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2013年10月

2013年10月17日 (木)

豆も芋もけふ秋津洲の月見かな

10月26日、27日は紫雲祭(学園祭)です。

ぜひ遊びにいらしてください。

今日は十三夜です。

陰暦九月十三日の月を後の月と呼んでこれを賞するもので、古くからの日本の習慣です。

十五夜を芋名月というのに対して、十三夜は豆名月・栗名月とも呼ばれます。

十五夜の習慣は中国にもありますが、十三夜は日本独自の習慣とされ、和歌や俳諧の題材ともなっています。

江戸時代の随筆『守貞謾稿』には次のように記されています。

江戸の俗、今日もし他に行きて酒食を饗さるるか、あるひは宿すことあれば、必ず九月十三日にも再び行きて、今日のごとく宿すか、あるひは酒食を饗さるることとする人あり。

十五夜にご馳走になったり、泊まった家へは、十三夜にも訪れてもてなしを受けるのが習わしであったことがわかります。

なお著者の喜田川守貞は、これをしないのは「片月見」といって忌まれるが、それは「片付身」と通じることを忌むことからきたもので、単なる俗諺であると言っています。

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江戸の判じ絵です。

「月見」が隠れているのがわかるでしょうか。

鶴見大学文学部日本文学科

2013年10月 2日 (水)

鶴見大学日本文学科創設五〇周年記念・秋季連続講演会のお知らせ

10月19日、鶴見大学日本文学会秋季大会を開催します。

今年は鶴見大学日本文学科創設五〇周年記念ということで、連続講演会を企画いたしました。

今回はその第一回目となります。

日時 平成25年10月19日(土) 午後2時開会

会場 鶴見大学会館 地下一階 メインホール

講演 阿蘇瑞枝氏(元日本女子大学教授)「私と万葉集」

    内田道雄氏(元鶴見大学教授)「対話する漱石―『行人』を読む」

入場無料・予約不要です。

一般の方・高校生のみなさんも、どうぞお運びくださいませ。

さて、もうすっかり秋ですね。

一週間ほど前に撮った薄(ススキ)です。薄は尾花ともいいます。           

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「道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ」(万葉集)の歌の通り、尾花の下には思い草(南蛮ギセル)が咲いていました。

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たしかに煙管(キセル)の形をしています。

鶴見大学文学部日本文学科