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2018年6月

2018年6月27日 (水)

鶴見大学日本文学会のお知らせ

梅雨の中休みでしょうか、夏を先取りしたような暑さが続きます。

盛夏を前に不調など来されませんよう、どなたも何卒ご自愛を。

さて、今年も下記の通り、鶴見大学日本文学会 春季大会を開催いたします。

          記

日 時 : 平成30年7月14日(土)14時より

場 所 : 大学会館 地下1階メインホール

【研究発表】

小池亜弥香(本学大学院博士後期課程)

「出金詔書歌の主題と表現―形容詞「たふとし」と宣命―」

河田翔子(本学大学院博士後期課程)

「武蔵塚異聞―中世古今集注から人情本まで―」

【講演】

田口暢之(本学専任講師)

「題詠歌における『源氏物語』受容―院政期から新古今時代へ―」

    ※予約不要、来聴歓迎

大学院生お二方のご発表に加えて、今年度から本学に赴任されました、

田口先生にご講演頂きます。もちろん予約不要、どなたもご来場大歓迎です。

学部生や卒業生の方々をはじめ、ご関心をお持ちの皆々様、

ぜひお誘い合わせの上ご来駕ください。

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ところで先日、日本橋(大伝馬町)の和紙屋さんを訪ねる機会がありました。

こちらは江戸時代のとある人物ゆかりの地なのですが、それはさておき、

さすがは老舗の紙商、店舗前に和紙の原料になる木を植えておられました。

最も広く使われる楮紙(ちょし)の原料となる楮(こうぞ)はもちろん、

薄く滑らかな紙を製する三椏(みつまた)も元気に葉を繁らせています。

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さて、和紙の原料にはもう一つ、最も上質な紙を製する植物があります。

栽培に向かないため高価なのですが、実はその植物も、

ここでは楮・三椏と並んで元気な姿を見ることができます。

(勿体をつけるようですが、実を申せば写真がうまく撮れませんでした・・・)

ご興味のある方は、どうぞ日文の研究室へ、あるいは上記の学会会場でお目にかかりましょう。

2018年6月22日 (金)

机辺を飾る【研究室から】

読んだり書いたり、机は私たちの城のようなもの。

いろいろ工夫して、心豊かな空間を創りましょう。

それはそれとして、古美術骨董の世界も有為転変をまぬがれません。

ある時代の花形が省みられなくなってしまい、

今まで注目されなかった品に光が当たる。

たとえば、酒器。

盃はいつの世にも高く評価されます(出来が良ければ、の話)。

しかし酒席のありようが大きく変わり、杯洗・盃台は使われなくなりました。

洒落た意匠の古伊万里が、驚くほど手軽に買えるようになったわけです。

しかし、杯洗・盃台を何に使うか、が問題。

杯洗ならば料理の盛り付けに転用することは簡単です。

盃台も、エッグスタンドに使うと言う人がいます。

二番煎じはおもしろくないので、ペンスタンドにしました。

(やっぱり二番煎じか)

Photo 60年ほど前に制作された、独逸と亜米利加の万年筆を添えて。

2本とも十分使用に堪え、現在の万年筆より深い味わいに満ちています。

勿論、染付の盃台も存在感たっぷり。

ちなみに背景は金更紗です。

みなさん、お好みの文房具で机辺の雰囲気を盛り上げませんか。

読書も調査も原稿書きもどんどん進む、と思います(多分・・・)。

誰です、嗚呼落城!と仰るのは。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2018年6月 6日 (水)

梅雨入り【研究室から】

傘の手放せない季節となりました。

今日も、鬱々とした重い空が広がっています。

とは言え、雨後の緑には捨てがたい魅力があります。

季節に相応しい和菓子も。

かなり迫真的な梅の実です。

赤織部の小皿と共に見参見参。

Photo_2 薄紅の暈かしがなかなか巧妙です。

(撮影技術未熟、作ってくださった職人さんに申し訳なし)

つい、だらけてしまいがちなこの頃、少しだけ気を引き締めて。

では、また。

青梅に眉あつめたる美人かな(蕪村)

鶴見大学文学部日本文学科研究室