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2024年12月15日 (日)

冬空に薫る【研究室から】

さすがに師走、寒くなりました。

12月は花に乏しいものの、しかしロウバイの季節です。

慌ただしく仕事に追われているからと言って、狼狽ではありません。

蝋梅です。

南京梅とか唐梅とか呼ばれることもあり、日本では江戸時代の初めにお目見え。

後水尾天皇(1596~1680)の頃、朝鮮半島経由でやってきたとか。

ですから、平安の歌人も室町五山の詩僧も知らなかった風雅です。

夕暮れ時、散策の途中で見かけました。

Photo柔らかく甘い香りが冬空に広がります。

とは言え、強い匂いのあふれる時代ですので、気付かれないかもしれません。

花に限らず、食べ物もむやみに刺激的な味や香りが流行しているようです。

あっさり淡泊、飽きのこないものの方が良いと思います。

しかしこれは少数意見でしょうね。

鶴見大学文学部日本文学科研究室