« 2009年8月 | メイン | 2009年10月 »

2009年9月

2009年9月30日 (水)

オープンキャンパス貴重書展示

今年度のオープンキャンパスが無事に終了しました

5月から始まり9月までで計5回、オープンキャンパスに参加してくださった高校生(保護者含)のうち、延べ204名の方々が図書館貴重書室を訪れてくださいましたsearcheyeありがとうございましたhappy01

Oc_20090919_021

普段見ることのできない貴重書庫内や、資料をたくさんご覧いただきましたshinediamondshine

その中からいくつか紹介いたしますconfident

Oc_20090919_016

横浜海岸通り之真景・・・横浜開港150周年開国博Y150にちなんで、横浜の浮世絵と泥絵を展示したうちの1点ship

Oc_20090919_003

源氏物語かるたの漆箱入・・・江戸時代のもの

Oc_20090919_012

マザーグースのプレイハウス・・・1933年に刊行された飛び出す絵本catbookchick

Oc_20090919_014

粘土板文書(クレイタブレッド)とパピルス文書

Oc_025

ちりめん本・・・和紙を使用していながら、着物の生地を思わせる素材感をもったもの

学生からぜひ展示してほしいupとの要望をいただいた逸品ですscissors

Oc_20090919_015

今年TVで話題の直江兼続が刊行した『文選』・・・兼続が死去した後、寛永2年に妻のお船の方が再版したといわれているもの

などなど、このほかにもさまざまな資料を展示しましたrockshine

また来年度も展示する予定ですので、ぜひ足をお運びくださいhappy01

(kt)

2009年9月25日 (金)

周興筆と言われる「古今和歌集」

12830553

最近入った資料に「古今和歌集」があります。この古今和歌集は室町時代後期(おおよそ15世紀終わりから16世紀の前半)に筆写された周興筆と言われるものです。周興は彦竜周興のことで、室町時代に五山文学の詩文をよくした僧侶です。

この資料、なかなか値が張るのですが、それというのも、このような平安文学で室町時代写のものは、なかなか市場に出回らないとのこと。

それ以外にも珍しい点がいくつかあります。ふたつの奥書があること。奥書とは、本の来歴などを記録したものを指し、この資料で言えば、藤原定家と頓阿の奥書があることから、定家がまず写し、それを頓阿が写し、そしてこの周興がさらにそれを写した、と目されるわけです。

そしてもうひとつ珍しいことは、この資料が周興の筆によるという鑑定結果として、極書と呼ばれるものがある点です。鑑定がなされている資料自体は、この手の資料に関してはさして珍しくないのですが、通常は、極札と呼ばれる紙片がついているだけであり、この資料のように極書があるものはかなり珍しいのです。

12830555

これが極書です。古筆了佐と書いてありますが、この鑑定家は有名な家系。1634年に鑑定が行われていることが記されているので、この資料がそれ以前のものであることがわかると同時に、古筆鑑定の研究材料としても役立ちます。

(K.I.)

彦竜周興について、研究者の方から「漢詩文のことはよく知られておりますが、和歌事跡は知られておらず、同時代を生きた別人だと思われます。」との指摘をいただきました。誤りであることを確認して、本文を訂正いたしました。

今後は、Webサイトによる情報発信に際しては、事実確認を怠ることのないよう配慮いたします。

2009年10月6日 鶴見大学図書館

2009年9月18日 (金)

幕末を生きた万里小路睦子の写本

今から百数十年の昔、徳川御三家の一つ水戸藩で激動の時代を生きた女性がいました。その名は、万里小路睦子(睦子は、ちかこ、と読む)。今回ご紹介する本は、この万里小路睦子の印記が押された、おそらくは本人直筆のものです。

12833033

その本は、後水尾院御説の自讃歌抄です。下のほうにある印記が万里小路睦子のもので、筆触が女性らしく、当人のものだろうという本学教授の話。

12833035

これが、印記です。読みやすい印記なので、万里小路睦子であるのがわかります。

万里小路睦子とは、徳川十五代将軍徳川慶喜の実父にあたる、水戸藩主徳川斉昭の側室です。徳川斉昭の名前は、聞いたことがある人も多いでしょう。ちなみに、この万里小路睦子の子供、徳川昭武が水戸藩の最後の藩主になっています。

幕末から明治にかけての、日本が大きく変わっていく時代に何を思い筆を走らせたかを考えるのも、なかなか楽しいですね。

(K.I.)

2009年9月17日 (木)

館内研修「ラーニングコモンズとは」を実施

学内における今後の学生支援の拡充に備えて,以下のとおり職員研修を実施しました。

学習支援に関する背景について,図書館事務長からの説明の後,二つの業者から,大学における学習支援と図書館サービスの関係と,国内外の大学図書館における学習・教育支援の事例を紹介してもらいました。研修で得た知識を,これからの図書館サービス向上に役立てたいと思います。


ラーニングコモンズとは:学習支援と図書館について

日時:2009年9月14日(月)17:00-19:00

場所:図書館地下1階ホール

内容:

   17:00______開会挨拶______朝田館長

   17:05______本学における背景___四方田事務長

   17:10~18:00__解説と事例紹介(1)___(株)紀伊國屋書店

   18:10~19:00__解説と事例紹介(2)___丸善(株)

   19:00______閉会

   司会 府川事務長補佐

対象: 図書館職員


 (T.H.)

図書館による学習支援と授業支援

図書館では,いくつかの授業と個別に連携して,学習支援と授業支援を実施しています。以下に,その概要と実施例を紹介します。


学習支援:

図書館では,学習環境支援の一環として,資料,施設・設備,人的支援の提供をおこなっています。具体的には,図書の貸出,閲覧席の提供,パソコンやコピー機の提供,および資料探索の相談などの個人向けサービスです。学生の皆さんも日常的によく利用しているサービスです。


授業支援:

図書館では,授業向けのサービスとして,図書館の施設・設備,資料,図書館員などの図書館資源を活用して,組織的に授業をサポートしています。

「図書館利用ガイダンス」では,授業の一コマで,図書館の一般的な活用法について図書館員が解説し,さらに館内を見学しながら,サービスの内容や資料の配置を説明します。

近現代文学講読(日本文学科),教養演習(英語英米文学科),文化財研究法(文化財学科),図書館概論(ドキュメンテーション学科),情報リテラシー(歯学部),教育原理(保育科)で実施。

   P1000021    P1010337_3

 

「文献調査ガイダンス」では,卒業研究やゼミの授業の内容に対応して,データベースやインターネットを活用した文献探索法について,解説・演習をおこなっています。

各科の卒業研究やゼミの授業,人生と職業(歯科衛生科)など。

   P1010328   P1010330

 

 「施設・資料活用」では,地下1階ホール(81名収容),共同利用室(16名収容),セミナー室(8名収容,2部屋)などの多様な形態の施設と,マルチメディア環境を活用した授業がおこなわれています。

国文学講読,国文学演習(以上,日本文学科),総合演習,専門英語(以上,文学部),総合演習(保育科)など。

   P1010325_2    Imgp4041    

 

また,図書館の貴重書やレファレンス資料を活用した授業や,展示スペースでの成果発表も実施されています。

古版本演習,古写本演習,西洋書誌演習(以上,ドキュメンテーション学科),レファレンスサービス演習(文学部)など。

   P1010474    P1010468

   P1010075_3    P1010046


 (T.H.)

2009年9月14日 (月)

図書館による授業支援:レファレンスサービス演習

本学に限らず大学図書館では,図書館サービスの一つとして,図書館を授業の場として活用する「授業支援」が定着しています。図書館の施設・設備,資料,図書館員などの図書館資源によって,図書館が組織的に授業をサポートするサービスです。

図書館のサービスには,授業支援のほかに,図書や閲覧席の提供による個人向けの学習支援や,教員向けの研究支援があります。最近では,全国的に,学生サービスを重点的におこなう大学が増えています。授業支援と学習支援は,大学図書館におけるたいへん重要なサービスとなっています。

今回は,夏季休暇の間に実施される司書・司書補講習の授業である「レファレンスサービス演習」での,図書館を活用した授業支援の風景を写真で紹介します。夏季休暇期間後半には,図書館がフル稼働しています。

a)P1010795_2    b)P1010792

a)レファレンスコーナーで課題の調査 b)インターネットでも調査  

c)P1010793   d)P1010794

c)パソコンで課題の執筆   d)グループ学習室で講師に相談

 (T.H.)

        

2009年9月11日 (金)

「図書館概論」(2009年7月10日4限)で業務見学

2006年度と2008年度に引き続き,今年も「図書館概論」の授業の一環として図書館業務の見学を実施しました。グループを4つに分けて,普段の図書館利用では見ることのできない,実際の仕事の現場を,図書館員が案内しながら説明をおこないました。

見学後に実施した理解度チェックの結果と,見学の感想を以下に紹介します。

図書館3階の事務室で業務がおこなわれている受入・整理業務に一番の関心が集まりました。雑誌を扱う逐次刊行物担当の業務と,他の図書館からの文献のコピーを受け付ける文献複写受付担当に興味を示された方もいました。

業務見学によって図書館業務への理解が深まると,より効果的に図書館サービスを活用できるようになると思います。

説明資料として,図書館業務の全体の流れを示した案内仕事紹介のパンフレット を用いました。図書館業務に興味のある方は,こちらのファイルをご覧になってもよいですし,図書館利用講習会で業務見学を申し込まれてもよいでしょう。図書館利用講習会申込書はこちらです。

  ===理解度チェック=== (52人提出)

a)これまでに利用した図書館サービスには何がありますか?

 個人による

b)一日に何人が入館していることになりますか? (日曜祝祭日は休館です)

 正解 42/52=81%   275日開館で259,068人,一日あたり942人

                 365日とした709人または710人は不正解

c)受入・整理係が一人で,年間何冊整理していることになりますか?

 正解 31/52=60%   5人で15,123冊,一人あたり3,024冊

d)OPACで本を検索できるようにする係はどこですか?

 正解 42/52=81%   受入・整理係(整理係としたものも正解)

e)最も興味を持った業務

 受入・整理係____33人

 閲覧係_______8人

 逐次刊行物担当___8人

 文献複写受付____3人

 視聴覚_______1人

 なし・全般______5人

 計_________58人 (複数回答あり) 

 中学校や高等学校で図書委員を経験した方は 3人でした。

(T.H.)

2009年9月 9日 (水)

学習アドバイザーの利用実績(2009年4月から7月)

2009年4月から7月までの学習アドバイザーの利用実績をお知らせします。

学習アドバイザーは,2004年度から開始した学生支援のためのサービスです。2008年度までの5年間の実績では,毎回1人の訪問者でしたが,今年度は,授業との連携が密接な英語英米文学科での利用が増加し,1日の相談者が2名を超えました。

実績

学科

4月

5月

6月

7月

回数 

日文
英文
文化財
歯学
計 

2回
3回
2回
3回
10回

5回
4回
3回
3回
15回

4回
4回
4回
4回
16回

3回
5回
3回
3回
14回

人数

日文
英文
文化財
歯学

0人
9人
2人
4人
15人

2人
23人
7人
7人
39人

2人
30人
2人
6人
40人

3人
32人
0人
5人
40人

人数/回数

日文
英文
文化財
歯学

0.0人/回
3.0人/回
1.0人/回
1.3人/回
1.5人/回

0.4人/回
5.8人/回
2.3人/回
2.3人/回
2.6人/回

0.5人/回
7.5人/回
0.5人/回
1.5人/回
2.5人/回

1.0人/回
6.4人/回
0.0人/回
1.7人/回
2.9人/回

ピアサポート相談窓口の一つである学習アドバイザーは,学部学生などに対して,学習に関する助言・指導をおこないます。具体的には,アドバイザー自身の経験や知識によって,特定のテーマに関する本や雑誌の紹介,レポートのテーマの決め方やまとめ方,学習方法の指導,さらには,学生生活全般に関する相談にまで広範囲に対応します。

学習アドバイザーは,学生の皆さんと大学生活の経験を共有しています。身近で気軽に相談できる先輩として何でも相談してください。

また,学習アドバイザーは,図書館を活用した学習を支援します。学習アドバイザー自身の経験をもとに,図書館資料の有効な活用法や,学ぶことの楽しさを,学生の皆さんに伝えてくれるはずです。

(T.H.)