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2023年12月20日 (水)

冬景色【研究室から】

さすがに冬、研究棟のあたりでは落葉が風に舞っています。

曇り空から雪でも降ってくるような天気が続きそう。

最近は、都会の雪が少なくなりました。

江戸とまでは言わずとも、戦前まではよく積もったようです。

(残念ながら、担当者の全く知らない時代)

では、明治の雪景色をどうぞ。Photo隅田川東岸から浅草方面を眺めた図です。

赤く塗られた建物は、待乳山の聖天様。

明治28年の石版画ですので、樋口一葉が名作を書き綴っていたころです。

『たけくらべ』『にごりえ』は、この年に書かれました。

担当者のおすすめは『にごりえ』ですが、『十三夜』もなかなかおもしろい。

ついでに申しますと、落語の『癇癪』は『十三夜』を軽くした作り方です。

さらについでを申せば、桂文楽の『癇癪』は絶品でした。

大晦日までに一葉の『大つごもり』を是非一読してください。

鶴見大学文学部日本文学科研究室