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2011年11月

2011年11月24日 (木)

自由な発想【在学生のみなさんへ】

休みを利用して、古典籍の調査に出かけました。

静かな城下町のその街角に、ひときわ目を引く色使い。

みずみずしいグリーンのポストです。

町の特産、抹茶をイメージしたとか。

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明治時代、郵便制度発足時点では、黒く塗られた箱でした。

赤い郵便箱は、イギリスにならったもの。

色ひとつをとっても、既存の枠組みにとらわれない自由さや柔軟な発想は大切です。

ただし、自由が無知と蛮勇の隣にあるのは困ります。

確かな基礎の上に展開する自由闊達、が望ましいでしょう。

平凡なもの言いにて誠に恐縮。

2011年11月14日 (月)

小道の先には【研究室から】

締め切りの近づいた原稿が気になる季節です。

講義の準備、会議、書類作り、その他いろいろ片付けながら、研究もまとめねばならず・・・

追い詰められてもよい知恵はなく、暗中模索の連続。

ところが資料を読んでいるうちに、小さな明かりが見つかる。

あるいは、ぱっと視界が開ける。

わくわくする一瞬、学問はすばらしいと思います。

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細い道をたどった先で出会えるもの、林のかげを抜けると見えてくるもの。

秋から冬にかけての山歩きは、研究とちょっと似ています。

卒業論文も修士論文も課題のレポートも普段の勉強も、もう一歩、また一歩。

2011年11月 4日 (金)

ちょっと遅めの【お知らせ】

諸般の事情により今年の日本文学会秋季大会は、12月開催。

平安文学研究の権威、後藤祥子先生をお招きしての講演会となります。

後藤先生は、日本女子大学学長の要職を長くつとめられた、有能誠実な方です。

そして斬新な論文を多く発表され、現在も第一線でご活躍中。

日時 平成23年12月10日(土)15:00開演

会場 鶴見大学会館メインホール

題目 『和泉式部日記』前史ー為尊親王伝の虚実ー

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幕末大和絵の第一人者冷泉為恭(1823-1864)描く和泉式部です。

個性的な顔立ち・衣紋の見事さ・上品な賦彩・・・

平安歌人の絵姿中、出色の作でしょう。