【高校生・受験生のみなさんへ】

2011年9月28日 (水)

鷺と鵲【高校生・受験生のみなさんへ】

宇治の女君浮舟を薫大将が訪ねた場面、左の川岸をご覧あれ。

(図版が小さくてすみません。クリックすると大きくなります)

蛇篭の脇に白い鳥が立っています。たぶん鷺(さぎ)でしょう。

源氏物語の本文では「かささぎの姿も、所からはいとをかしうみゆるに」。

鵲(かささぎ)が鷺に化けてしまったようです。

「そりゃあ詐欺だ!」と、おっしゃてはいけません。

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こんな文字も、一年で読めるようになります(多分)。

AO2期入試エントリー面談が始まりました。

ご関心のある方は、是非どうぞ。

2011年9月 6日 (火)

秋の花【高校生・受験生のみなさんへ】

さすがに、朝夕は涼しくなりました。

勉強や課外活動に集中できる季節です。

健康に留意しながら、もうひとがんばり。

ところで、秋に咲く黄色の花とはなんでしょう。

日本ではオミナエシ(歴史的仮名遣いは「をみなへし」)です。

中国ならば、菊。ところかわれば、の一例ですね。

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オミナエシにちなんだ和菓子と、150年ほど前の織部の皿。

秋は、お茶やお菓子のおいしい季節でもあります。

さて、9月25日(日)は、本年最後のオープンキャンパス

模擬授業では、秋の草木にちなむお話も、少しいたします。

どうぞ、お越しください。

2011年8月16日 (火)

読みの伝統【高校生・受験生のみなさんへ】

夏休みも後半、ちょっと涼しげなお菓子を、志野四方鉢にのせました。

青海苔や抹茶で風味付けした麩饅頭もあります。

でも、餡と生地と笹の香りで勝負する、単純なものがいいと思います。

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ちなみに、四方鉢の「四方」は、「よほう」と読みます。

東西南北の四つの方角ならば、「しほう」(シハウ)。

正方形の意味で使えば、「よほう」。

読み分けは、平安時代以来の伝統。こんなことも日本文学科で勉強します。

8月21日(日)、オープンキャンパスへ、どうぞ。

2011年7月20日 (水)

【高校生・受験生のみなさんへ】

猛暑の次は台風、なかなか落ち着きません。

講義の合間を縫って、古典籍の調査に出かけました。

江戸時代の門をくぐったところに、目指す文庫があります。

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学問の根底となる書物を、ひとつひとつ調べること。

決して派手ではありません。

しゃれた批評や、高級な理屈もありません。

でも、地道で愚直な仕事が、研究にしっかりとした基礎を与えてくれます。

そんな学風に関心がおありでしたら、是非どうぞ。

7月24日(日)のオープンキャンパスで、お目にかかりましょう。

2011年6月17日 (金)

季節感【高校生・受験生のみなさんへ】

水無月―「みなづき」と読みます。

今は梅雨の月ですが、明治5年までの暦では、1年のうち最も暑い時期でした。

そこで、涼しげな和菓子登場!

名は「水無月」です。

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藍九谷の皿に盛ってみました。

関西、特に京都のありふれたお菓子ですけれど、こちらではあまり見かけません。

なじみのお店で作ってくれたものです。

6月26日(日)は、水無月オープンキャンパス

緑深い鶴見へ、どうぞ。

2011年4月30日 (土)

不思議な絵【高校生・受験生のみなさんへ】

少し汚れていますが、200年ほど前の本ですので、ご勘弁下さい。

お嬢さんが、のこぎりを手にしています。

はて、これはなんでしょう。

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と言うお話も、オープンキャンパスでいたします。

5月22日(日)午後1時より開催。

初夏の鶴見、のキャンパスへどうぞ。

2011年3月18日 (金)

学校見学フェアは中止です【高校生・受験生のみなさんへ】

3月27日(日)開催予定の「春の学校見学フェア」は、中止となりました。

詳しくは、大学ホームページをご覧ください。

中止に驚いた、というわけでもないでしょうが、味のある顔と遭遇。

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なんとも人間的な表情の狛犬です。

新年度のオープンキャンパスは5月22日)を予定しています。

2011年3月 5日 (土)

水ぬるむ頃【高校生・受験生のみなさんへ】

三寒四温のこのごろ、それでもずいぶんのどかになりました。

せせらぎに春の歌が響いています。

新しい時間、新しい夢が始まる季節です。

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の学校見学フェア」をお知らせします。

3月27日(日)午後1時より開催

ミニ講義(古典・近代)・進学相談・図書館お宝見学・キャンパスツアーなど盛りだくさん。

うららか横浜、素顔のキャンパスへ是非どうぞ。

2011年1月21日 (金)

早めの福は内【高校生・受験生のみなさんへ】

節分にはすこし早いのですが、下の絵を見て下さい。

いったいなんでしょう。

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鬼と琴の図柄、「おにはこと」(鬼は外)の洒落です。

迷惑そうな鬼の顔!『地口燈行』という、ちょっと珍しい本に載っています。

さて、入試シーズン到来。

体調には十分気をつけて、「福」を呼び込みましょう。

鶴見には、4年間授業料のいらない奨学特待生制度もあります。

2010年11月30日 (火)

ちひさきものは【高校生・受験生のみなさんへ】

こんなに小さい本があります。

200年ほど前の『百人一首』です。

隣の切手とくらべてみてください。

「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし(可愛い)」(『枕草子』第144段)

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AO2期入試が終わりました。

来春本格化する入試シーズンに備え、風邪にはくれぐれもご注意!

健康第一で、この冬を乗り切ってください。