昨日は多くの方々にオープンキャンパスにお越しいただき、どうもありがとうございました。
さて、今日は土用の丑の日です。
鰻を食べる日として知られていますが、土用とは何でしょうか。
中国古代には、宇宙は「木・火・土・金・水」という五気で満ちており、あらゆるものは五気のはたらきによって生じるとする、五行説が行われました。
五行説では、季節、方角、色、人の道徳など、あらゆる事柄が木・火・土・金・水のいずれかに当てられ、季節の場合、「木」は春、「火」は夏、「金」は秋、「水」は冬に割り当てられます。
これでは「土」がありません。
そこで、それぞれの季節の終わり五分の一の日数にあたる18日分を削って、それを集めて「土」としました。
土用の丑の日とは、特に夏の土用の間にやってくる丑の日のことです。
丑の日は12日のサイクルでまわってきますので、18日の間に二回丑の日がくる年もあります。
今年がそうした年で、8月3日が「二の丑」となります。
丑の日に鰻を食べる習慣は、江戸時代の平賀源内や大田南畝の発案という説もありますがよくわかりません。
十分栄養をとって暑さに負けず、よい夏休みをお過ごしください。
鶴見大学文学部日本文学科
今日は、梅雨の晴れ間。
風格ある文房具を取り出してみました。
清朝乾隆(1736~1795)ころの文人、孫阜昌が愛玩した古硯です。
(伝来その他、詳しいことは今回省略)
細部がうまく撮影できず、すみません。
実物は、なめらかで深みのある硯面が油煙墨にふさわしい。
悪筆の某も、ちょっと何か書いてみたくなります。
じっくり作行きを検分、「水を持て参れ」との仰せ。
硯面に数滴垂らし、鋒芒を指で確かめられ、一言「明初」。
恐ろしい眼力に感心しました。
皆様それぞれの「お気に入り」で、机辺を飾られてはいかが。
研究が画期的に進む、ことはないにせよ、気分がよくなることは請け合います。
鶴見大学文学部日本文学科