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2021年2月

2021年2月25日 (木)

水ぬるむ【研究室から】

梅の花、満開。

マスクをしていても、馥郁たる薫りに陶然とします。

里山を散策、せせらぎの音が高くなっているのに気づきました。Cimg0012唱歌「春の小川」を思い出された方もあるでしょうが、あれは渋谷川。

暗渠となってしまって、面影もありません。

ちなみに、日本最初の鉛筆工場は渋谷川の水車を動力としました。

これもついでに余計なことを追加すれば

「わたしゃ鉛筆 しんから好きな ぬしのためなら 身を削る」

と言う俗謡もあります。

それはそれとして、盛りの梅に戻ります。

脱線するときりがない。
Cimg0010

おだやかな昼下がりです。

「ゆく水遠く梅にほふ里」が引用したいばかりに、この記事を書きました。

(出典はご自分でお探しください)

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2021年2月11日 (木)

冬の花【研究室から】

少し日が長くなりました。

寒さはまだ続きますので、風邪には(COVID19にも)気をつけて。

この季節の花と言えば、常緑の葉に紅。

椿を染付の壺に活けてみました。

器は古伊万里か、と思われるでしょうけれど、三田染付です。

珍しいと思います。

Photo万葉歌人に好まれましたが、平安時代になると文学にはあまり描かれません。

むしろ椿餅がよく出てきます。花より餅、ですね。

院政期から中世に再登場、江戸時代は変わった品種も生まれます。

鎌倉時代の大歌人藤原定家は、植物好きの貴族でした。

その日記『明月記』には、花木も多く出てきます。

栽培について相談出来る専門家もいたようです。

と言うような話は、レポートの題材になるでしょう。

鶴見大学文学部日本文学科研究室