歩導くんガイドウェイを設置しました
『歩導くんガイドウェイ』をご存じの方いらっしゃるでしょうか。
視覚障がい者の方が白杖でやわらかいマットを確認して目的地にたどり着ける、歩行誘導ソフトマットです。
図書館ではこの春、館内に設置いたしました。
視覚障がい者の方が、入退館ゲート~カウンター~閲覧席~化粧室を自由に歩行できるようになりました。
また、このマットは設置した際に周囲がスロープ状になるため、ブックトラックや車いすの走行を妨げず、スムーズな通行ができます。
図書館ではたくさんのブックトラックを使用するのでスムーズな走行ができなくなるととても不便なのですが、視覚障がい者にも、車椅子やブックトラックにもやさしいマットになっています。
3月末のとある日、錦城護謨(株)と本学の情報バリアフリー推進会の学生のみなさんとで、歩導くんを設置しました。
マットの表と裏の違いについて、学生から質問が出たのですが、裏が凸凹になっていることにより、表から白枝で叩いたり、足で踏んだ時に地面との違いが分かるようになっている、と説明を受けました。
視覚障がい者の方々は視覚以外の感覚が敏感になっているんですね。私たちには気づけない事でした。思わずみんなで「なるほど~」と触って確認しました。
今回は床が絨毯のため、マジックテープで固定します。
マットがゆがまないように、糸でまっすぐになるように測って設置していきます。せっかくなので、情報バリアフリー推進会の学生さんも設置体験をしてもらいました!
マットがグレーなのであまり目立ちませんが、弱視の方にはコントラストが強い方が見やすいそうです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、実際は意外にもグレーが白っぽく映りコントラストが強く出るのでこの色を選択しました。
設置後は歩いて確認!
ポイントは、片足ずつ歩いて、マットと地面との違いを感じることでした。
設置し終わった写真がこちら↓
(設置前)
文科省からは読書バリアフリー法も推進されていますので、資料のみならず、施設もバリアフリーにする日も近いですね。
歩導くんに興味のある方はぜひこちらをご覧ください。
(kt)