【高校生・受験生のみなさんへ】

2012年8月19日 (日)

残暑【高校生・受験生のみなさんへ】

夏休みも折り返し点を過ぎました。

計画通り進んだ人も、予定をこなせていない人も、健康第一で乗り切ってください。

さて、夏空に豪壮な藁葺き屋根。

文久年間(1861~1864)に建てられ、今なお健在です。

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健在どころか、なんと現役の病院!

大きな百日紅(サルスベリ)もすてきです。

当世風の施設にはない魅力が、確かにあります。

けっして古びないおもしろさ、古いがゆえの味わいと美しさ。

8月26日(日)は、オープンキャンパス

そんなお話が出来れば、と思っています。

鶴見大学文学部日本文学科

2012年7月28日 (土)

苔清水【高校生・受験生のみなさんへ】

暑中お見舞い申し上げます。

体調管理には十分気をつけてください。

ただし、暑いからと言って、家の中に籠もりきりはよろしくありません。

8月5日(日)、オープンキャンパスに是非どうぞ。

日本文学科でも、ささやかな体験コーナーを設ける予定です。

さて、夏の日、木立をくぐり抜け山道をたどると、思いがけない発見もあります。

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岩のくぼみに、湧水!

「苔清水」の表現がぴったりの光景です。

この言葉は、江戸時代の風流人が好んで使いました。

2012年7月 2日 (月)

むかしの記号【高校生・受験生のみなさんへ】

急に暑くなりました。

健康管理には十分気をつけて下さい。

この季節、ホトトギスがしきりに鳴いています。

餌(主として虫)や托卵のための巣(多くはウグイス)が豊富なのでしょうか。

古典文学の中にも、ホトトギスがたくさん登場します。

室町時代後期写の『古今集』から、夏の部。

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4行目上方に、朱の書き入れ。

斜めのは合点、丸は声点(しょうてん=アクセント記号)です。

拡大してみます。

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何百年も前の書物が読める、書いた人の意図がわかる。

日本文学科では、こんな勉強もします。

2012年6月12日 (火)

ベストセラー【高校生・受験生のみなさんへ】

古典から近現代までの日本文学の内、最も広く長く好まれた作品は?

それは多分、源氏物語でも夏目漱石でもなく、百人一首でしょう。

江戸時代の多種多様な出版、さまざまの写本・・・

近代に入ってからも、豪華な絵入り本が作られました。

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大正4年(1915)刊行の百人一首です。

厚手の和紙に、多色木版の絵。

図は、紫式部。「めぐりあひて」の歌が添えられています。

17日(日)のオープンキャンパスでは、百人一首も登場の予定!

2012年5月14日 (月)

杜若のころ【高校生・受験生のみなさんへ】

さわやかな季節です。

水辺にも初夏の花、あやめや杜若が咲き始めます。

(杜若は燕子花とも書きます。読みはカキツバタ)

ちなみに、菖蒲とあやめ・カキツバタは、別の科。

古典文学では勿論『伊勢物語』の東下り、三河の八つ橋が有名です。

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『伊勢物語男百首』から、八つ橋の場面を採りました。

右側は「から衣/きつゝなれにし/つましあれば」です。

とても珍しい本、現存10部以内でしょうか。

こんな古い書籍も、5月20日(日)オープンキャンパスで見られます。

緑の鶴見へ。

2012年4月14日 (土)

続々 お気に入り【高校生・受験生のみなさんへ】

「少し古風に」と言うことは、「少し格調高く」にも通じます。

花吹雪を見ながら、さわやかな色合いの文房具を出してみました。

中国は明末、300年以上昔の青花磁硯です。

(青花を、日本の伝統では染付と呼びます)

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貫禄十分の、机上の主役。ただし、書の腕前が追いつかず・・・

いい気分になれるだけでも効果あり、と言うところでしょうか。

5月20日(日)のオープンキャンパスは新緑の季節。

さわやかな風に吹かれて、鶴見へどうぞ。

2012年3月 1日 (木)

続 お気に入り【高校生・受験生のみなさんへ】

珍しい大雪でした。

お元気でしょうか。

寒いと部屋の中でくすぶることが多くなります。

そんなときに欠かせないのが、机辺の愛嬌者。

吹き出したくなるほどとぼけた獅子の水滴です。

鼻の穴から水を垂らすように出来ていて、花粉症ではないか、と思ったり。

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御深井の古いもの、江戸初期くらいではないでしょうか。

(「御深井」をすんなり「おふけ」と読めた方は、偉い)

古典文学の中にも、愛嬌と笑いの作品があります。

3月25日(日)、春の学校見学フェアでは、そんなお話もする予定です。

2012年1月16日 (月)

春を待つ【高校生・受験生のみなさんへ】

厳しい寒さ続き、お元気ですか。

里山を歩いてみました。

枯れ葉の道のあちこちに、春を待つ木々や小さな芽ぶきが見られます。

静かに、じっと力を蓄える姿。

けっして派手ではありませんが、底光りのする美しさではないでしょうか。

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体調に気をつけ、この季節を乗り切りましょう。

1月29日(日)には、奨学特待生選抜試験があります。

4年間授業料なしで勉強できる制度です。

挑戦してみてください。

2011年12月23日 (金)

ちょっと贅沢【高校生・受験生のみなさんへ】

寒い毎日が続きます。

健康管理は十分ですか。学問も体力第一!

それはそれとして、300年ほど前の書物を取り出してみました。

紫式部の曾祖父、藤原兼輔(かねすけ)の歌を集めたものです。

金銀装飾の、豪華な表紙。

見ているだけで、豊かな気分になります。

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読書の贅沢な楽しみ、といえるでしょう。

日本文学科では、このような書物を手に取ってみる授業があります。

では、よいお年をお迎えください。

2011年10月24日 (月)

お気に入り【高校生・受験生のみなさんへ】

また、文房具登場。

字のうまい下手は問わず、硯や紙を揃えてみると、とても気分がよくなります。

これは李朝の染付水滴、ちょっと大柄で存在感たっぷり。

草花の素朴な絵が、とても好ましく思われます。

机辺の名脇役として人気の高い陶磁器です。

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10月29・30日は、紫雲祭

個別進学相談AO入試のエントリーも受け付けています。

機会があれば、文房具のお話でも。