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2014年1月

2014年1月27日 (月)

雪吊

旧岩崎邸で雪吊り(ゆきつり)を見ました。

積雪で枝が折れないように縄を張っています。

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雪の積もらない地域でも、冬の風物詩として行われることもあり、時々目にします。

この日も、冬の空に放射状の縄が映えて美しかったです。



こちらは牡丹の雪折れを防いでいる藁ぼっち(わらぼっち)です。

後ろに写っている赤い実は万両の実でしょうか。

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 雪吊の松を真中に庭広し  高浜虚子



鶴見大学文学部日本文学科

2014年1月20日 (月)

東風ふかば

太宰府天満宮のお土産に、梅が枝餅をいただきました。

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お饅頭ではなく、お餅の中にあんこが入っています。

梅の味はしませんが、表面に梅の刻印が押されています。



太宰府天満宮に祀られている菅原道真は平安時代の優れた学者で、学問の神様としても厚く信仰されています。

合格祈願のお守りなどをもらったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

梅を愛した道真は、都から太宰府に左遷されるとき、庭の梅に向かい次の歌を詠みました。

 東風(こち)吹かば匂ひをこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな

春の東風が吹いたならば、筑紫まで薫ってきておくれ、梅の花よ。主の私がいないからといって春を忘れるな。

この歌は大変有名で、これに応えて梅が太宰府まで飛んでいったという伝説(飛梅伝説)も残っています。



近所で梅が咲きました。

まだまだ寒い日が続きますが、健康に気をつけてお過ごしください。

鶴見大学文学部日本文学科

2014年1月 7日 (火)

七草粥

あけましておめでとうございます。

今年もよい一年にしましょう。

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今日は一月七日、七草(ななくさ)です。

平安時代、正月七日に新菜を羹(あつもの)にして食べると万病を除くと考えられ、禁中に奉りました。

これが七草粥として庶民のうちに定着していきます。

七草は、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(かぶ)・スズシロ(大根)とするのが一般的ですがいろいろな説があり、ナズナだけで代表させるところも多くみられます。

お粥に入れてしまうと、七種類を見分けることはとても難しいです。

六日の夜、または七日の早朝に、若菜をまな板の上におき、包丁の背やすりこぎなどでたたいて大きな音をたてるのが七種の特徴で、「薺(なずな)打」「七草打」という季語もあります。

  よもに打つ薺もしどろもどろ哉

鶴見大学文学部日本文学科