檜山成徳 袋綴1巻1冊 天保3年(1832)序刊 *与謝野鉄幹・晶子旧蔵
  • 参考3、勅撰作者部類 元盛撰、惟宗光之補 袋綴1巻3冊 元文5年(1740)写 *源政〔完〕筆
  • 9、栄花物語 綴葉装40巻40帖 〔江戸前期〕写 *調度本
  • 10、栄花物語 袋綴40巻・目録并系図1巻21冊 明暦2年(1656)刊
  • 11、源氏表白 巻子装1巻1軸 〔江戸中期〕写
  • 12、新勅撰和歌集 藤原定家撰 綴葉装10巻1帖(巻1~10存) 〔鎌倉末期〕写 *伝後伏見院筆
  • 参考4、白氏長慶集  白居易  袋綴71巻・目録2巻24冊 〔明正徳8年(1513)〕刊 *明銅活字版
  • 13、続世継(今鏡) 袋綴10巻10冊 天保13年(1842)合歓園刊​

【関連記事】展示風景や解題は以下からご覧ください。

貴重書展「紫式部──史実と伝説──」開催について【2025年1月21日(火曜日)~2月20日(木曜日)】

鶴見大学図書館公式X(旧Twitter)投稿

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2024年10月23日 (水)

講座「『風雅和歌集』の竟宴」を開催しました

現在開催中の貴重書展の関連行事として、10月12日土曜日の午後、本学非常勤講師の石澤一志先生による講座「『風雅和歌集』の竟宴」を2階ラーニングコモンズ1にて開催しました。

貴重書展「古典籍の文献学──鶴見大学図書館の蒐書を巡る──物語と歌書」【2024年10月10日(木曜日)~11月30日(土曜日)】|鶴見大学・鶴見大学短期大学部

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2024年10月 8日 (火)

貴重書展「古典籍の文献学:物語と歌書」開催のお知らせ

貴重書展を開催します。

「古典籍の文献学──鶴見大学図書館の蒐書を巡る──物語と歌書」

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(※ポスターに掲載されている資料は今回展示されていませんので、ご了承ください)

【展示】

時間:

  • 月曜~金曜:8時50分~21時
  • 土曜:8時50分~18時
  • 日曜・祝日・大学休業日:休館
  • 10月14日(月曜/スポーツの日)、11月4日(月曜/文化の日振替休日)は授業実施日のため開館:8時50分~21時
  • 10月27日(日曜日)は大学祭開催のため開館:10時~15時

休館日:

  • 10月13日(日)、20日(日)、11月3日(日)、10日(日)、17日(日)、21日(木/開学記念日)、23日(土/勤労感謝の日)、24日(日)

【関連行事】

pencil講座「『風雅和歌集』の竟宴」

日時:10月12日(土曜日)14時30分~15時30分(終了時間は予定)

講師:石澤一志氏(本学非常勤講師)

場所:図書館2階ラーニングコモンズ1

参加方法:直接会場へお越しください(申し込み不要・無料)

内容:鶴見大学図書館蔵 尊円親王筆『風雅和歌集』真名序と、摸刻本『風雅和歌集』真名序・仮名序を題材に、『風雅和歌集』の竟宴と、それが行われるまでの過程について(予定)

bud展示担当教員による展示解説・ギャラリートーク

日時:10月24日(木曜日)18時~、11月14日(木曜日)18時~、11月28日(木曜日)17時~

時間:各回45分程度

場所:図書館1階エントランス

参加方法:直接会場へお越しください(申し込み不要・無料)

各回とも内容は同じ(予定)です

【主な展示資料】断簡を含む

  • 新古今和歌集
  • 風雅和歌集
  • 伊勢物語
  • 源氏物語
  • 平家物語
  • 和漢朗詠集
  • 金沢文庫本万葉集
  • 古今和歌集注
  • 御訂萬葉集考異
  • Elements of Japanese Grammar, for the Use of Beginners, by Rutherford Alcock

 

入場無料。講座・解説の参加申し込みは不要です。

学外の方の入館について:入館ゲート横のチャイムを鳴らすとスタッフがゲートを開けます。入館の際は「展示を見る」など目的をお知らせください。お帰りの際もスタッフまでお知らせください。

開館時間が変更になる場合は、図書館ホームページにてお知らせいたします。


【関連書籍】

【書物学 第25巻 古典籍の文献学 鶴見大学図書館の蒐書を巡る】

鶴見大学図書館所蔵の貴重資料を特集する『書物学 第25巻 古典籍の文献学 鶴見大学図書館の蒐書を巡る』が株式会社勉誠社から刊行されました。本学文学部教員等が記事を執筆しています。

全国の書店でお求めください。学内では紀伊國屋書店鶴見大学ブックセンターとヤマザキショップ鶴見大学店にて販売します。※取り扱いは終了しています

定価:2,200円 (本体 2,000円) 

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2024年5月 1日 (水)

貴重書展開催予定について

※詳細や展示資料一覧はこちらから

次回貴重書展のご案内です。

展示資料などの詳細は決まり次第お知らせいたします。

第161回鶴見大学図書館貴重書展「古典籍の文献学 鶴見大学図書館の蒐書を巡る 第2部 物語と歌書」

会期:(木)~(土)

開催時間:

  • 月-金曜: 8時50分~21時
  • 土曜: 8時50分~18時
  • 日曜・祝日・開学記念日[11月21日(木)]: 休館

    ※授業実施日・大学祭開催中は開館
  • 10月14日(月祝・授業実施日): 8時50分~21時
  • 10月27日(日・大学祭): 10時~15時
  • 11月4日(月祝・授業実施日): 8時50分~21時

    期間中の休館日: 10月13日・10月20日、11月3日・11月10日・11月17日・11月21日・11月23日・11月24日

開館時間・休館日は変更になる場合がありますので、来館される前にホームページのカレンダーをご確認ください。

図書館ホームページはこちら

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2024年4月 3日 (水)

貴重書展を開催しています

第160回鶴見大学図書館貴重書展「瑩山禅師700回大遠忌記念 仏書・禅籍貴重書展」を4月27日(土)まで開催しています。

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展示についての詳細や展示資料一覧はこちらから

展示解説はこちら

開館カレンダーは図書館ホームページをご確認ください

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2024年4月 2日 (火)

鶴見大学図書館所蔵貴重書特集 『書物学』 第25巻

鶴見大学図書館所蔵貴重書特集 『書物学』 第25巻が刊行されました。

【書物学 第25巻 古典籍の文献学 鶴見大学図書館の蒐書を巡る】(勉誠社)

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詳細はこちらからご確認ください。

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2024年4月 1日 (月)

講演会を開催しました

2月24日土曜日に、第159回貴重書展講演会を開催しました。

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参加者のみなさんには、書籍『与謝野晶子が詠んだ源氏物語 鶴見大学図書館蔵『源氏物語礼讃』二種』を送付いたしました。

ご参加ありがとうございました。

第159回貴重書展講演会の詳細について

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2024年2月16日 (金)

講演会開催のお知らせ

講演会を開催いたします。

演題:「鶴見大学図書館蔵『源氏物語礼讃』」

日時:2月24日(土曜日)11時~12時(10時30分開場)

講師:田口暢之(日本文学科 准教授)

会場:鶴見大学図書館 地下ホール

参加費無料、事前申込不要です。図書館へ直接お越しください。

講演会にご来場いただいた方に、『源氏物語礼讃』色紙のレプリカ(全54種よりランダムで)1枚と、書籍『与謝野晶子が詠んだ源氏物語 鶴見大学図書館蔵『源氏物語礼讃』二種』(後日送付)を差し上げます。

当日24日の展示は8時50分~18時まで開催しています。最終日となりますので、ぜひお越しくださいhappy01

学外の方の入館について:入館ゲート横のチャイムを鳴らすとスタッフがゲートを開けますので、カウンターへお声がけください。お帰りの際もスタッフまでお知らせください。

202402161857色紙レプリカ表(一例)

202402161909色紙レプリカ裏(一例)

9784909832887_600与謝野晶子が詠んだ源氏物語 : 鶴見大学図書館蔵『源氏物語礼讃』二種

鶴見大学 日本文学科・源氏物語研究所編


展示についての詳細はこちらから

2024年1月26日 (金)

貴重書展 展示資料の紹介

貴重書展を2月24日(土)まで開催中ですdelicious

展示風景をご紹介します。

撮影者が写り込んでいますが、ご了承くださいeye

展示の詳細や解説はこちらから

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展示の詳細や解説はこちらから

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2024年1月16日 (火)

貴重書展「与謝野晶子の『源氏物語礼讃』」

貴重書展開催のお知らせですfuji

鶴見大学図書館 第159回貴重書展

「与謝野晶子の『源氏物語礼讃』」

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会期:2024年1月20日(土曜日)~2月24日(土曜日)

会場:鶴見大学図書館 1階エントランス

【展示品】

  • 与謝野晶子自筆「源氏物語礼讃」(歌帖)
  • 与謝野晶子自筆「源氏物語礼讃」(色紙)
  • 与謝野晶子自筆「源氏物語」(原稿) *『梗概源氏物語』
  • 与謝野晶子自筆書簡
  • 与謝野晶子『新訳源氏物語』縮刷版(金尾文淵堂、1913~14年)、縮刷合本版(金尾文淵堂、1926~27年)ほか
  • 与謝野晶子『新新訳源氏物語』(金尾文淵堂、1938~39年)
  • 与謝野晶子『みだれ髪』(東京新詩社・伊藤文友館、1901年)
  • 与謝野晶子『光る雲』(実業之日本社、1928年)
  • 与謝野晶子『流星の道』(新潮社、1924年)
  • 『源氏物語』伝尊鎮法親王筆。〔室町末期〕写
  • 『源氏物語』無刊記小本〔寛文頃〕刊
  • 本居宣長『源氏物語玉の小櫛』〔寛政11年(1799)〕刊

解題(1月20日更新)

【講演会】

「鶴見大学図書館蔵『源氏物語礼讃』」

田口暢之(日本文学科 准教授)

2024年2月24日(土)11時~12時

鶴見大学図書館 地下ホール

2月24日(土)の講演会の来場者には「与謝野晶子自筆『源氏物語礼讃』」のレプリカをランダムで1枚プレゼントいたしますhappy02

展示、講演会とも入場無料、申込不要です。学外の方もご覧になれます。

【学外の方の入館について】入館ゲート横のチャイムを鳴らすとスタッフがゲートを開けますので、展示を見にきたとお伝えください。お帰りの際もスタッフまでお知らせください。

アクセス方法などはホームページをご確認ください。

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