本日6/23から約2週間、鶴見大学図書館エントランスホールにて、第29回企画展「準貴重書を紹介します!」を開催いたします。
“準貴重書”って何![]()
明治元(1868)年以降から昭和20(1945)年代くらいまでに出版された本を鶴見大学図書館では、貴重書に準ずる「準貴重書」として取り扱っています。
今回、紹介するのはごく一部ですが、展示の担当者が皆さんに紹介したい!!と思った準貴重書を選んで展示しました。
特に今回の目玉展示はコレ!
19世紀フランスの挿絵画家ギュスターヴ・ドレ(1832~1888)挿絵(The vision of purgatory and paradise / by Dante Alighieri ダンテ『神曲』)
シェークスピアのコーナー
真夏の夜に…節電対策にも役立つ(?)怪奇本も集めました。
その他、「アリスの世界へようこそ」、「ちりめん本」、「イソップものがたり」、「物語のなかの偉人」といったテーマで小展示を行っています。
さて、最後に問題です
シェークスピアコーナーにあるこの明治時代の翻訳本(坪内逍遙訳)ですが、この本のタイトル「自由太刀余波鋭鋒」の原書名はなんでしょう!?(ヒント:有名な歴史上の人物名です)
答えは……この本の右隣にあります![]()
ご興味がある方はぜひ会場に足をお運びください。
期間:6月23日(木)~約2週間程
場所:鶴見大学図書館1階エントランスホール
時間:8:50~20:00 (土曜日は18時まで)
S.S
先日からホームページでお知らせしているとおり、今年は貴重書庫を燻蒸しています。
今回は、どんなふうに燻蒸が行われるのか、作業風景をお届けします![]()
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さて、燻蒸とは?
部屋を締め切って薬剤(ガス)を入れ、害虫やカビの元になる菌を殺すことです。
まずは、貴重書庫内での作業です。
現在、貴重書は、3階の書庫に和書が、地下の書庫に洋書が収められています。
まずは、和書ひとつひとつの桐箱を開けていきます。軸などもすべてです。蔵書数が多いので、とてもたいへんな作業です![]()
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書架のガラス扉も、引き出しも開けてゆきます。燻蒸するのは3階の書庫だけなので、地下の洋書も3階に運び込みます。大型本の移動などは特に重労働です
でも、箱の蓋を開けたり、ガラス扉を開けたり すると、燻蒸が終わった時に、薬剤のガスを早く抜き出すことができるそうです![]()
書庫内には、生きている虫とカビの菌を一緒に入れて燻蒸します。薬剤が効いているか確認するためです。
それぞれを、書架の上や隅に置いてガスの濃度を確認します。
書庫の入り口や通気口は、薬剤が漏れないように目張りをしています。中には、ガスを送風する銀色の箱、書庫内に循環させる扇風機などが置かれています。
燻蒸は危険な薬剤を使用するため、 図書館員ではなく、専門の業者に作業を依頼して行っています。今回は、関東港業(株)に依頼しました。
この猛暑のなか、エアコンなしの泊り込み作業です![]()
本当にご苦労様です。ありがとうございました。
燻蒸が終わっても、ガスを抜く作業もありますので、まだもう少し時間がかかります。それらの作業が終わり、書庫内の整頓 が終わると、利用できるようになります。
燻蒸が終わって、カビ菌の試薬が紫から青に変化したところ![]()
ガス探知機での残留ガス検査のほか、虫を殺虫できているかの目視確認などをしました。
今後は、8/20のオープンキャンパスの展示に向けて、係員総出で片付けの作業に入ります![]()
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それが終わり次第、貴重書の閲覧ができるようになります。長々とお待ちいただいている学内・学外のみなさま、もうしばらくお待ちください。
今回は、なかなか見る事ができない燻蒸風景をお届けしました![]()
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(kt)
4月13日(火)から始まる『シンデレラのチャップブック展』に先立って、「春の学校見学フェア」(3月21日)で一日展示を行いました。見学に参加していただいた高校生にもとても人気でした!
『シンデレラ』のチャップブック展: 挿絵を中心に
「素朴な挿絵」から「現代風の挿絵」まで
2010年4月13日(火)~4月27日(火)
なぜシンデレラの「ガラスの靴」は真夜中を過ぎても「ガラスの靴」のままなのでしょう?
答えを、『シンデレラのチャップブック展』を見に来てみつけてね![]()
チャップブックは、17世紀から19世紀にかけて英国等で出版された簡易版の「豆本」のことです。どんなに小さいか、実際の展示で確認してみてください![]()
「春の学校見学フェア」(3月21日)の風景
『シンデレラのチャップブック展』のほかに、企画展示『昔懐かしい子供たちの“遊び”について』を開催しています。あわせてご覧ください。こちらは、5月15日(土)まで
CY
今年も、日本文学科をはじめ、ドキュメンテーション学科と文化財学科で貴重書を購入しました。年度の切り替わる前に、今年度入った貴重資料を一点ご紹介します。
今回は、斎藤茂吉旧蔵の金槐和歌集です。
この資料は、本学教授の話によれば、金槐和歌集に賀茂真淵が評語を書入した本を、江戸時代に写したものとのこと。
印記を見ると、茂吉が旧蔵者であることがわかります。
参考までに、右側の「篁園文庫」というのは、新編蔵書印譜を見ると、竹内篁園の印であることがわかります。有名な収集家であったようです。
この金槐和歌集以外にも、今年、斎藤茂吉の旧蔵資料がたくさん入りました。ほぼ全部、金槐和歌集関連ですが、興味がありましたらOPACで引いてみてください。
(K.I.)
「生誕130年 長谷川時雨展」 神奈川近代文学館
2009年11月21日(土)~2010年1月11日(月・祝)
現在開催中のこの企画展に鶴見大学図書館所蔵の貴重書、準貴重書を出品中です![]()
出品している資料は、長谷川時雨の自筆原稿2点と、泉鏡花が長谷川時雨に宛てた書簡1通、それに明治・大正期に刊行された長谷川時雨の著作6点です。
神奈川近代文学館は、山手の港が見える丘公園の中にあります。鶴見からもとても近いので、ぜひ、足をはこんでみてください![]()
たくさんの展示資料の中から、鶴見大学所蔵の本を探してみるのも面白いかもしれません。
見慣れた図書ラベルを発見できると思います![]()
※ブログ掲載の展示風景写真は、神奈川近代文学館より提供していただきました。
神奈川近代文学館へはこちらから
(C.Y)