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2023年11月 6日 (月)

追慕【研究室から】

晩秋のこの頃、いろいろな方のお世話になってきた、としみじみ思います。

ご命日が近い秋山虔先生も、そのお一人。

出来の良くない弟子を、寛容に見ていてくださった。

先生のご配慮で、研究者の道を歩むことが出来たのです。

90歳になられるまで、幾度も鶴見へ足を運ばれました。

展示や講演会へ来てくださると、お菓子をお出しします。

たいてい最中か甘納豆を選んでいました。

(結局のところ、担当者の好みを押しつけてしまったのかもしれません)

今日は、古伊万里に甘納豆の組み合わせです。Photo甘納豆は珍しくありませんが、古伊万里段重は稀品。

1段1段の胴が丸みを帯びていて、とてもやさしい表情です。

これからお茶を淹れて、先生を偲びます。

「仰げば尊し、わが師(和菓子)の恩」です。

駄洒落なんぞ不謹慎とおっしゃっては、いけません。

鶴見大学文学部日本文学科研究室