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2023年1月26日 (木)

寒中お見舞い【研究室から】

さすがに大寒、冷えますね。

旧暦ですと、この時期は立春を越えていますから、梅が香る頃。

源氏物語では、明石の姫君の裳着も間近となり、薫物合わせが行われます。

梅が枝冒頭は「御もぎのことおぼしいそぐ、御心おきて世の常ならず」。Epson0014行目「正月のつごもり」以下、読めますでしょうか。

念のため申しますと「つごもり」は末日ではありません。

月の終わり頃ですから「正月つごもり」はちょうど今時分。

光源氏39歳の春、物語ではもうしばらく栄華の時が続きます。

あとはご自分でお読みください。

なお、上の書物は江戸時代前期の写本です。

では、お風邪など召しませぬよう。

鶴見大学文学部日本文学科研究室