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2009年12月 3日 (木)

卒論の学生による印記の研究

現在、卒論の学生が貴重書を研究しています。研究の対象は、貴重書に押された印記で、貴重書の収蔵庫にある版本を文学の始めからだしています。印記とは、資料の所蔵者の蔵書印のことで、江戸期以前の和本に押されていることが多々あります。今回、研究をしている学生は、はんこが好きで、貴重書の授業で印記を見るにつけ、卒論のテーマとして研究しようと考えたそうです。

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数多くある貴重書の印記を調べるのは非常に時間がかかりますが、こうして卒論のテーマとなり学生によって研究がおこなわれることは、図書館にとっても有意義なことです。卒論による調査ではありますが、得られたデータは図書館として役立つ形にできれば、とも考えています。

印記については、過去に貴重書展を行ったことがあります。第93回展示「蔵書印の語るもの」です。

今回、卒論の学生によって、一部とはいえ、印記の研究が行われたことで、何か新たな発見があるかもしれません。今まで脇役になりがちだった印記が、今回の卒論のようにスポットをあびるのもよいことですね。

(K.I.)