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2023年12月 4日 (月)

四行詩【研究室から】

この言葉から、何を思われますか。

五言七言の絶句、梁塵秘抄の今様はなかなか良い答えです。

(近代今様の手練れは、佐藤春夫)

三行ならば石川啄木の短歌を思い出してください。

でも今日はペルシャの四行詩ルバイヤート。

数学・天文学に優れたオマル・ハイヤームは、ルバイヤートの名手でした。

(当時世界最高水準の数学者で、暦の研究でもグレゴリオ暦を超えています)

フィッツジェラルドの英訳により、欧米全体で高く評価されます。

では、1872年版をご覧ください。Epson002巻頭にハイヤームの略伝があり、これがまた良く出来ています。

日本語訳もいくつかありますので、英訳と対照してはいかが。

(太宰治も小説中に引用しています)

ついでに申しますと、今日(4日)がハイヤームのなくなった日。

日本で言えば、平安時代を生きた詩人です。

その頃、我が国では今様が流行していました。

東西の四行詩を読み比べてみるのも、おもしろいでしょう。

さて、洋書を手にしている方、古典籍を読んでいる人、

(影印本や複製本でも結構)

あなたはとっても素敵です。

鶴見大学文学部日本文学科研究室