さすがに大寒、冷えますね。
旧暦ですと、この時期は立春を越えていますから、梅が香る頃。
源氏物語では、明石の姫君の裳着も間近となり、薫物合わせが行われます。
梅が枝冒頭は「御もぎのことおぼしいそぐ、御心おきて世の常ならず」。4行目「正月のつごもり」以下、読めますでしょうか。
念のため申しますと「つごもり」は末日ではありません。
月の終わり頃ですから「正月つごもり」はちょうど今時分。
光源氏39歳の春、物語ではもうしばらく栄華の時が続きます。
あとはご自分でお読みください。
なお、上の書物は江戸時代前期の写本です。
では、お風邪など召しませぬよう。
鶴見大学文学部日本文学科研究室