嘉祥【研究室から】
めでたい字が並びます。
今日(16日)は、「嘉祥頂戴」のゆかしい日でした。
(南宋の通貨、嘉定通宝と関係があると言う説も)
江戸時代、お菓子を拝領したり贈答したり、の年中行事です。
公家も武家も、そして町人たちもお菓子のやりとりを楽しみました。
明治以降ほとんど廃れてしまい残念。
現在「和菓子の日」と言われているのは、そのなごりです。
となれば、この月はやはり「水無月」。
ういろう生地に小豆を散らしています。
もともと関西のお菓子でしたが、最近こちらでも見かけるようになりました。
シンプルで涼しげな品に爽やかな染付皿を組み合わせて、お目にかけます。染付は中国南方の窯、清朝前期でしょうか。
(ピンボケのようですが、もともと滲んだ絵柄です)
読書の合間には、是非お茶とお菓子を。
お気に入りの器があれば、申し分なし。
鶴見大学文学部日本文学科研究室