豆も芋もけふ秋津洲の月見かな
10月26日、27日は紫雲祭(学園祭)です。
ぜひ遊びにいらしてください。
今日は十三夜です。
陰暦九月十三日の月を後の月と呼んでこれを賞するもので、古くからの日本の習慣です。
十五夜を芋名月というのに対して、十三夜は豆名月・栗名月とも呼ばれます。
十五夜の習慣は中国にもありますが、十三夜は日本独自の習慣とされ、和歌や俳諧の題材ともなっています。
江戸時代の随筆『守貞謾稿』には次のように記されています。
江戸の俗、今日もし他に行きて酒食を饗さるるか、あるひは宿すことあれば、必ず九月十三日にも再び行きて、今日のごとく宿すか、あるひは酒食を饗さるることとする人あり。
十五夜にご馳走になったり、泊まった家へは、十三夜にも訪れてもてなしを受けるのが習わしであったことがわかります。
なお著者の喜田川守貞は、これをしないのは「片月見」といって忌まれるが、それは「片付身」と通じることを忌むことからきたもので、単なる俗諺であると言っています。
江戸の判じ絵です。
「月見」が隠れているのがわかるでしょうか。
鶴見大学文学部日本文学科