11月19日(火)に、横浜市立藤が丘小学校にて、
小学生向け古典籍体感授業を行いました。
授業の対象は、6年生の3クラス。
鶴見大学教員2名、図書館員4名、大学院生7名の計13名が
朝早くから青葉区の小学校へ集合します
前日に、事前学習として学校司書さんから本の歴史についての話を聞いていた児童たち。
当日は、まず本学ドキュメンテーション学科・加藤先生より、
書物の触り方、注意事項などについて説明を受けます。
さて、いよいよ別の教室に移動して実際に昔の資料とご対面
教室内は9つのシマに分かれており、写本や版本、巻物などが、
それぞれジャンル分けされて机に並んでいます。
教室に入ってくるやいなや、大喜びでテンションMAXの児童たち
1グループ3~4人、学校司書さんの合図とともに机を移動していきます。
各机ではそれぞれ担当の院生や教員が、
実際に資料に触ってもらいながら、資料の説明をしていきます。
しかし、制限時間は4分間
結構あわただしいです。。
今回は、英語英米文学科・菅野先生も初参加してくださり、
カズオ・イシグロのサイン本や、原寸大の「羊皮紙」を教材として提供していただきました。
9つのシマの中でただ1つ、資料に触れてはいけないコーナーがありました。
鶴見大学図書館所蔵のお宝コーナーです。
紀元前の粘土板文書や、横浜開港当時の地図、解体新書、御成敗式目といった
貴重資料を展示しました。
小学生が一番興味を示したのは、やはり「解体新書」でしょうか
教科書で見覚えがあるので、本物との対面が嬉しかったようです。
中には大人もびっくりの豆知識を披露してくれる生徒さんもちらほら
古典籍実見の後には、和本作りの授業も開催されました。
今回の事前学習のテキストが印刷されている和紙を、実際に本の形にします
普段指を使って糊を塗ることに慣れておらず苦戦を強いられたようですが、
きれいに本になってますね
お昼には児童たちと一緒に給食をいただきました。
とてもおいしかったです
藤が丘小学校のみなさま、ご協力いただいた先生、院生のみなさま
どうもありがとうございました。
(te)
先にお知らせしたとおり、読書をもっと楽しくするためのワークショップ「Sewing Books」を開催します
参加する方は、お気に入りの1冊をお持ちください。図書館の本でもOKです
日時:2019年12月7日(土)13:00-16:00
場所:図書館2F 学修支援スペース
参加人数18名まで。本学学生ほか、どなたでもご参加いただけます。
お申込みは下記アドレスもしくは、メインカウンターまでお越しください。
申込先:鶴見大学深谷研究室(6号館-105号室・責任者)
メールアドレス:fukaya-m@tsurumi-u.ac.jp
または、鶴見大学図書館1階メインカウンター
メールアドレス:sensho@tsurumi-u.ac.jp
電話番号:045-580-8274
来る12月7日(土)13:00~16:00 図書館・学修支援スペースにて
読書をもっと楽しくするためのワークショップ「Sewing Books」を開催します
Sewing booksとは、参加者の皆さんが持ち寄った本と本を縫い合わせるようにつながりをつくる、新たな本との出会いを体験するワークショップです。
ブックピックオーケストラ代表の川上洋平さんをお招きして、今回で早くも第10回目を数えます。
初心者でも大丈夫、本に興味のある人なら大歓迎です
前回の様子をお知らせします。
白い紙になにかを書き込んでいって…
みんなで謎の白い紙を囲んで…
白い紙には何が書いてあるのかというと…こんな感じ
参加人数は18名までとなっております
申込先など、詳細は決まり次第ブログにてお知らせいたします
(kt)
11月5日から「アイヌから学ぶ語りの文化」と題してミニ企画展示を開催しています。
この展示は本学比較文化研究所の講演会とのコラボ企画です。同タイトルの講演会が11月30日に行われます。この研究所が行っている文化に触れるシリーズの講演会は第5回を迎え、今回は前回好評だったアイヌ文化について沢山の質問があった「無文字文化「語りの文化」をもう少し深く学ぶ回となっています。
アイヌ文化の研究をされている藤田護(ふじたまもる)氏とアイヌ語・文化研究者の中川裕(なかがわひろし)氏のお二人を講師にむかえます。
図書館では、アイヌに関する資料や、両講師の著作物なども展示しています。
また、中川裕氏監修の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』については、展示期間中のみ全巻館内利用ができるようになりました!
ぜひ図書館で『ゴールデンカムイ』&アイヌの文化に触れてみてください!
展示期間:11月5日(火)~11月30日(土)
展示場所:図書館1F エントランス
比較文化研究所講演会 ご案内はこちら
集英社『ゴールデンカムイ』公式サイトはこちら
(kt)
10月25日にPOP講習会を開催しました
毎年行っている講習会ですが、今年は丸善雄松堂より大高潤氏をお招きし、実際に書店員のみなさんがどのようにPOPを作成しているのか、作成ポイントを重点的に教えていただきました
大高さんは書店の店長を経験なさっていて、たくさんのPOPを作成した経験の持ち主。
短時間でなおかつ、いかに人の心をぐっと掴むキャッチコピーを思いつくか、それを大胆に使うのが良いとのこと。キャッチコピーの見つけ方は…ここは講習を受けた方だけのアドバイスとします
イラストよりも心を揺さぶるコメントが足を止めるポイントだそうです
「新刊は出会った時が新刊の時。そう、新しく出た時が新刊ではなく、お客様が出会った瞬間が新刊」と熱い思いを話されました。
過去にはPOPの効果により数週間で200冊が売れ、それを機に版元がPOPを印刷して全国の書店に配布し、最終的には36万部を突破して売り上げた書籍があったそうです。作成した方は書店員冥利に尽きるというか…図書館員も見習いたいものです。それにしてもPOPの力って凄いですね
講習中に、実際にPOPを作成するワークショップも行いました。共通テーマは今年話題のあのスポーツ、ラクビー
をテーマにした池井戸潤著『ノーサイド・ゲーム』です。もちろん、テーマ以外の本のPOPでもOK
各自作成したものは、スライドにしてスクリーンに投影し、ここがいいよ
や、ここをもっとアピールして
など、1枚1枚にアドバイスをしていただきました。
自分が作ったPOPが画面に映し出された瞬間、ざわざわ…俺んじゃん
なんて声も飛び出し、会場が一体化して盛り上がりました。とても内容の濃い、実のある講習会となりました。
参加者のみなさん、ご協力いただいた方々、ありがとうございました
(kt)
10月26日(土)、そごう横浜店 紀伊国屋書店横浜店にて、
学生選書ツアーを開催しました
今回は8人の学生さんが参加してくださいました。
(※以下、書店内の撮影は許可をいただいています)
はじめに図書館員と書店員さんから注意事項と説明を聞き、
いよいよ選書スタート
今回の選書方法は、本のデータを読み取るスキャナー方式ではなく、
本をお買い物かごに入れてブックトラックへ並べていくという
ピックアップ方式でした。
みなさん青いかごを持っています
かごが重くなってきたら、所定の場所のブックトラックへ並べていきます。
選んだ本が既に図書館に所蔵されていないか、スマホで検索中
今回の予算設定金額は、1人あたり2万5千円程度でした。
大型書店さんの広い書棚を目の前に、
「こんなにたくさんの本の中から選べるなんて、楽しい!」
「気が付くとどんどん予算が減っている。。」
と、うれしい悲鳴をあげる学生さんたち。
・
・
さて、、8人の参加者たちはどんな本を選んだのでしょうか。
今回の選書ツアー本の展示は、12月頃を予定しています。
そこで初お披露目です。
お楽しみに
今回の参加者記念品はこちら
(te)
10月5日土曜日、第153回貴重書展の講演会・ギャラリートークが開催されました。
たくさんの方にお越しいただきました事を御礼申し上げます。
当日は西間木真氏・菅野素子氏による講演及び附属中学校高等学校アンサンブルクレイン部による合唱も行われ、大いに盛り上がりました。
講演会の風景をご紹介します。
学長挨拶に続き、西間木真氏(東京藝術大学音楽学部准教授)の「羊皮紙片に記された祈りの歌~鶴見大学図書館新収貴重資料から~」が始まりました。
画面に映しだされる羊皮紙はとても美しく、さらに今回展示している本学所蔵零葉と、慶応義塾大学図書館所蔵零葉、国立西洋美術館所蔵零葉が同じ本から切り取られた姉妹葉である事が発表されました。
手書きの文字から当時の人々の熱い思いが伝わってくるかのようです。
今後の研究が楽しみです。
ここで、アンサンブルクレイン部による展示資料のネウマ譜を実際に歌い上げてもらいました。
数百年前に歌われていたであろうミサ曲がホール内に響き渡りました。
とても優しい旋律、美しい歌声に聴き入りました。
休憩時間には動物の姿の形をした羊皮紙を実際に触る事もできました。参加者のみなさんも初めて触る方も多く、質問は尽きませんでした。
続いて、菅野素子氏(本学文学部准教授)の「英語の詩集にみるヨーロッパとその伝統」です。
印刷技術が発明された頃は、いかに手書き写本に近い形で印刷できるかが追及されており、初期印刷本は写本にならって各章の最初を赤字で印刷していました。印刷本は写本のコピーであるにもかかわらず、写本になろうとしていました。
英国の旅先での現代の活版印刷を見学した時の実際に活字を組んでいる工房の様子も紹介されました。
写本からはじまり印刷本が登場するころに出版されたイギリス文学の有名な本として、『アーサー王の死』があります。
今回展示されているトマス・マロリー著『アーサー王の死』は、世界三大美書を印刷したアッシェンデンプレス刊行で、各章の最初を赤と空色を交互に使用してリズム感を出しており、すっきりとした活字が印象的です。
英国の詩は、その文学的な伝統と理想をギリシア・ローマの古典文学に求めつつ、英語の詩としての独自性も追求してきました。そして、それらは写本ではなく、印刷本として流布しました。ミルトン『失楽園』、アレクサンダー・ポープ『髪盗人』~ワーズワース『序曲』、バイロン『ドン・ジュアン』~ロバート・ブラウニング~ケルムスコットプレス等たくさんの詩が解説されました。
今回展示した詩集の多くは、写本ではなく、印刷本として流布しました。けれども、19世紀後半のケルムズコット・プレスのように、中世の写本に理想を見出す印刷所も登場して、「美しい」書物の基準を中世に求める動きは続きました。
そして再びアンサンブルクレイン部の登場です。今度は『The Honour of a London Prentice 』『Auld Lang Syne』の2曲を披露しました。前者は展示中のトマス・リットスン編『イギリス歌謡選集』に収録されたもので、日本では歌われたことがないであろうイギリスの古いバラッド(おそらく16世紀)です。後者はロバート・バーンズ作のスコットランド民謡ですが、今では忘れられた「蛍の光」原曲です。この「埋もれた」民謡を再現するため、部員の皆さんは18世紀の古い譜面で練習して歌ってくれました!普段、アンサンブルクレイン部は英語の歌詞を歌うことがなく、とても緊張したようです。でもたくさん練習した甲斐があり、素晴らしい歌声となりました。
観客席からはアンコール!の声も上がり、普段発声練習で行っている「あくび」も披露!こちらはあまりにも可愛らしく、先の2曲とはまた違った魅力でした!
この後のギャラリートークでは、展示資料を前に質問や感想が寄せられました。
西間木先生、菅野先生、アンサンブルクレイン部のみなさん、ありがとうございました。
(kt)
図書館内のトイレの個室に荷物かけフックがつきました
これでPC入りの重たいリュックなども持ち込めます。
貴重品を置いたままで離席せずにすみますので、ぜひ活用してください
(ユニバーサルトイレのフックは位置を調整中ですので今しばらくお待ちください)
また、ハンドドライヤーも設置しましたので、ハンカチを忘れた時も安心です
館内のあちらこちらで改修を行っておりご不便おかけしておりますが、便利になりつつありますので、立ち入り禁止区域などには入らないようにご協力お願いいたします
(kt)