館内貸出用のノートパソコン4台を新機種に入れ替えました。昨年度までの機種と比べて,起動はより短時間になり,動作速度も大幅に改善しました。
「図書館のパソコンの反応が遅いので,新機種への切り替え」(CampusNow No.48 2008年2月)が要望としてあげられたのは2年前になりますが,やっと対応できました。
[T.H.]
2階の奥への書架の増設に伴い,歯学部の学習アドバイザーの席をエントランスの吹き抜けの近くに移動しました。
歯学関連図書とネットワーク関連図書の増加が急速なため,2階の奥に書架を増設しなければなりませんでした。この書架増設で,増加する歯学とネットワーク関連図書を利用しやすい状態で配架できるようになりました。
歯学部の学習アドバイザーの席は,増設した書架の向かい側に配置していたため,大きく図書館の入り口方向に移動しました。あたらしい席からは,2階の5台のパソコン,雑誌書架,新着雑誌コーナーがすべて見渡せるようになりました。席の移動により,相談者の増加が期待できます。学習アドバイザーの運用実績はこちらからご覧になれます。
[T.H.]
相談窓口をメインカウンターに新設しました。カウンターに向かって右側から「貸出・返却・延長」,「貸出」の窓口が配置され,「相談窓口」はキャンパス・フロンティア・スポット寄り,一番左側です。
相談窓口では,図書館の利用手続きを知りたい,探している資料が見つからない,パソコンの操作がわからない,などの相談に対応します。図書館には,皆さ んからの相談を受け付ける窓口として,レファレンスカウンターと学習アドバイザーがすでに設けられています。今回,3つ目の窓口である相談窓口は,総合案内的機 能を果たすことになります。
図書館では,皆さんからの相談をお待ちしています。
レファレンスカウンター:課題やレポートに関連する資料の探し方,卒論に関する文献調査,レファレンス資料やデータベースの活用方法,当館で所蔵していない資料の入手の相談を受け付けます。ゼミ単位での文献探索ガイダンスにも対応します。
学習アドバイザー:大学院生がレポートのまとめ方や学習の相談に対応します。
[T.H.]
4月13日(火)から始まる『シンデレラのチャップブック展』に先立って、「春の学校見学フェア」(3月21日)で一日展示を行いました。見学に参加していただいた高校生にもとても人気でした!
『シンデレラ』のチャップブック展: 挿絵を中心に
「素朴な挿絵」から「現代風の挿絵」まで
2010年4月13日(火)~4月27日(火)
なぜシンデレラの「ガラスの靴」は真夜中を過ぎても「ガラスの靴」のままなのでしょう?
答えを、『シンデレラのチャップブック展』を見に来てみつけてね
チャップブックは、17世紀から19世紀にかけて英国等で出版された簡易版の「豆本」のことです。どんなに小さいか、実際の展示で確認してみてください
「春の学校見学フェア」(3月21日)の風景
『シンデレラのチャップブック展』のほかに、企画展示『昔懐かしい子供たちの“遊び”について』を開催しています。あわせてご覧ください。こちらは、5月15日(土)まで
CY
今年も、日本文学科をはじめ、ドキュメンテーション学科と文化財学科で貴重書を購入しました。年度の切り替わる前に、今年度入った貴重資料を一点ご紹介します。
今回は、斎藤茂吉旧蔵の金槐和歌集です。
この資料は、本学教授の話によれば、金槐和歌集に賀茂真淵が評語を書入した本を、江戸時代に写したものとのこと。
印記を見ると、茂吉が旧蔵者であることがわかります。
参考までに、右側の「篁園文庫」というのは、新編蔵書印譜を見ると、竹内篁園の印であることがわかります。有名な収集家であったようです。
この金槐和歌集以外にも、今年、斎藤茂吉の旧蔵資料がたくさん入りました。ほぼ全部、金槐和歌集関連ですが、興味がありましたらOPACで引いてみてください。
(K.I.)
前回は,図書館資料に発生したカビのふき取り作業開始についてお知らせしました。今回は,発生の経緯と原因についてです。
最初は,2008年夏に,図書館地下2階集密書庫の資料へのカビの発生が判明し,カビのふき取りと,空調の24時間稼動で対処しました。空調の稼働には,当然,経費が発生しますが,貴重な資料の保存環境を改善するために,24時間稼働を実施しました。さらに,空気の循環によって湿気が書架の間にこもらないように,閉館時には集密書架の,書架と書架の間の間隔を均等に開けるようにしました。
にもかかわらず,2009年夏にも地下2階集密書庫で広範囲にカビが発生し,24時間空調でもカビの発生を抑えられない状況が判明しました。ふき取りで対処しましたが,夏に全部をふき取ることができず,2010年2月から学生アルバイトの皆さんと職員によって,組織的なふき取り作業を開始したわけです。
カビが発生した原因として考えられるのは,地下書庫の湿気と温度です。地下の書庫では,湿気がコンクリートを通して入り込むため,カビが発生しやすくなることが考えられますが,2008年以前にカビの発生は確認できていません。また,温室効果ガス削減のため,夏の冷房の設定温度が28℃に設定され,図書館の書庫の温度が上がったことが考えられます。しかし,温度に関しても,カビの発生と冷房の設定温度が変更された時期が近いというだけで,確たる根拠はありません。
以下の写真は被害のひどい例です。カビの発生しやすい資料は,発行年が比較的古い,目の粗い布クロス製本のもので,クロスの隙間に湿気がたまりやすい形態のものです。外国の資料に発生しやすい傾向があり,9割以上が外国の資料です。また,最近の資料への発生はまったくありません。クロスの素材には,国や発行年による違いがあるようです。さらに,下の図のように,同じシリーズの資料でも発生状況に差が見られます。
結局,カビが発生する原因を特定できず,状況を改善するこれ以上の方策もなく,根本的な対策をとることができない現状です。一度発生してしまった以上,毎年のふき取り作業で対処するしかないのでしょうか。今後の本学図書館の運営においては,大きな障害となる事態です。
他の図書館でも同様な被害が出ているものと思われますが,実体は不明です。効果的な予防やふき取り方法についての情報交換ができればよいのですが・・・。
[T.H.]
(社)私立大学情報教育協会が発行している『大学教育と情報』(Vol.18, no.4, 2009)では、「図書館による学習支援力」を特集しています。
特集は,「今日の大学図書館は,大学の構成員や社会に対してこれまでになく貢献できるチャンスを迎えている」と,はじまっています。特集における実践例には,キャリア教育,学習支援,読書ノート機能,ラーニングサポート,ラーニングアドバイザー,アカデミックスキル,学習支援機能の基盤形成,ファーストイヤーセミナー,個別学習支援などのキーワードが並んでいます。
本学の図書館でも,これらのキーワードに対応するサービスを提供しています。図書館のホームページから紹介しているサービスには,学習アドバイザー,キャリア支援コーナー,学習選書ツアーがあります。
これからも,学生の皆さんへの学習支援に向けて,既存のサービスをレベルアップし,新しいステップを展開します。新年度は,図書館利用に関する相談窓口をカウンターに設ける予定です。今後のサービス展開については,このブログで随時紹介したいと思います。
[T.H.]