夏休みも折り返し点を過ぎました。
計画通り進んだ人も、予定をこなせていない人も、健康第一で乗り切ってください。
さて、夏空に豪壮な藁葺き屋根。
文久年間(1861~1864)に建てられ、今なお健在です。
健在どころか、なんと現役の病院!
大きな百日紅(サルスベリ)もすてきです。
当世風の施設にはない魅力が、確かにあります。
けっして古びないおもしろさ、古いがゆえの味わいと美しさ。
8月26日(日)は、オープンキャンパス。
そんなお話が出来れば、と思っています。
鶴見大学文学部日本文学科
暑中お見舞い申し上げます。
体調管理には十分気をつけてください。
ただし、暑いからと言って、家の中に籠もりきりはよろしくありません。
8月5日(日)、オープンキャンパスに是非どうぞ。
日本文学科でも、ささやかな体験コーナーを設ける予定です。
さて、夏の日、木立をくぐり抜け山道をたどると、思いがけない発見もあります。
岩のくぼみに、湧水!
「苔清水」の表現がぴったりの光景です。
この言葉は、江戸時代の風流人が好んで使いました。
急に暑くなりました。
健康管理には十分気をつけて下さい。
この季節、ホトトギスがしきりに鳴いています。
餌(主として虫)や托卵のための巣(多くはウグイス)が豊富なのでしょうか。
古典文学の中にも、ホトトギスがたくさん登場します。
室町時代後期写の『古今集』から、夏の部。
4行目上方に、朱の書き入れ。
斜めのは合点、丸は声点(しょうてん=アクセント記号)です。
拡大してみます。
何百年も前の書物が読める、書いた人の意図がわかる。
日本文学科では、こんな勉強もします。
古典から近現代までの日本文学の内、最も広く長く好まれた作品は?
それは多分、源氏物語でも夏目漱石でもなく、百人一首でしょう。
江戸時代の多種多様な出版、さまざまの写本・・・
近代に入ってからも、豪華な絵入り本が作られました。
大正4年(1915)刊行の百人一首です。
厚手の和紙に、多色木版の絵。
図は、紫式部。「めぐりあひて」の歌が添えられています。
17日(日)のオープンキャンパスでは、百人一首も登場の予定!
さわやかな季節です。
水辺にも初夏の花、あやめや杜若が咲き始めます。
(杜若は燕子花とも書きます。読みはカキツバタ)
ちなみに、菖蒲とあやめ・カキツバタは、別の科。
古典文学では勿論『伊勢物語』の東下り、三河の八つ橋が有名です。
『伊勢物語男百首』から、八つ橋の場面を採りました。
右側は「から衣/きつゝなれにし/つましあれば」です。
とても珍しい本、現存10部以内でしょうか。
こんな古い書籍も、5月20日(日)のオープンキャンパスで見られます。
緑の鶴見へ。
「少し古風に」と言うことは、「少し格調高く」にも通じます。
花吹雪を見ながら、さわやかな色合いの文房具を出してみました。
中国は明末、300年以上昔の青花磁硯です。
(青花を、日本の伝統では染付と呼びます)
貫禄十分の、机上の主役。ただし、書の腕前が追いつかず・・・
いい気分になれるだけでも効果あり、と言うところでしょうか。
5月20日(日)のオープンキャンパスは新緑の季節。
さわやかな風に吹かれて、鶴見へどうぞ。
珍しい大雪でした。
お元気でしょうか。
寒いと部屋の中でくすぶることが多くなります。
そんなときに欠かせないのが、机辺の愛嬌者。
吹き出したくなるほどとぼけた獅子の水滴です。
鼻の穴から水を垂らすように出来ていて、花粉症ではないか、と思ったり。
御深井の古いもの、江戸初期くらいではないでしょうか。
(「御深井」をすんなり「おふけ」と読めた方は、偉い)
古典文学の中にも、愛嬌と笑いの作品があります。
3月25日(日)、春の学校見学フェアでは、そんなお話もする予定です。
厳しい寒さ続き、お元気ですか。
里山を歩いてみました。
枯れ葉の道のあちこちに、春を待つ木々や小さな芽ぶきが見られます。
静かに、じっと力を蓄える姿。
けっして派手ではありませんが、底光りのする美しさではないでしょうか。
体調に気をつけ、この季節を乗り切りましょう。
1月29日(日)には、奨学特待生選抜試験があります。
4年間授業料なしで勉強できる制度です。
挑戦してみてください。
寒い毎日が続きます。
健康管理は十分ですか。学問も体力第一!
それはそれとして、300年ほど前の書物を取り出してみました。
紫式部の曾祖父、藤原兼輔(かねすけ)の歌を集めたものです。
金銀装飾の、豪華な表紙。
見ているだけで、豊かな気分になります。
読書の贅沢な楽しみ、といえるでしょう。
日本文学科では、このような書物を手に取ってみる授業があります。
では、よいお年をお迎えください。
また、文房具登場。
字のうまい下手は問わず、硯や紙を揃えてみると、とても気分がよくなります。
これは李朝の染付水滴、ちょっと大柄で存在感たっぷり。
草花の素朴な絵が、とても好ましく思われます。
机辺の名脇役として人気の高い陶磁器です。
10月29・30日は、紫雲祭。
個別進学相談やAO入試のエントリーも受け付けています。
機会があれば、文房具のお話でも。